27歳で亡くなったミュージシャン・アーティストたちが入る「27クラブ」というものをご存じですか?

27歳で亡くなったミュージシャン・アーティストたちが入る「27クラブ」というものをご存じですか?

偶然で済ましてしまうには余りにも多くのミュージシャン・アーティストが27歳でなくなっています。医学的な、もしくは科学的な根拠はありませんが、不思議です。そうした27歳で亡くなったミュージシャン・アーティストたちの一覧、それが27クラブです。現在までに特定されているメンバーは実に61名。皆すばらしい才能の持ち主ばかりです。


今なお女性シンガーのお手本とされ高い人気を誇るジャニス・ジョプリン。特徴的な歌声と圧倒的な歌唱力は、間違いなくロックの歴史を代表する女性シンガーです。

ジャニス・ジョプリンが生前最後に公の場に姿を現したのはテレビ番組で、それは1970年6月と8月に放映されています。

スターになる以前のかなり早い時期から麻薬の常習者だったジャニス・ジョプリンですが、覚醒剤やヘロインの他にアルコールを大量に摂取していたことでも知られています。

因みに彼女のお気に入りは「サザン・カンフォート」だったそうです。サザン・カンフォートとは中性スピリッツにオレンジ、ピーチ、レモンといった数種類のフルーツとハーブを組み合わせたリキュールの一種です。
アメリカやイギリスではとても人気があるショットですから、彼女のファンでなくとも一度飲んでみたいものですね。
但し、くれぐれも飲みすぎにはご注意ください。

ジム・モリソン

ジム・モリソンが心臓発作で亡くなったのは、ジャニス・ジョプリンの死の翌年1971年7月3日のことです。

出生名:James Douglas Morrison
別名:The Lizard King、Mr. Mojo Risin'
生誕:1943年12月8日
死没:1971年7月3日(満27歳没)
活動期間:1963年 – 1971年

Jim Morrison

センセーショナルにデビューし、今なお語られることの多いアメリカを代表するバンド「ドアーズ」。
このちょっと変わったバンド名は、オルダス・ハックスレーの「知覚の扉」という本を元にしたウィリアム・ブレークの詩「忘れがたい幻想」から採られたのだそうです。このエピソードからしていかにもインテリといった感じですね。

ジム・モリソンは、そのドアーズのソングライターでありボーカルを担当していました。

バンド活動とは別に詩集を数冊発表していますが、ドアーズの活動においても詩人という感じがとてもします。勿論すばらしいボーカリストでありパフォーマーでもあるのですが、やはり詩人といった趣があります。
そのあたりが単なるボーカリストとは違い、いまだに衰えない人気のひみつなのかもしれません。

著作に専念するため移り住んだパリで心臓発作を起こし死亡したジム・モリソン。埋葬されたペール・ラシェーズ墓地はパリの人気観光名所となっており毎日多くの花が捧げられています。

その後の27クラブ

出生名:Kurt Donald Cobain
生誕:1967年2月20日
死没:1994年4月5日(満27歳没)

カート・コバーン

僅か2年の間にブライアン・ジョーンズ、ジミ・ヘンドリックス、ジャニス・ジョプリン、ジム・モリスン、この4人が偶然にも皆27歳で亡くなったことから様々な議論が巻き起こり、そして、それから約25年後に、ニルバーナのカート・コバーンが27歳で亡くなったことで「27クラブ」という考え方が定着するようになりました。

その間にも、1975年4月24日にバッドフィンガーのピート・ハム、1988年8月12日には人気の画家ジャン=ミシェル・バスキアなど、偶然とは思えないほど多くの才能あるミュージシャンやアーティストが27歳で亡くなっています。

近年では2011年にイギリスの人気歌手だったエイミー・ワインハウスがアルコール依存症により亡くなったのは記憶に新しい出来事です。

「27クラブ」のメンバーは、現在でも毎年のように増え続けています。

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