このロブ・カーマンとのファイトの後、アーネスト・ホーストはソクドージムを離れ、ボスジムへ移った。
後にK-1で戦うピーター・アーツがいるチャクリキジムは合わなかった。
目白ジムは理想的だったが、再戦の可能性があるカーマンの在籍しているので無理だった。
ボスジムで良質なスパーリングパートナーに恵まれ、ホーストはさらに実力をつけていった。
サバット(Savate、フレンチボクシング )ヨーロッパチャンピオン
ヨハン・ボス
ボスジムへの移籍は、サバット(フレンチボクシング)との出会いでもあった。
ボスジムのヨハン・ボス会長は、サバットの第1人者で、ホーストはサバットのテクニックを実戦を交えながら身につけることができた。
1988年にはヨーロッパチャンピオンになった。
伝説のロブ・カーマンとのリマッチ
ホーストは着実に試合をこなし実力を上げていった。
しかしロブ・カーマンの影が消えることはなかった。
世界のムエタイの頂点に君臨するロブ・カーマンにリベンジしたいと燃えていた。
そしてそれがついに現実となった。
1990年11月、ロブ・カーマンとの再戦が決定した。
試合はファンが期待していた以上のものとなった。
両者は激しく打ち合った。
ロブ・カーマンはパンチとローキックでアーネスト・ホーストをスリップさせ
アーネスト・ホーストはパンチと膝蹴りでロブ・カーマンを圧倒し、ハイキックをその首にからまるシーンもあった。
判定になったら恐らくアーネスト・ホーストが勝っていた。
しかしロブ・カーマンは強かった。
最後のゴングが鳴るほんの数秒前、アーネスト・ホーストはロブ・カーマンのパンチで倒された。
初めてのKO負けだった。