きっちゃんのお母さんは凄いベッピンさん!
けん
彼女もまた、戦争の影を引きずる悲しい大人の1人だった
けん
きっちゃんとの別れ
天神祭りの夜。信雄の母から50円ずつ小遣いをもらう。「お金を持ってお祭りに行くの、初めてや!」きっちゃんは満面の笑顔。2人は嬉々として出かけたが、お金を預かったきっちゃんのポケットが破けていて落としてしまう。何も買えずにそのまま祭りを後にした。
必死で落とした50円を探す2人
けん
祭りを楽しめずトボトボ家路に着いた2人。信雄を元気づけようと、いい物を見せるからと船に誘うきっちゃん。竹箒の先にたくさん住み着いた蟹を油に浸し、火をつけ遊ぶきっちゃんに驚く信雄。「可哀想だからやめろ!」と言っても蟹に火をつけ続ける。火がついたままの一匹が船縁を逃げていく。信雄が四つん這いで追いかけていくと、窓から男に乗られたきっちゃんの母がいた。
次々に蟹に火をつけるきっちゃんに異常性を感じる信雄
けん
きっちゃんの母は信雄と目が合ったままそらさない
けん
「あの船には夜は絶対行っちゃあかん」その答えを知ってしまった。信雄は、四つん這いのまま後ずさりし、急いで靴を履いて船から降りた。途中で銀子に会ったがうつむいたまま何も言えず家まで戻った。
「自分の母が何をしていたのか」それを信雄が見たと知ったきっちゃんは、涙を溜めた瞳で信雄の後姿を見送った
けん
翌朝、きっちゃんたち母子の暮らす宿船が牽引船に引かれ動き出した。「きっちゃん」信雄は小さくささやき、そして駆け出した。何度か「きっちゃん」と叫ぶものの、誰も船から顔を出さない。信雄は泣きながら小さくなっていく船を見送った。
「きっちゃん!」宿船が見えなくなるまで見送った
けん
私的、オススメシーン
☆きっちゃんが初めて遊びに来た日
「あんたら、帰ってんか!」静かに怒りをあらわにする父。
けん
☆学校の校庭で1人で遊び信雄を待つきっちゃん
私的、見どころ!
☆戦友を歌うきっちゃん
自分は歌がうまいと「戦友」を歌うきっちゃん
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