「チュウ」と呼ばれた男・村田真一の現役時代を改めて振り返ろう!

「チュウ」と呼ばれた男・村田真一の現役時代を改めて振り返ろう!

2008年「あの人」が巨人の打撃コーチに就任することが発表されると「あの人打撃コーチやるほど現役時代打ってたっけ?」と巨人ファンから驚きの声が上がりました。 そんな「あの人」村田真一さんの現役時代を改めて振り返る。


○新人時代の村田真一選手

兵庫県の名門・滝川高校時代「強打の捕手」として鳴らした村田真一選手は、1981年、ドラフト5位で読売ジャイアンツ(巨人)に入団。ちなみにこの年のドラフトで巨人は高卒で槙原寛己選手、吉村禎章選手を獲得しており「超当たり年」だったと言えるのではないでしょうか。

当時、巨人は山倉選手が正捕手として君臨していたのですが、すでに山倉選手はベテランの域に達しており、次代の捕手を育てるという事は急務でありました。ただ、高卒でドラフト5位で入団した村田選手がいきなり巨人の正捕手を掴めるはずもなく、山倉選手の衰えは、他球団から実績のある中尾選手や有田選手を獲得することで補う…ってこの状況、どこか近年の巨人と似通っていないでしょうか。

○西武との日本シリーズで味わった屈辱

ただ、1年目に村田選手は早くも1軍昇格を果たし、3年目に1軍戦で初出場を果たしているので、能力の高さは認められつつあったのです。
ただ、ちょうどこの頃に捕手にとっての生命線・右肩を痛め、アメリカに渡り手術を受ける事になります。

そんな苦しい時期を経て、村田真一選手は1990年に84試合に出場。ベストナインを獲得する程の活躍を見せ、チームのリーグ連覇に大きく貢献します。ただ、1990年の日本シリーズの1戦目、2戦目は経験を買われてかベテランの中尾選手が先発出場。更に西武ライオンズに4連敗と完敗したところから、村田真一選手の初の日本シリーズは苦いものとなりました。

○他の捕手と比べて…

1992年には前述の中尾選手と変わって西武ライオンズからトレード入団してきた
大久保博元選手に正捕手の座を奪われ、34試合の出場に留まります。
当時大久保博元選手のトレード獲得に際して「中尾を出すほどの選手か?」という批判が起こったものの、入団するや本塁打を連発。大久保選手は完全に巨人の「救世主」となったのです。
村田真一選手が引退後、打撃コーチを務める事に30代以上の巨人ファンが違和感を感じるのは、この大久保選手との対比で測られる事が多いからではないでしょうか。

ただ、大久保選手にはリードやキャッチングに難があった為、村田選手が正捕手を務めることになります。また、大久保選手は怪我をきっかけに28歳の若さで現役引退。
ただ、その後も、吉原孝介選手、村田善則選手、杉山直輝選手といった後輩らと併用されて起用されることも多く、実は、村田真一選手は現役時代に一度も規定打席に到達したことはないのです。

現役時代の古田選手(ヤクルト)

更に若いころに肩を痛めていた影響もあり、盗塁阻止率は低く(通算阻止率は.267)、チャンスで勝負強い打撃を見せていたものの、打率は高くなく(通算打率は.234)、これらの事から同時期に活躍したヤクルトの古田選手、横浜-中日の谷繁選手らと比べるとかなり物足りない印象を当時の巨人ファンは持っていました。

○チーム内の信頼は絶大

ただ、村田真一選手のリードには定評があり、また、投手を責める発言を外に向かってした事をせず「自分のリードのせい」だと発言。更にポジションを争うライバル関係にあった他の捕手陣にも惜しみなくアドバイスを与えたことから、チーム内の信頼は絶大でした。

1994年5月18日の対広島戦で槙原選手とのバッテリーで完全試合を達成。
1994年に最優秀バッテリー賞を桑田選手と受賞。
1996年に最優秀バッテリー賞を斎藤選手と受賞。
…といわゆる「三本柱」の積み上げた勝利に大きく貢献するのです。

また上記の動画の様な「事件」が起きたのも、最初に死球を受けたのが、チーム内の信望が厚い村田選手だったという事も大きいのかもしれません

また、第二次長嶋監督政権下の1994年、1996年、2000年の3度の優勝にも大きく貢献。
(2000年の日本シリーズでは優秀選手に選出)
2001年には即戦力ルーキーとして阿部慎之助選手が入団してきてすぐ出場する様になると、同じ選手という立場ながら、阿部選手の専任コーチ的役割を担い、出番は激減。

そしてこの年、斎藤選手・槙原選手とともに現役を引退します。

○村田真一さんの今

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