DD51はこの機関車です。

DD51
特集:平成でも現役!幹線用大型ディーゼル機関車「DD51形」Ⅱ(JR時代) - 日本の旅・鉄道見聞録

寝台特急「北斗星」をけん引するDD51重連
北斗星 (列車) - Wikipedia

寝台特急「出雲」をけん引するDD51重連
国鉄DD51形ディーゼル機関車 - Wikipedia
DD51の概要
なんと言ってもDD51の魅力は重連運転
2両以上の機関車をつなげて運行することを、「重連」と言います。
単機に比べて、旅客列車では主にスピードアップのために、貨物列車では1編成で多くの荷物を運ぶために牽引力を増加させるために行われます。
寝台列車の廃止により、旅客けん引はまれに。

最後の定期急行列車「はまなす」号
はまなす (列車) - Wikipedia
旅客列車けん引の最後の活躍の場は、北海道の函館ー札幌間でした。
しかし、2015年に北海道新幹線が開業の際、寝台特急「北斗星」号と、最後の定期急行「はまなす」号が廃止され、旅客列車としての定期運用は姿を消しました。
臨時列車としての運用は今後もあるかもしれませんが、その際もDD51よりは、貨物機ではありますが、後継機のDF200が務める可能性もあると思われます。

DD51の後継機 DF200
JR貨物DF200形ディーゼル機関車 - Wikipedia
ファンからは、「レッドベア」と呼ばれています。北海道にいるクマさんのイメージですね。
DF200は単機で、DD51重連の力を出すことができるので便利です。
DF200はなぜ本州以南に導入されないのか?その理由 Mr.Tetsuoの鉄道の話題と趣味日誌/ウェブリブログ
北海道という貨物列車に求められる特殊事情。
北海道の貨物列車は、恵みの大地北海道で生産された農作物を、東京など本州に運搬する目的が大きいです。
また、北海道は面積が広大で、高速道路の整備もまだ追いついていません。
そのため、大量輸送に適した鉄道貨物が、非常に重要な交通手段になっています。
貨物列車を優先するあまり、せっかくの北海道新幹線のスピードを、青函トンネル内では遅くしているほどです。
本州以南ではまだしばらくDD51が活躍か。
しかし、北海道以外の地域では、ローカル線では非電化の路線が多いものの、多数の貨物列車が走る路線はなく、貨物列車の需要がある路線はほとんどが電化されているため、ディーゼル機関車を利用する理由がありません。
そうした中を、1両で強力な輸送力がある、DF200ではパワーが余ってしまい、無駄が生じます。
そこで、重連ではなく単機でDD51を必要な時だけ使ったほうが効率がいいという理屈がうまれ、また、ディーゼル機関車でけん引される客車も定期運用ではないため、DD51を使い続けたほうが当面は有利なのです。
なかなか、よくできた機関車だったのですね。DD51。
こちらのツイートを見ると、DD51が最後の全検と書いてあります。
つまりこのDD51が次の車検を満了した時には、DD51は引退なのでしょうか。
未確認の情報ですが、気になりますね。
全般検査とは。
上記Wikipediaによると、ディーゼル機関車の全検は8年ごとだそうです。
先にご紹介したツイッターでは2015年に最後の全検が行われたということで、計算上は2023年にすべてのDD51が引退することになります。
当面先のようですね。
愛知機関区DD51運用状況 ‐ 貨物ちゃんねる
【東日本大震災の記憶】引退目前の機関車が福島を救った | 鉄道王|レイルキング
震災で電化区間が不通になってしまった東北地方の鉄道を救ったのが、全国からかき集められたDD51でした。
東北本線、常磐線という電化路線が軒並み使えなくなった中、上越線を大回りして、磐越西線、陸羽西線など、非電化の区間を迂回して貨物列車を運行することになりました。
非電化区間を走るためには、ディーゼル機関車が必要になります。
そのためにDD51がかき集められ、震災後の貨物輸送の大役を担いました。
電気がないと走れない電気機関車の弱点を補うためには、ふだんは使わないディーゼル機関車も用意する必要があるんですね。
DD51の利点を活かした新型ディーゼル機関車の開発も進んでいるようです。
どこかで偶然DD51を見かけたら、その活躍を応援したいものです。