ですが、女優業に邁進する余りバンド活動は開店休業状態。
それに加えてレコード会社との契約問題で訴訟騒ぎにまで発展したことで、1998年に発売された3枚目のアルバム『セレブリティ・スキン(Celebrity Skin)』のマルチ・プラチナに輝くヒット、そしてグラミー賞にノミネートされる成功にもかかわらず、結局ホールは2002年に解散を宣言しました。
ちなみに同アルバムに収録されている「ボーイズ・オン・ザ・レイディオ (Boys On The Radio)」は亡き夫カートに捧げた曲(コートニー作詞)。
カートの死後、多くの批判と注目を浴びてきたコートニー。女優業は絶好調ながらも音楽活動を強く望んでいた彼女は、2004年に満を持してソロデビューを果たすのです。ちなみにソロとしてのファーストアルバム『アメリカズ・スウィートハート』の邦版ジャケットは娘フランシスが大ファンだという漫画家の矢沢あいさんが担当しました。
コートニー・ラブは今・・・
2000年代に入ってからも薬物問題を抱えていたコートニー・ラブの奇行は収まらず、しまいには一人娘のフランシスから訴えられ養育権を奪われる始末。2009年、不安定な彼女の代わりにカートの母親ウェンディー・オコナーと叔母のキンバリーがフランシスの保護者となり、コートニーは彼女たちへの一切の連絡を裁判所の決定により禁止されました。しかし当時未成年だったフランシスも荒れていた母親と距離を置いたことで癒され、時の流れとともに母娘の関係性も変わりつつあるようで、今では一緒にレッドカーペットに登場するまでに回復しています。
またMeToo運動が巻き起こる遥か昔に映画界の大物プロデューサー、ハーヴェイ・ワインスタインについて言及し、当時は誰もコートニーの話を信用しなかったものの、彼の悪事が明るみに出た現在では彼女のそのストレートな物言いに信頼度が高まっている模様。そして近年では再び女優業にも復帰し、2018年には映画『ふたりのJ・T・リロイ ベストセラー作家の裏の裏』でローラ・ダーンやクリステン・スチュワートらと共演しました。
まさにジェットコースターのような人生を歩み、それでも力強く生きるコートニー・ラブ。カートへの深い愛を胸にこれからもロックな日々を送っていくことでしょう。そんな彼女の最新曲はホラー映画『The Turning』(2020年)のサウンドトラックに提供した「Mother」。こちらもぜひチェックしてみてくださいね!