親と子の宿命は永遠・昭和おすすめ邦画の常連「砂の器」

親と子の宿命は永遠・昭和おすすめ邦画の常連「砂の器」

1974年公開の「砂の器」。原作は松本清張の同名小説。前半は身元不明の死体の調査、「カメダ」の謎、刑事の粘り強い捜査・推理に興奮し、ラスト10分はただただ涙が止まらなかった「砂の器」。丹波哲郎・森田健作の刑事、天才音楽家の加藤剛、人情深い村の巡査・緒方拳。俳優たちの演技が素晴らしい映画「砂の器」を振り返ります。


田所 佐知子 山口果林

和賀の婚約者。大臣の娘。

けん

物語に出てくるハンセン病とは?

ストーリー

昭和46年6月24日の国鉄蒲田操車場で男性の撲殺死体が発見される。身元不明だったが、目撃証言から、死ぬ数時間前に遺体発見現場からそう遠くないクラブで若い男と同席していて、その時被害者は東北なまりで「カメダ」という言葉を何度も言っていたという事が判明する。

刑事の今西と吉村は、「カメダ」という人名・地名を調べ、秋田県の「亀田」という土地が有力とし、現地まで調査に行くが、手がかりらしい手がかりは見つからなかった。
目撃証言の少なさから捜査は難航。「カメダ」とはなんなのか?吉村は被害者と一緒にいた男が白いシャツを着ていたという証言を聞き、そのシャツに殴った時のかえり血がついたはずだと考える。
新聞に掲載されていた、「中央線の列車の窓から白い紙吹雪を撒いていた女がいた」というコラムを読んだ吉村は、その「白い紙切れ」は「白い布」だったんではないかと思い始める。新聞社に問い合わせてみると、中央線に乗っていた女が銀座にあるクラブ「ボヌール」のホステスだと聞かされる。

「ボヌール」でホステス高木理恵子に直接話を聞きに行く吉村だったが、紙吹雪も女であることを否定し「カバンを取りに行く」とそのまま姿を消してしまう。

吉村の席の後ろのテーブルには、巷で話題の天才ピアニスト兼作曲家の和賀英良と、前大蔵大臣の娘の佐知子が座っていた。二人は近々婚約を発表する仲らしい。

事件から2ヶ月経ったある日、被害者の身元が岡山県で雑貨商をしている三木謙一だと判明した。
お伊勢参りに行くと言って出かけたきり連絡が途絶え、家族が捜索願を出してわかったのだった。三木の息子は、「三木は温厚な人柄で人の恨みを買うようなことはない。ましてや殺されるなんて。それに東北弁なんて使ったこともないし『カメダ』という言葉にもまったく心当たりがない」と言う。今西が相談した言語学者によると、出雲地方には東北弁と同じく「ズーズー弁」で喋る土地があるという。今西は出雲地方の「亀嵩(かめだけ)」という地域があり、そこで昔三木が巡査として勤務していた事実を突き止める。

ようやく「カメダ」に行き着いた今西。

HUREC AFTERHOURS 人事コンサルタントの読書備忘録: 松本 清張 Archives

過去に亀嵩で巡査をしていた被害者の三木。大変人情深く、皆から慕われ尊敬されていた。

追悼 緒形 拳 「砂の器」 | kiki的徒然草

吉村は単独で中央線の線路を捜索して白い布切れを発見する。鑑識の結果、三木と同じO型の血液が付着していた為、警察は高木理恵子を緊急手配するが、流産により路上で倒れ病院に搬送されたが息を引き取る。身元がわからず行き倒れとして処理されていた。理恵子は和賀の愛人で彼の子を妊娠していた。「一人でも産んで育てる」と和賀と決別してすぐの不幸だった。

関連する投稿


CSホームドラマチャンネルにて、フランキー堺主演ドラマ「赤かぶ検事奮戦記」シリーズ1・2が放送決定!!

CSホームドラマチャンネルにて、フランキー堺主演ドラマ「赤かぶ検事奮戦記」シリーズ1・2が放送決定!!

CSホームドラマチャンネルにて、フランキー堺が人情派検事「赤かぶ」を好演した法廷ミステリー「赤かぶ検事奮戦記」の放送が決定しました。


【1974年】50年前に一番売れた曲は『なみだの・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

【1974年】50年前に一番売れた曲は『なみだの・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

今から50年前の1974年、歌謡界ではどんな曲がヒットしたのでしょうか。今回は、オリコンの年間シングルチャートトップ10を振り返ります。ミドルエッジ世代の方にとっては、恐らく聴きなじみのある曲が多いでしょう。そして、第1位は、お笑い出身で当時一世を風靡したあの人たちの曲です。


【懐かしのドラマ】『Gメン'75』の第1話を振り返る!寺田農も出演!出演者の近況は?

【懐かしのドラマ】『Gメン'75』の第1話を振り返る!寺田農も出演!出演者の近況は?

『Gメン'75』は、1975年から1982年まで7年間放送された人気刑事ドラマ。土曜日の夜、『8時だョ!全員集合』が終わってもテレビはつけっぱなしで、そのまま『Gメン'75』を視聴していたという人は多いのではないでしょうか。今回は、現在無料公開中の第1話を振り返ります。


自動気象データ収集システム「アメダス」はいつできたのか?

自動気象データ収集システム「アメダス」はいつできたのか?

アメダスのお陰で簡単に気象情報がスマホでも見られますが、このアメダスは一体いつから稼働したシステムなんでしょうか。


【ジキルとハイド】二重人格の過激な描写・・・3年間放送できなかった問題作がついにDVD化!

【ジキルとハイド】二重人格の過激な描写・・・3年間放送できなかった問題作がついにDVD化!

『ジキル博士とハイド氏』といえばスティーヴンソンの代表作ですが、50年以上前の日本で、これを原作としたテレビドラマがあったことはあまり知られていません。しかも、その顔ぶれは、監督・五社英雄、主演・丹波哲郎、写真・篠山紀信、音楽・シャープス&フラッツと超豪華。ついにDVD化された当時の問題作を振り返ります。


最新の投稿


『頭文字D』の世界が千葉に!名車モチーフの雑貨が揃うポップアップストアが期間限定オープン

『頭文字D』の世界が千葉に!名車モチーフの雑貨が揃うポップアップストアが期間限定オープン

人気漫画『頭文字D』のポップアップストアが、グランサックス イオンモール千葉ニュータウン店に登場。伝説のハチロク(AE86)を再現したウェットティッシュケースや、RX-7型の無線マウス、366日分のバースデーキーチェーンなど、ファン垂涎の公式ライセンスグッズが勢ぞろい。日常を彩る名車アイテムの魅力を紹介します。


昭和の大横綱「千代の富士」の肉体がスーツから甦る。NY発OVERCOATが挑む究極のパターンメイキング

昭和の大横綱「千代の富士」の肉体がスーツから甦る。NY発OVERCOATが挑む究極のパターンメイキング

ニューヨーク発のブランド「OVERCOAT」が、昭和の名横綱・千代の富士との異色のコラボレーションを発表。生前愛用したテーラードスーツから身体寸法を逆算し、伝説の肉体をパターン(型紙)として再現。特別展示や限定アイテムの販売を行うポップアップイベントを、2026年3月より東京・ニューヨークで順次開催します。


伝説の「プロレスリング・マスター」武藤敬司、その足跡を網羅。『Gスピリッツ選集』第3巻が待望の発売!

伝説の「プロレスリング・マスター」武藤敬司、その足跡を網羅。『Gスピリッツ選集』第3巻が待望の発売!

辰巳出版は2026年3月6日、プロレス専門誌『Gスピリッツ』の証言集第3弾『Gスピリッツ選集 第三巻 武藤敬司篇』を発売しました。平成の新日本プロレス黄金期を支え、日米を股にかけて活躍した武藤敬司のキャリアを、本人や関係者の貴重なインタビューで振り返る一冊。新録インタビューも追加された、全プロレスファン必携の保存版アンソロジーです。


没後30年、俳優・渥美清の軌跡を辿る。神保町シアターで「寅さん」から知られざる名作まで12本を特集上映

没後30年、俳優・渥美清の軌跡を辿る。神保町シアターで「寅さん」から知られざる名作まで12本を特集上映

東京・神保町の名画座「神保町シアター」にて、2026年3月14日より特集上映『没後30年 俳優・渥美清』が開催されます。国民的映画『男はつらいよ』シリーズの人気作をはじめ、主演を務めた貴重なラブコメディや社会派人間ドラマなど、全12作品をフィルムで上映。日本映画界に多大な足跡を残した稀代の名優、渥美清の多才な魅力を再発見する貴重な機会です。


『ドラゴンボール』亀仙人の「カメハウス」が超精巧フィギュア化!内装まで再現した豪華セットが登場

『ドラゴンボール』亀仙人の「カメハウス」が超精巧フィギュア化!内装まで再現した豪華セットが登場

バンダイスピリッツより、ドラゴンボールの聖地「カメハウス」を立体化した『ワールドコレクタブルフィギュア PREMIUM-カメハウスセット-』が登場。全高約22cmのハウス本体は室内まで作り込まれ、悟空や亀仙人など7体のフィギュアが付属。日常シーンから名場面まで自由に再現可能なファン垂涎のアイテムです。