60年代から連綿と続くアメリカンロックの国宝的バンド、スターシップ

60年代から連綿と続くアメリカンロックの国宝的バンド、スターシップ

1985年の結成いらいオリジナル・アルバムは、再結成後にリリースされた1枚を加えてもわずかに4枚しか発表していないスターシップ。あまり活動していないようにも見えますが、実はこのスターシップ、母体となるジェファーソン・エアプレインから数えると実に50年にもなるキャリアを誇っているアメリカの国宝的なバンドなのです。


Starship

スターシップは1984年に結成されオリジナル・アルバムを4枚残しています。スターシップのことを知らない人がオリジナル・アルバム4枚ということだけをみるとキャリアの短いバントという印象を持たれるかと思いますが、バンドの始まりは1965年に結成されたジェファーソン・エアプレイン端を発した伝統ある(?)バンドなのです。

スターシップ

スターシップの結成時のメンバーは、ミッキー・トーマス(ボーカル)、グレイス・スリック(ボーカル)、クレイグ・チャキーソ(ギター)、ピート・シアーズ(ベース)、ディヴィッド・フライバーグ(キーボード)、ドニー・ボールドウィン(ドラムス)で、ジェファーソン・エアプレイン時代に大ヒットした「あなただけを」を歌っていたのが紅一点のグレイス・スリックです。

ジェファーソン・エアプレインは1960年代後期を代表するサイケデリック・ロックを象徴するバンドのひとつとなりました。
その後、ジェファーソン・スターシップと名前を変えて1974年に正式にデビューし、1970年代を代表するアメリカンバンドに成長しています。

音楽性の違いからメンバーが脱退、名称の使用による裁判、レコード会社の思惑などもあったのでしょうドタバタと落ち着かない時期が続きましたが、グレイス・スリックとミッキー・トーマスを前面に押し出したスタイリッシュでポップなスタイルのバンドとしてスターシップは誕生します。

Knee Deep in the Hoopla

デビュー・アルバム「フープラ」は1985年に発売されました。このアルバムからは全米1位となった曲が2曲も含まれており、本作も全米7位と大ヒットを記録しています。

楽曲提供に、バーニー・トーピン、マーティン・ペイジ、デニス・ランバート、ピーター・ウルフらをはじめ、エンジニアにはグラミー賞受賞者でもあるビル・ボトレル、アレンジャーはボトレルとジェイスン・マーツなどなど実力者で固められています。

1985年リリース

【収録曲】
1 シスコはロック・シティ 
2 セーラ 
3 トゥモロー・ダズント・マター・トゥナイト 
4 ロック・マイセルフ・トゥ・スリープ 
5 こわれたハート 
6 プライヴェイト・ルーム 
7 ビフォア・アイ・ゴー 
8 ハーツ・オブ・ザ・ワールド 
9 ラヴ・ラスツ

フープラ

「シスコはロック・シティ」なんとなくタイトルからしてバブルな感じがしますね。
そして、つぎの曲も全米1位「セーラ」です。いい曲ですね。

No Protection

これらの曲によって、前身のジェファーソン・スターシップで大ヒットした「レッド・オクトパス」以来、10年ぶりに全米1位のヒットを記録しました。

2枚目のアルバム「ノー・プロテクション」が1987年に発売されますが、ベースとキーボードを担当していたピート・シアーズが脱退してしまうというアクシデントがおこりました。

それでも先行シングルとして発売された「愛はとまらない」がまたしても全米1位の大ヒットしています。この曲は映画「マネキン」の主題歌として起用されています。

本作からは続いて「イッツ・ノット・オーヴァー(全米9位)」、「ビート・パトロール(全米46位)」がシングルとなりヒットしています。

1987年リリース

【収録曲】
1 ビート・パトロール 
2 愛はとまらない 
3 イッツ・ノット・オーヴァー 
4 ガールズ・ライク・ユー 
5 ウィングス・オブ・ア・ライ 
6 ザ・チルドレン 
7 アイ・ドント・ノウ・ホワイ 
8 トランスアトランティック 
9 セイ・ホエン 
10 バビロン 
11 今夜はミュージック・ナイト

ノー・プロテクション

Love Among the Cannibals

順調すぎるほど順調だったスターシップですが、1988年には非常に残念なニュースが入ってきました。看板ボーカリストであったグレイス・スリックが、再結成されたジェファーソン・エアプレインに加わるために脱退してしまったのです。
心配されたスターシップでしたが、1989年にアルバム「ラヴ・アマング・ザ・カニバルズ」を発売します。
内容充実の素晴らしい完成度を誇るアルバムですがセールス的には芳しいものではありませんでした。

1989年リリース

【収録曲】
1. ザ・バーン
2. イッツ・ノット・イナフ
3. トラブル・イン・マインド
4. 少しだけそばにいて
5. センド・ア・メッセージ
6. ワイルド・アゲイン
7. ラヴ・アマング・ザ・カニバルズ
8. ウィ・ドリーム・イン・カラー
9. ヒーリング・ウォーターズ
10. プレイズ・オヴ・ラヴ
11. アイル・ビー・ゼア

ラヴ・アマング・ザ・カニバルズ

曲は悪くないですよね?演奏も素晴らしいです。ただ個性にかけるようには思います。グレイス・スリックの不在というのは大きかったということでしょう。

アルバム発売後に行われたツアーを最後に、最後まで残っていたジェファーソン・スターシップのオリジナルメンバーであるギターのクレイグ・チャキーソが脱退したことでバンドは一旦終止符が打たれることになります。

その後、ミッキー・トーマス主導のもと1992年には再結成され、「スターシップ・フィーチャーリング・ミッキー・トーマス」として現在まで活動しています。

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