ホワイト・クリスマス
世界で最も売れたシングルをご存知ですか?マイケル・ジャクソンの「スリラー」でしょうか?それともビートルズ?
いえいえ、正解は、ビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」で、全世界で5000万枚も売れているのだそうですよ。

ホワイト・クリスマス
多くのアーティストたちにカバーされている「ホワイト・クリスマス」ですが、曲の良さもさることながら、この曲を名曲と言わしめているのはビング・クロスビーの声ではないでしょうか。
素晴らしいですねぇ。厳かな気持ちになります。まさに聖夜にふさわしい曲、歌声ではないでしょうか!
で、このビング・クロスビーは「ビング・グロスビーのメリー・オールド・クリスマス」というTV番組をやっていたのですが、そこでなんとデビッド・ボウイと共演しデュエットしているんですよ。
この模様はレコードにもなっています。

Peace On Earth / Little Drummer Boy
1977年ビング・クロスビー最後のTVクリスマススペシャルですが、奇跡の共演といった感じですね。レコードは日本でも発売されていたのですが、現在は輸入盤CDでも入手が難しい状況です。
しかし、動画で楽しむことが出来ます。歌の前のドラマの部分もいい感じですよ。
クリスマスソングのデュエットでもう1曲ご紹介したいのが、エルヴィス・プレスリー とマルティナ・マクブライドが歌う「ブルー・クリスマス」です。
こうした曲を聴いていると、なんとなく暖炉のある部屋でクリスマスを迎えたくなります。
メリー・クリスマス
さて、最も売れているクリスマスソングがビング・クロスビーの「ホワイト・クリスマス」なら、クリスマスアルバムはどの作品でしょうか?
日本だけでもアルバムセールスは200万枚を超え全世界では1700万枚という驚異的な売り上げを記録し、最も成功したクリスマス・アルバムと言われているのは、ご存知マライア・キャリーの1994年にリリースされた「メリー・クリスマス」です。

メリー・クリスマス
ビング・クロスビーとは打って変わって、クリスマスの楽しさを思いっきり表現した大ヒットシングル「恋人たちのクリスマス」。
この曲を聴くとハッピーな気持ちになりますよね。
アルバムタイトルを「メリー・クリスマス 」とするだけあって自信作だったのでしょう。なるほど完璧なクリスマスアルバムだと思います。
完璧なクリスマスアルバムをもう一枚あげるとするならば、それはフィル・スペクターがプロデュースした「クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター」です。

クリスマス・ギフト・フォー・ユー・フロム・フィル・スペクター
ダーレン・ラヴ「ホワイト・クリスマス」やザ・ロネッツ「フロスティ・ザ・スノウマン」などフィル・スペクターお抱えのアーティスト総出演の楽しいアルバムです。
名盤の名に恥じないアルバムですが、天才プロデューサーとはいえ、制作当時フィル・スペクターは若干23歳だったというのですから驚きですよね。
ハッピー・クリスマス
では、イギリスではどうかと言いますと、もちろん多数のアーティストがクリスマスソングを発表しています。
日本でも大人気のクリスマスソングといえば、ジョン・レノンの「ハッピー・クリスマス (戦争は終った)」でしょう。1971年の作品です。

ハッピー・クリスマス (戦争は終った)
この曲はシングルのみの発売です。ジャケットを見ても、「戦争は終わった」というサブタイトルにしても、ただのクリスマスソングではない、ジョン・レノンらしい愛と平和のメッセージ溢れる曲ですね。
この曲はヨーコに「永遠に残る、意味のあるクリスマス・ソングを作ろう」と言って制作を始めたそうですが、実際作れてしまうところがジョン・レノンの天才を証明していますね。
さてさて、ジョンと言えばポール。ビートルズの盟友ポール・マッカートニーもクリスマスソングを発表しています。
1979年の「ワンダフル・クリスマスタイム」です。

ワンダフル・クリスマスタイム
ウイングス時代の作品ですが、この曲もジョン同様シングルのみで、公式にはオリジナルアルバムには収録されていません。
続いてイギリスのミュージシャンが歌うクリスマスソングとして忘れることが出来ない日本で大人気の曲と言えば、ワム!の「ラスト・クリスマス」ですよね。
1984年発売です。おもいっりきバブルを感じさせますね。当時は、失恋ソングにも関わらず彼女にこの曲を聴かせておけばクリスマスは問題なし!だったのだとか。
そして最後は、同じく1984年のこの曲「ドゥ・ゼイ・ノウ・イッツ・クリスマス」で締めることにしましょう。いつまでも世界が平和で幸せでありますように!