第2回「空耳アワード」の審査員(ゲスト)
審査委員長 タモリさん
司会進行 安斎 肇さん(ソラミミスト)
ゲスト マイケル富岡さん(ヤキソバン)
萩原 健太さん(音楽評論家)
蛭子 能収さん(漫画家)
撮影はなんとほんものの「耳鼻科」の中で行われました。
それでは、ノミネート作品を見ていきましょう。
「花のパリ側~なめこそば~」 クイーン
クイーン「マイ・メランコリー・ブルース」より。
「花のパリ”側”」っていう日本語はないし、「パリ”ざわ”」に聞こえますが、それはご愛嬌と
いうことで。
「なめこそば」は確実に聞こえますね。
フレディ・マーキュリーさんの高音域が冴えわたっています。
また、フレディさん独特の衣装ですよね。
原詞:「ANOTHER PARTY'S OVER - AND I'M LEFT COLD SOBER 」
「阿部係長、理系」 ナジマ
ナジマ「バーブル」より。
これも、「阿部係長、理系~」と連呼しています。
邦題では、「私の家」という意味だそうです。
イギリス生まれのインド人の歌手の方だそうです。
インドっぽい歌ですね確かに。
ヒンズー語なのでしょうか。
原詞:「BAABUL KA GHAR CHOR KE」
農協牛乳! プリンス(アワードグランプリ獲得作品)
プリンスの「バットダンス」より「農協牛乳!」
かの有名な映画「バットマン」の曲ですね。
この後「農協牛乳!」を連呼しています。
第2回空耳アワードでは、この作品がグランプリを受賞しました。
原詞:「DON'T STOP DANCIN'」
元気出せよ、佐藤、、、。 ドクター・ジョン
映像では、女の子にフラれ、がっかりして彼女と2人で写っている想い出の写真を破っている「佐藤君」のそばに友達が来て、「元気出せよ、佐藤、、、。」と、半分同情しながらなぐさめているシーンが描かれています。
「佐藤!」ではなく、つぶやくように、「佐藤、、、。」と言っているところが、「俺も佐藤の気持ちはわかるぜ。元気出せよ、、、。」と言っているようで、よりおかしさを増しています。
原詞:「DIG IT THAT'S AS FAR AS I'VE DONE」
「千代田生命に行こう!」定番のメタリカ
ハッハッハッハ・・・おー頭痛い ソウル・ドラキュラ
HOT BLOOD - Wikipedia
DO IT TO YOU と言っているそうです。それがなぜ「頭痛い」に聞こえるのでしょうかね。
この映像のシチュエーションは、夜残業しているサラリーマンが、これを終わらせて早く帰るぞ!と頑張って書類の山を整理している時に、「はいこれもね」と、無慈悲にまた未処理の書類の山が積まれて、思わず「ハハハハ・・・」と笑い、「おー頭痛い」と、頭を抱えるシーンです。
この「ハハハハ・・・」と笑いたくなる心境、わかりますね。
変なオッチャン言うた、ヨッシャ!もう1回飯島にしよう!他にしよう!他にしよう!他にしよう!
ザ・プロデイジー「ファイアー」より
これはもう、私の大好きな空耳ですね。
この長さと、ストーリーが完結しているところ。
そしてハッキリと聴こえ、しかも連呼している。
空耳マジックを代表する1作ですね。
英語にすると、「WHEN I WAS A YOUTH I USED TO BURN CALI WEED IN A RIZLA A RIZLA A RIZLA A…」となるそうです。
安斎さんによると、ジュリアナ東京などで盛んに演奏されていたそうです。つまりディスコミュージック?
ディスコって結構音楽としては前衛的な場所だったんですかね。これで踊るのか?という・・・。
1993年春に第1回空耳アワードが放映され、その半年後にはもうこの第2回が放映されています。
音楽評論家の萩原健太さんは、最近の空耳アワードにも、たまに登場するなど、すでに現在の空耳アワーのスタイルが出来上がってきています。
現在もテレビ朝日系列でタモリ俱楽部、そして空耳アワーは放映されていますので、興味のある方は、テレビ欄を参考にして観てみてはいかがでしょうか。
(地域により、放映日や時間が全然違うみたいです。)
1993年春放映【第1回空耳アワード】登場の作品を見る! - Middle Edge(ミドルエッジ)