個人的な好き嫌いを抜きにすれば、本作をフォリナーの代表作とすることに異を唱える人は少ないのではないでしょうか?!
全世界で1500万枚を超える大ヒットとなった4枚目のアルバム「4」です。
本作からは「アージェント」、「ガール・ライク・ユー」、「ジューク・ボックス・ヒーロー」などの大ヒット・シングルも生まれています。
しかし、当初「サイレント・パートナーズ」というタイトルが予定されていて、有名なアートスタジオ、ヒプノシスにジャケット・デザインを依頼していたところ、アルバムタイトルは変更、ジャケット・デザインはボツとなります。
アルバムの制作は混迷を極め、大変な難産だったようです。
当時、隣のスタジオで「プライベート・アイズ」の録音をしていたホール&オーツのダリル・ホールが興味深い話をしています。
4
フォリナーにとって最大のヒット曲「ガール・ライク・ユー」。デビュー当時からの彼らのファンにとってはこの曲に違和感を感じた人が少なくなかったようです。
あのフォリナーがこのようなバラードを歌うなんてといった感じで。
しかし、時がたつとフォリナーといえば何といっても「ガール・ライク・ユー」ですね。本人たちもそこを自覚しているからこそ現役でいまもプレイ出来ているのだと思います。
時に産業ロックなどど蔑んで見られることのあるフォリナーですが、いえいえどうして、これぞミュージック・ビジネスに生きる男です。真のプロフェッショナルとは彼らのことをいうのではないでしょうか。これからも売れ線狙いで大ヒットをどんどん連発してほしいです。
フォリナーとはだからこそ面白いのです。