Whitney Elizabeth Houston

Whitney Houston
ホイットニー・ヒューストンは、1963年8月9日にニュージャージー州のニューアークで生まれました。
10代の頃からモデルとして活動しており、1983年にナイトクラブでパフォーマンスをしていたところ敏腕プロデューサーのクライヴ・デイヴィスの目にとまりレコード契約しています。
無名の女の子を見抜いたクライヴ・デイヴィスの目は確かだったと言えますが、ホイットニー・ヒューストンがもの凄いパフォーマンスをしていたのだろうと想像できます。

Whitney Houston
ホイットニー・ヒューストンは、デビューアルバムの「そよ風の贈りもの」でいきなり大ブレイクするわけですが、彼女こそ正真正銘の歌姫と言えます。
その歌声には誰もが感銘を受けることでしょう。
ホイットニー・ヒューストンは、1985年から87年にかけて7曲連続で全米シングルチャート1位を記録するという偉業を成し遂げています。この偉大な記録は未だに破られていません。
どの曲を聴いても素晴らしく、名唱という言葉しか思い浮かびませんが、永遠に輝き続けるであろう全米連続1位の7曲を振り返ります。
そよ風の贈りもの
全米連続1位を獲得した7曲は、実はファースト・アルバムとセカンド・アルバムに全て収録されています。
いきなりホイットニー・ヒューストンをスターの座に押し上げたファースト・アルバム「そよ風の贈りもの」は1985年のリリースです。
このアルバムは、全米のアルバム・チャートで14週間1位を記録し、現在までに全世界で約2,500万枚を売り上げています。

そよ風の贈りもの
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このアルバムからは2枚目のシングルだった「すべてをあなたに」、「グレイテスト・ラヴ・オブ・オール」、「恋は手さぐり」の3曲が連続の全米1位となっています。
「すべてをあなたに」は、マリリン・マックー&ビリー・デイヴィス・Jrが1978年に発表したのがオリジナルです。
ホイットニー・ヒューストンにとっては2枚目のシングルに当たりますが、ここから快進撃が始まるわけです。
声が美しいとか、音感がいいとか、そうした話ではありません。デビュー当時からこの素晴らしさ、完成度は奇跡的です。
今となっては何とも懐かしい80年代の典型的なサウンドですね。当時ホイットニー・ヒューストンは22歳ですか、かわいいですね。
ホイットニーII〜すてきなSomebody
セカンド・アルバムの「ホイットニーII〜すてきなSomebody」です。原題はシンプルに「Whitney」です。因みにファースト・アルバム「そよ風の贈りもの」の原題はこれまたシンプルで「Whitney Houston」です。
この時期の日本の広告はイメージ戦略の花盛りですから、音楽でもホイットニー・ヒューストンに限らず、こうしたオリジナルのタイトルがよく付けられています。
この方が楽しくて良いですけどね。

ホイットニーII〜すてきなSomebody
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「ホイットニーII〜すてきなSomebody」は、女性として初めて全米アルバム・チャート「初登場」1位を記録したアルバムです。
このアルバムからは「すてきなSomebody」、「恋のアドバイス」、「やさしくエモーション」、「ブロークン・ハーツ」の4曲が全米1位になっています。
いつ聴いても素晴らしいと感じる「すてきなSomebody」ですが、この曲でグラミー賞を獲得しています。
続いて「恋のアドバイス」ですね。
ダンス・ナンバーももちろんいいのですが、こうしたじっくりと聴かせる歌にはホイットニー・ヒューストンの魅力が詰まっているように思います。
そして「やさしくエモーション」。
「ホイットニーII〜すてきなSomebody」は、全米1位の曲が4曲も入っているわけですから当然と言えば当然なのでしょうが、聴きやすくバラエティにとんでいて良いアルバムです。
1992年には初主演の映画「ボディガード」が大ヒットし、新曲が収録されたそのサウンドトラックは全世界で4,200万枚を売り上げています。
この後、結婚、出産を経て女優としてのキャリアも積み上げていたホイットニー・ヒューストンでしたが、順風満帆というわけにはいかず、麻薬や夫からの暴力に悩まされることになります。
そして、2012年2月11日、入浴中にコカインの影響で心臓発作が起こり溺死してしまいます。何とも悲しい最期となってしまいました。
元気に笑いながら楽しそうに歌っているホイットニー・ヒューストンが今でも忘れられません。

Whitney Houston