全米トップ40 American Top40 とは?
American Top 40 - Wikipedia
全米トップ40と言えば、まずラジオ関東で土曜日の午後10時から3時間の生放送で放送していた時代が特に印象深いです。その後、日曜日午前0時からに時間変更したりしましたが熱狂的なファンの支持が強く研究会まで作られ、70~80年代の日本におけるポピュラーミュージック最盛期とも言える時代と共に幅広いリスナーに聞かれていました。毎回、あの年、あの月のトップ10曲を振り返ったまとめです。今回は1978年8月ある週のチャートから。
1978年8月のある週のトップ10
1978年は空前のディスコブーム、巷では「フィーバー」が流行語になりました。映画ではサタデー・ナイト・フィーバー、スター・ウォーズが公開され、日本アカデミー賞もこの年に始まりました。成田に新東京国際空港が開港したのも1978年。イギリスでは試験管ベビー、ルイーズちゃんが誕生したこの年に、アメリカのヒットチャートはどんな曲がヒットしていたのでしょうか?1978年(昭和53年)8月のある週のトップ10をまとめました。
第10位 ドナ・サマー/ラスト・ダンス

Donna Summer:Last Dance
カサブランカ・レコードがモータウンと組んで制作した映画の場面を。これだけで映画のクライマックスとも言える存在感。映画には、コモドアーズやダイアナ・ロスなども出ています。
第9位 アンディ・ギブ/永遠(とわ)の愛

Andy Gibb:An Everlasting Love
第8位 ウォルター・イーガン/マグネットアンドスティール

Walter Egan:Magnet And Steel
磁石と鋼/ウォルター・イーガン 1978/7/1: 日刊ろっくす ROCKS(v BLOGS)

スティーヴィー、ウォルター、リンジー。期待されていたんだろうけど、続きませんでした。
第7位 オリビア・ニュートン・ジョン/愛すれど悲し

Olivia Newton John:Hopless Devoted To You
映画の一場面からどうぞ。ビニール・プールの中にトラボルタの笑顔には、当時も現在もついこちらも違う意味で笑ってしまいます。
第6位 パブロ・クルーズ/恋の水平線

Pablo Cruise:Love Will Find A Way ジャケットも「海」を感じさせますね。
第5位 フォリナー/ホット・ブラッディッド

Foreigner:Hot Blooded
第4位 テイスト・オブ・ハニー/今夜はブギ・ウギ・ウギ

A Taste Of Honey:Boogie Oogie Oogie
温故知新!ロック&ソウル Music is The Doctor
第3位 ザ・ローリング・ストーンズ/ミス・ユー

The Rolling Stones:Miss You
第2位 コモドアーズ/永遠の人へ捧げる歌

Commodores:Three Times A Lady
第1位 フランキー・ヴァリ/グリース

Frankie Valli:Grease
今こそ明かす(?)―監督が語る映画『グリース』の秘密 - Bee Gees Days
ディスコ・ブームのフィーバーぶりは、本当に嵐のように沢山のアーティストに影響を与え、路線変更する人も多く見受けられました。そんな中今では当たり前になった、映画と音楽が特にリンクしまくっていた時代でもありました。
日本では・・・1978年8月の歌謡曲ベスト10

シェゲナベイベー妻でありマルチな才能の持ち主の希林さんが、歌は決して上手くないというコトが証明されました。
モンスター/ピンク・レディー:まだまだ連続1位記録更新中。タモリがパロって「サンスター」って歌を自身のアルバムに入れていました(蛇足)。
Mr.サマータイム/サーカス:姉弟従妹の4人組、フランスのM・フュガンの「愛の歴史」(’72)のカヴァー
林檎殺人事件/郷ひろみ・樹木希林:TBS水曜劇場「ムー一族」の劇中歌。前作「ムー」では「お化けのロック」がヒット。その第2弾に位置する。
銃爪/ツイスト:ポプコン出身のバンド。女子学生に絶大な人気があった。この曲から“世良公則&”を取り、ツイスト名義に。
ヤマトより愛をこめて/沢田研二:映画「さらば宇宙戦艦ヤマト 愛の戦士たち」のエンディングテーマ
飛んでイスタンブール/庄野真代:筒美京平サウンドがココにも。当初、野口五郎に提供する予定だった。
ジョニーの子守唄/アリス:売れない、売れたいと深夜放送で言っていたのに「冬の稲妻」からいきなりベスト10常連に。
夏のお嬢さん/榊原郁恵:50代半ばを過ぎても未だに「お嬢さん」と歌っています。唯一のランクイン曲
シンデレラ・ハネムーン/岩崎宏美:またもや筒美サウンド。王者阿久悠作詞。コロッケの代表曲でも。
かもめが翔んだ日/渡辺真知子:デビュー曲「迷い道」に続く第2弾も大ヒット。彼女の代名詞的楽曲。
あの「ザ・ベストテン」が放送開始したのが、1978年だった。
まだまだ歌謡曲は健在!と言いたいけど、このランキングを見るとニュー・ミュージックと称され分類されたアーティストが増えてきています。所謂、自分たちで作って自分たちで歌うというスタイルが歌謡界に侵食している岐路とも言える年だったのではないでしょうか。以前のようにテレビ出演をしないのではなく、むしろ積極的ともいえるアーティストが増えていきました。てなコトで、純然たる歌謡曲としてこの曲を。