日本ではファンクラブもできた、米国産大ヒット刑事ドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」

日本ではファンクラブもできた、米国産大ヒット刑事ドラマ「刑事スタスキー&ハッチ」

「走れ!赤い稲妻~」のオープニングから、私たちをワクワクさせた黄金のヤングアクションドラマ(日本語版OPより)、火曜日の夜10時からTBS系列で放送された「刑事スタスキー&ハッチ」。放送が始まった途端に、女性たちから多大な人気を得て独自のファンクラブまで出来てしまった米国産刑事ドラマ。1977年12月の日本放映開始40周年を迎え、改めて何が女性たちを熱狂させたのかまとめてみました。


ラジオ関東の「全米トップ40」を毎週聞いていたんですが、日本でドラマが放映される前である1977年4月にナンバー1に輝いた曲です。トップ10には、アバの「ダンシングクイーン」やイーグルスの「ホテル・カリフォルニア」など、エヴァーグリーンな曲が揃っているのも特筆すべきひとつ。ドラマの最後に挿入曲っぽく流れておりました。

ドラマ放映後に「刑事スタスキー&ハッチ」のテーマとして再発売される前のジャケット

こちらがドラマ放送後に発売されたシングル盤。しっかり「刑事スタスキー&ハッチ」のテーマとなっておりますが、劇中で流れた記憶はないなあ。いつも番組最後の声優紹介のテロップが出るところで流れておりました。

スタハチの前の午後9時からは、あのドラマが!

そう、松田優作がレギュラーとして石原軍団と組んだ「大都会PARTⅡ」が、スタハチの前に放送されていたのでした。刑事ドラマブームの70年代、火曜日の夜はこの2本の刑事ドラマのハシゴをした人たちが沢山いたことでしょう。

火曜日午後9時~日本テレビ「大都会PARTⅡ」放送

刑事スタスキー&ハッチのオマージュ的日本製ドラマ

スタハチ大ヒットを受けて、男性刑事二人のコンビでのドラマが日本でも量産されました。中でも、この2本ははずせません。

1979年、スタハチと同じTBS系列で放映開始された「噂の刑事トミーとマツ」。これは、大映ドラマらしくコメディータッチの刑事ドラマでしたが、若い刑事二人が主人公で人気を博しました。女性に人気のあった国広富之と、当時から2016年現在に至るまでずっと「愛のメモリー」の松崎しげるの二人が、絶妙のコンビを見せてくれました。大映ドラマ御用達の石立鉄男、井川比佐志の他、あの「ブラック魔王」のケンケンの声を演じていた、神山卓三がレギュラー出演していたのも嬉しい配役でした。

噂の刑事トミーとマツ

1986年、日本テレビ系で放映開始された通称「あぶデカ」。何作も続編が作られるほどの大ヒットドラマですが、ようやく、やっとファイナルを迎えました。こちらでは、日産レパードなどが使用され真似して、乗った人も多かったですね。

あぶない刑事

シリーズ終了後の主演二人の活動

日本で1977年12月に放映開始された「刑事スタスキー&ハッチ」は「刑事コジャック」と交互に放送という形をとって第4シリーズまで続き、1981年1月に放映終了しました。その後の主演者二人の活動は、P・M・グレイザーは、シュワルツェネッガー主演の「バトルランナー」などの監督業に、D・ソウルは主にテレビ映画に出演しておりました。「名探偵ポワロ」にゲスト出演した時は、おおおっ!と叫んだものです。

シュワちゃん主演の「バトルランナー」。原作とはことごとく違った印象の映画でした。

「刑事スタスキー&ハッチ」、映画でよみがえる!

ベン・スティラー、オーウェン・ウィルソンによるリメイク版。オリジナルとは違い、ややコメディードラマになっているのは「トミマツ」に近い・・・かも?

2004年公開映画「スタスキー&ハッチ」

中にいる二人が元祖スタハチのP・M・グレイザー(小)とD・ソウル(大)。スタさんはあまり変化ないですが、ハッつぁんはと言うと、頭頂部分が・・・うーむ(以下略)。

新旧スタハチの四人

最近のスタスキー&ハッチのお二人

21世紀に入って二人はどうしているのか、最近の情報などを調べてみました。

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