アントニオ猪木の燃える事件簿1  プロレスラー時代編

アントニオ猪木の燃える事件簿1 プロレスラー時代編

1960年代にプロレスラーになってから、1989年に国会議員になるまでのアントニオ猪木のまとめ。 「プロレスこそすべての格闘技の頂点」、「いつ何時、誰の挑戦でも受ける」というストロングスタイルのプロレスで、人々を熱狂させ、現在の総合格闘技の源流となる異種格闘技戦を行った燃える闘魂の事件簿。


飛龍革命事件

1988年の4月22日、
沖縄の奥武山体育館で猪木・藤波組vsベイダー・マサ斎藤組のタッグマッチが行われ、9分24秒、ベイダー・マサ斎藤組の反則勝ちとなった。
この試合は同じカードでもう1試合が決まっていた。
(2連戦が決まっていた。)
試合後の控室で藤波辰巳がこの日程に異議を唱えた。

「…今日は俺の方がすまん。」
(猪木)
「ベイダーと#$@&$%*&%…」
(藤波)
「…え?」
(猪木)
「ベイダーとシングルでやらして下さい。
今日は僕、何もやってないです。
…もういい加減許して下さい。
もう時間もないです。
#&%@*+$。&%*+@#$
お願いします。」
(藤波)
「・・・・・・」
(猪木)
「はっきりいって下さい、猪木さん。
東京と大阪と2連戦無理ですよ、はっきりいって。
俺、自分が今日こんな形でね、いえる立場じゃないけど。」
(藤波)
「・・・・・」
(猪木)
「俺らは何なんですか!? 俺らは!!」
(藤波)
「命賭けれるかい? 命を。
勝負だぜ、お前。」
(猪木)
「もう何年続くんだ。
何年これが・・・」
(藤波)
「だったら破れよ。
なんで俺にやらすんだ、お前。」
(猪木)
「だったらやりますよ、俺が。」
(藤波)
「俺は前にいった、遠慮することはないって。
リング上は闘いなんだからよ。
先輩も後輩もない。
遠慮されたら困る。
なんで遠慮するんだ。」
(猪木)
「遠慮してんじゃないです!!
これが流れじゃないですか、新日本プロレスの、ね
そうじゃないすか!?」
(藤波)
「じゃ力でやれや、力で、あ?」
(猪木)
「やります!」
(藤波)
「やれんのか!? お前本当に!!」
(猪木)
直後、猪木が藤波に張り手。
藤波も張り手を返す。
「あぁ?」
(猪木)
「えぇ!」
(藤波)
「行けんかい?」
(猪木)
「やりますよ…やりますよ…」
(藤波)
そして藤波はハサミを出して自分の前髪を切る。
「待て…待て…」
(猪木)
「こんなんなったら私やめますよ、この野郎。
お客さんちっとも喜ばないですよ。
俺、負けても平気ですよ!!
負けても本望ですよ、これでやるんだったら!!」
(藤波)
「やれや、そんなら!!」
(猪木)
「やります。」
(藤波)
「ああOK
俺は何もいわんぞ、もう
やれ、その代わり。」
(猪木)
「大阪で俺の進退賭けます。
賭けていいすか?」
(藤波)
「何だっていいや。
何だっていって来いや!!
遠慮する事ぁねえよ。」
(猪木)
「もういいです…」
(藤波)
「・・・・」
(猪木)

こうして藤波の革命を決起された。
その目標は「世代交代」、すなわち「猪木越え」だった。
数週間後、藤波は、ビッグバン・ベイダーに勝って、IWGPヘビー級王座を獲得。
その数か月、猪木は挑戦者として藤波に挑み、60分フルタイムの名勝負の末引き分けた。
藤波は新日本プロレスのエースとなり、1999年には新日本プロレスの社長に就任した。

政治へ

1969年から20年近くゴールデンタイムを死守してきた「ワールドプロレスリング」が、1988年3月でゴールデンタイムから撤退し、4月から土曜の午後4時の放送に移行した。
放送権料の減少からレスラーのファイトマネーダウンは明白だった。
しかもエースの猪木の衰えは顕著だった。
1989年2月22日、アントニオ猪木は、長州力のリキラリアートの連発に、完璧なピンフォール負けを喫した。
猪木はセコンドに肩を担がれ涙を流しながらリングを後にした。

猪木は「スポーツを通じて国際平和」を合言葉に、「スポーツ平和党」を結党した。
党首は猪木、幹事長は新間寿だった。

そして第15回参議院議員通常選挙に比例区から出馬。
キャッチコピーは
「国会に卍固め、消費税に延髄斬り」
1989年7月24日、猪木は参院選に当選し、史上初の国会議員レスラーとなった。
(なんと最後の1議席に滑り込み当選)
1989年8月1日、国会議事堂に初登院し議員バッチの交付を受けた。
「今話題になっているリクルート問題に対して、私はこの一言で片付けたい『逆十字固め』。」
「国会の場でも俺にしかできないことをやる。」

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