【懐かしのドラマ】『Gメン'75』の第1話を振り返る!寺田農も出演!出演者の近況は?

【懐かしのドラマ】『Gメン'75』の第1話を振り返る!寺田農も出演!出演者の近況は?

『Gメン'75』は、1975年から1982年まで7年間放送された人気刑事ドラマ。土曜日の夜、『8時だョ!全員集合』が終わってもテレビはつけっぱなしで、そのまま『Gメン'75』を視聴していたという人は多いのではないでしょうか。今回は、現在無料公開中の第1話を振り返ります。


『Gメン'75』は土曜日21時放送の人気刑事ドラマ

『Gメン'75』は、かつてTBS系列で放送されていた刑事ドラマ。1975年5月24日から1982年4月3日まで355回も放送された人気ドラマで、放送時間は毎週土曜日21時からでした。



ミドルエッジ世代では、『まんが日本昔ばなし』→『クイズダービー』→『8時だョ!全員集合』の流れでテレビをつけっぱなしにして、そのまま『Gメン'75』を視聴していたという方も多いのではないでしょうか。子供から大人まで幅広い世代に親しまれ、特に、以下の印象的なオープニングは多くの方の知るところでしょう。



・7人の刑事が「75」と書かれた滑走路を歩く映像

・芥川隆行のナレーション「ハードボイルド Gメン'75 熱い心を強い意志で包んだ人間たち」

・アクションドラマを担当してきた菊池俊輔らしい、勇壮でクールなBGM

・ロゴの「'75」のアポストロフィーが丸い星マークで、ボールのように跳ねる動画




今回は、番組を制作した東映のYouTubeチャンネル「東映シアターオンライン」で、無料公開されている第1話を振り返ります。(因みに、第2話も無料公開されています。)

Gメン'75シングルコレクション

『Gメン'75』の初代レギュラーの7人は?

オープニング映像で、横一列に並び歩を揃える "初代レギュラー" は、次の7人です。



黒木警視:丹波哲郎

関屋警部補:原田大二郎

草野刑事:倉田保昭

津坂刑事:岡本富士太

響圭子刑事:藤田美保子(現:藤田三保子)

山田刑事:藤木悠

小田切警視:夏木陽介




因みに、レギュラー陣の近況は次の通りです。



丹波は2006年、藤木は2005年、夏木は2018年に死去。

原田は俳優として活躍中で、2020年には映画『めぐみへの誓い』で、北朝鮮拉致被害者の父・横田滋さんを演じ、話題になりました。

倉田は、アクション俳優として、日本のみならず、香港、台湾の映画やドラマで国際的に活躍中。

岡本は、『中学生日記』でも人気となり、俳優だけでなく吹き替え声優としても活躍しています。

藤田は、女優としてはもちろんのこと、最近は個展を開いたり、シャンソン歌手として公演したりするなど、幅広い活躍を見せています。2019年には、NHK朝の連ドラ『なつぞら』に、歴代ヒロインの一人として出演しました。

『Gメン'75』第1話の見どころ

東映シアターオンラインで公開中の『Gメン'75』の第1話



オープニングは、あの見慣れた映像と聞き慣れたテーマソングが流れ、第1話からすでに、滑走路を歩くおなじみのオープニングだったことがわかります。

寺田農がゲスト出演

劇中冒頭のシーンは、いきなりエンディングテーマである、しまざき由理の『面影』が流れ、新宿アドホックのビルが現れます。スチュワーデスの女性がエレベーターで上層階に上がり、ラウンジらしき場所で人を待ちますが、窓の外から頭を撃たれ即死。撃ったのは、寺田農が演じる運び屋です。

原田と岡本の演じる若き刑事、藤田の妖艶な魅力

関屋(演:原田大二郎)の恋人は、先輩刑事の妹でスチュワーデスの節子(演:田中真理)。事件のことを彼女に聞きに、津坂(演:岡本富士太)とともに空港に向かいますが、そこに、スチュワーデスになって潜入捜査をしていた響圭子(演:藤田美保子)が現れます。彼女のことを知らない二人は、事件関係者と思い込み彼女を追跡することに。。。



撮影時は、まだ22歳だった藤田美保子。22歳らしからぬ妖艶な雰囲気と垣間見えるあどけなさ、当時流行のファッションを着こなす立ち居振る舞いが、殺風景なドラマに色を与えています。

倉田の派手なアクション、藤木・夏木・丹波らベテランの存在感

強奪したバスで逃亡する容疑者の追跡シーンでは、草野(演:倉田保昭)山田(演:藤木悠)が登場。早速、走行するバスのルーフに乗る、倉田保昭らしい派手なスタントが見られます。



ドラマの中盤に差し掛かると、黒木警視(演:丹波哲郎)が響圭子と合流し、彼女が女性刑事だったことが判明。さらには、口ひげとスーツの着こなしがダンディな小田切警視(演:夏木陽介)の元に、脅迫電話がかかってきます。これで、7人全員が登場。レギュラー陣が形成され、7人全員で事件解決に当たります。

ロケ地は約半世紀前の東京

そして、出演者と同様に、ロケ地となった約半世紀前の東京にも注目です。



まず、冒頭に登場する商業ビルは、新宿のアドホック。靖国通り沿いにあり、2022年末に閉館し、本稿執筆時点では建て替え待ちの状態です。「後楽園アドホック」「adhoc」のロゴが見え、側面のガラス張りのエレベーター、正面の窓や出っ張りの位置が全く同じで、50年近く経った今もまさに "面影" があります。



また、劇中で再三登場する空港は、東京国際空港(通称:羽田空港)。新東京国際空港(通称:成田空港)の開業前で、当時は東京の国際空港といえば羽田でした。海外の航空会社の名前が見え、高級感ある空港の雰囲気、スチュワーデスの洗練された装いなどから、まだ海外旅行が高嶺の花だった当時の雰囲気が感じ取れます。そして、空港からの逃走で使われたのが、現在も運行する東京モノレール。赤と白に彩色された、500

形のモノレール車両が懐かしく感じます。



銀座・有楽町・日比谷エリアも、随所に登場します。藤田美保子が逃走中に渡る巨大な交差点は、数寄屋橋交差点。CM前に寺田農の背後に映る「有楽座」と「ゴッドファーザー PART II」の看板の場所は、のちの日比谷シャンテです。室田日出男が逃走する背後には、営団地下鉄の日比谷駅や銀座一丁目駅の出入口が見えます。



他には、丹波哲郎と藤田美保子が接触する地下鉄のホームは、千代田線の表参道駅など。



いずれもアナログで時代を感じる光景ながら、成長期の日本らしい活気が伝わってくるような昭和らしい映像です。

『Gメン'75』第2話も必見

第1話は衝撃のエンディングを迎えますが、これでGメン'75の7人が勢ぞろい。第2話以降はさらにおもしろくなり、その後、国民的人気ドラマに成長していったことは言うまでもありません。



第2話も現在無料公開中。必見です!

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