カート・コバーンの未亡人でありゴシップクイーンでもある【コートニー・ラブ】は今何してる?

カート・コバーンの未亡人でありゴシップクイーンでもある【コートニー・ラブ】は今何してる?

90年代のアメリカ音楽業界。強烈な個性とマスコミを騒がす奇抜な行動で異彩を放っていたゴシップクイーンといえば若くしてカート・コバーンの未亡人となったコートニー・ラブでした。子供の頃から波乱万丈な人生を歩んできた彼女。今回はそんなコートニーのこれまでと今にスポットを当ててご紹介したいと思います。


90年代のゴシップクイーン!コートニー・ラブとは

コートニー・ラブ(Courtney Love)は、1964年7月9日生まれカリフォルニア州サンフランシスコ出身のミュージシャン・女優です。ヒッピーやサイケデリック文化を代表するロックバンド「グレイトフル・デッド」の信奉者だった父親と心理学者の母親との間に生まれました。幼い頃からアメリカ国内を転々とした生活を送り、14歳の時に万引きで捕まり鑑別所へ。16歳で釈放されて以降はアイルランドや台湾、リバプールなどへ渡り、一時は日本で過ごしていたこともあったという。ストリッパーやバンドのグルーピーをしたりと荒れた生活を送る中で、次第に自身もバンド活動を行なうようになり、「フェイス・ノー・モア」や「シュガーベイビードール」というバンドに参加したこともありました。

ホール結成&妊娠・結婚・出産

ホールの1stアルバム。

ロックを地でいき10代から音楽活動を行なってきたコートニー・ラブ。1989年にロックバンド「ホール(Hole)」を結成し、ライブハウスツアーを決行。1991年にはファーストアルバム『プリティ・オン・ジ・インサイド(Pretty on the Inside)』をインディーズレーベルからリリースしました。その頃彼女はすでに音楽シーンのトップスターだった「ニルヴァーナ」のボーカル、カート・コバーンと出会い交際へと発展。皮肉にもそれが大きく報道されたことで、まだ無名だったコートニーとバンドの知名度を一気に押し上げることとなるのです。

アイコニック・カップル「カート&コートニー」誕生

その後コートニーは妊娠しカートと結婚。1992年には一人娘のフランシス・ビーン・コバーンが誕生しました。しかしニルヴァーナが世界的な成功を収めると同時に彼女たちの生活は一躍マスコミの餌食に!パパラッチに追われる日々の中で、終始ドラッグの噂が付きまとった2人。一部では妊娠中も彼女がドラッグを使用していたのではないかとの報道があり、そのことで養育権を失いそうになったこともありました。こうした私生活のトラブルや相次ぐメンバー交代などがありながらもホールは1993年、ニルヴァーナも所属していたレーベル「ゲフィン」と契約。

カートの死

しかし悲劇は突然訪れました。1994年4月5日、コートニー・ラブの夫カートコバーンが散弾銃で自殺を遂げるのです。ニルヴァーナのフロントマンでありグランジ・ロック界の象徴的な存在として一時代を築き、世界的な名声を得ながらも破壊的に生きたカート。

ホールのセカンド(メジャー1st)アルバム。

そしてそれが起こったのはホールのセカンド(メジャー1st)アルバム『リブ・スルー・ディス(Live Through This)』が発売される1週間前のことでした。当時この事件には不審な点も多かった事から、さまざまな憶測が飛び交い、他殺説さらには「カートは妻コートニーに殺された」と主張する者まで。このセンセーショナルな話題の中で予定通り発売された同アルバムは、またもや皮肉にも商業的大成功を収める結果となり、米国のプラチナディスクを獲得するのです。しかし悲劇は続き、2ヵ月後にはベーシストのクリステン・パーフがオーバードースにより変死。大混乱の中、代役にメリッサ・オフ・ダ・マーを迎え、大規模ツアーを成功させました。

女優として

そんな何かとスキャンダラスなニュースばかりが先行するコートニー・ラブですが実は結果は残すタイプ!バンド活動の傍ら女優業にも励んでおり、『シド・アンド・ナンシー』(1986年)での脇役をはじめジョー・ストラマー、エルヴィス・コステロらミュージシャンと共に出演した『ストレート・トゥ・ヘル』(1987年)、27歳で亡くなった画家ジャン=ミシェル・バスキアの伝記映画『バスキア』(1996年)などで印象を残すと、1996年に公開された映画『ラリー・フリント』ではさまざまな賞に輝いたほか、ゴールデングローブ賞 主演女優賞(ドラマ部門) にもノミネートされ、一躍映画女優としての地位を確立しました。

タイトル:『ラリー・フリント』
監督:ミロス・フォアマン
脚本:スコット・アレクサンダー、ラリー・カラゼウスキー
製作:オリバー・ストーン、ジャネット・ヤン、マイケル・ハウスマン
出演者:ウディ・ハレルソン、コートニー・ラブ、エドワード・ノートンほか

タイトル:『マン・オン・ザ・ムーン』
監督:ミロス・フォアマン
脚本:スコット・アレクサンダー、ラリー・カラゼウスキー
製作:ダニー・デヴィート、ステイシー・シェア、マイケル・シャンバーグ
出演者:ジム・キャリー、ダニー・デヴィート、コートニー・ラブほか

タイトル:『バロウズの妻』
監督:ゲイリー・ウォルコウ
脚本:ゲイリー・ウォルコウ
製作:ドナルド・ザッカーマン、アンドリュー・プリファー、アラン・シルヴァー
出演者:コートニー・ラブ、ノーマン・リーダス、ロン・リビングストン、キーファー・サザーランドほか

その後もジム・キャリー主演の『マン・オン・ザ・ムーン』(1999年)やケイト・ハドソン、ベン・アフレック、クリスティーナ・リッチ、ポール・ラッドらと共演した『200本のたばこ』(1999年)など出演作に恵まれ、『バロウズの妻』(2000年)では主演を務めました。女優の仕事は得意だと語る彼女。波乱万丈な人生を歩んできたコートニーにとって、もしかすると演じることがセラピーのような役割を果たしていたのかもしれませんね。

ホール解散、そしてソロデビュー

ですが、女優業に邁進する余りバンド活動は開店休業状態。

それに加えてレコード会社との契約問題で訴訟騒ぎにまで発展したことで、1998年に発売された3枚目のアルバム『セレブリティ・スキン(Celebrity Skin)』のマルチ・プラチナに輝くヒット、そしてグラミー賞にノミネートされる成功にもかかわらず、結局ホールは2002年に解散を宣言しました。

ちなみに同アルバムに収録されている「ボーイズ・オン・ザ・レイディオ (Boys On The Radio)」は亡き夫カートに捧げた曲(コートニー作詞)。

こちらは『アメリカズ・スウィートハート』の洋版ジャケット。

カートの死後、多くの批判と注目を浴びてきたコートニー。女優業は絶好調ながらも音楽活動を強く望んでいた彼女は、2004年に満を持してソロデビューを果たすのです。ちなみにソロとしてのファーストアルバム『アメリカズ・スウィートハート』の邦版ジャケットは娘フランシスが大ファンだという漫画家の矢沢あいさんが担当しました。

コートニー・ラブは今・・・

2000年代に入ってからも薬物問題を抱えていたコートニー・ラブの奇行は収まらず、しまいには一人娘のフランシスから訴えられ養育権を奪われる始末。2009年、不安定な彼女の代わりにカートの母親ウェンディー・オコナーと叔母のキンバリーがフランシスの保護者となり、コートニーは彼女たちへの一切の連絡を裁判所の決定により禁止されました。しかし当時未成年だったフランシスも荒れていた母親と距離を置いたことで癒され、時の流れとともに母娘の関係性も変わりつつあるようで、今では一緒にレッドカーペットに登場するまでに回復しています。

タイトル:『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』
監督:ジャスティン・ケリー(英語版)
脚本:ジャスティン・ケリー、サヴァンナ・クヌープ(英語版)
原作:サヴァンナ・クヌープ『Girl Boy Girl: How I Became JT Leroy』

出演者:ローラ・ダーン、クリステン・スチュワート、ダイアン・クルーガー、ジム・スタージェス、コートニー・ラブほか

またMeToo運動が巻き起こる遥か昔に映画界の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインについて言及し、当時は誰もコートニーの話を信用しなかったものの、彼の悪事が明るみに出た現在では彼女のそのストレートな物言いに信頼度が高まっている模様。そして近年では再び女優業にも復帰し、2018年には映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』でローラ・ダーンやクリステン・スチュワートらと共演しました。

まさにジェットコースターのような人生を歩み、それでも力強く生きるコートニー・ラブ。カートへの深い愛を胸にこれからもロックな日々を送っていくことでしょう。そんな彼女の最新曲はホラー映画『The Turning』(2020年)のサウンドトラックに提供した「Mother」。こちらもぜひチェックしてみてくださいね!

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