立会の鋭さを”猛牛”とあだ名された遅咲きの横綱・琴櫻は「確変」パチンコ台だったのか?!

立会の鋭さを”猛牛”とあだ名された遅咲きの横綱・琴櫻は「確変」パチンコ台だったのか?!

2007年8月、敗血症による多臓器不全のため、66歳で他界した元横綱・琴櫻。現役時には怒濤の突き押しと強烈なぶちかまし、のど輪で一気に攻める押し相撲を得意とし、「猛牛」との異名を取りながらも大関から横綱まで6年以上も費やした。ただ、横綱昇進時には、まるで静かだったパチンコ台が急に「確変」モードになったかのように、あっという間に昇進を遂げている。そんな横綱・琴櫻の足跡を辿ってみよう。


晩年は病との熱い勝負!!

2000年11月26日に還暦(満60歳)を迎えたものの、この頃から体調不良等が続いた理由により還暦土俵入りは行われず、赤い綱を受け取るのみであった。 2004年には糖尿病の悪化に伴う壊疽を発症したため、左足を足首から切断する手術を受けた。そのため、これ以降は杖を付きながら義足での歩行を余儀なくされた。10ヶ月の入院生活を経て2005年に退院するが、手術では弱っていた心臓が止まったこともあった。2007年にも心筋梗塞の手術を受け、入退院を繰り返していた。 2007年7月場所後にも琴光喜が苦労の末に大関昇進を果たした。2007年7月25日に行われた琴光喜の大関昇進伝達式では、後ろの方で椅子に座りながらその光景を見届けている。「自分が大関になった時より嬉しい」と目を潤ませながらコメントを述べたが、これが結果的に生涯最後の仕事となった。 琴光喜の大関昇進決定から僅か20日後の2007年8月14日18時19分、敗血症による多臓器不全のため、千葉県松戸市の千葉西総合病院で死去した。66歳没。死の直前、サッカー問題で謹慎処分を受けていた朝青龍明徳を気に掛け、「土俵に戻って欲しい」とのメッセージを遺していた。佐渡ヶ嶽部屋としての葬儀は同年8月21日に執り行われた。

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E7%90%B4%E6%AB%BB%E5%82%91%E5%B0%87

琴櫻傑將 - Wikipedia

色々な点で弟子の”琴奨菊”とうり二つ!!!

昨年、琴奨菊が念願の優勝を果たしたことは記憶に新しいが、今から44年前、琴奨菊と同じように「確変」をして、突如優勝し、その勢いで横綱に駆け上がった力士がいる。
琴奨菊の最初の師匠であり、今の師匠琴ノ若の義父に当たる琴櫻である。琴櫻も「ウバ桜」と呼ばれるロートル大関だったが、32歳で優勝し、横綱になった。
相撲スタイルも二人は共通している、「四つ身の押し相撲」だ。
琴櫻は力士時代は182cm150kg、琴奨菊は179cm180kg。どちらも短躯であんこ型だった。風貌もよく似ている。まったくうりふたつと言っても過言ではない。
また、上で記したように時代背景もよく似ている。琴櫻の時代は大横綱の大鵬が引退、後継者たる玉ノ海も急死し、北の富士はいるものの、時代の転換期だった。かたや琴奨菊はというと、白鵬の衰えがはっきりしてきた時代にいる。境遇はよく似ている。
まさに、琴奨菊にとっては横綱になれる潜在一隅のチャンスが到来した訳であるが、琴奨菊が師匠の琴櫻と同様にこのチャンスをものにし横綱になれるのかは、琴奨菊自身の「心・技・体」にかかっている。

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