サガシリーズの原点はゲームボーイから始まった!

サガシリーズはスクウェアのRPGゲーム。
1989年、ゲームボーイで第一作目「魔界塔士Sa・Ga」が発売された。
ゲームボーイで3部作が開発発売され、その後もタイトルをアレンジしながら現在も続いている人気シリーズ。
叙事詩の「サガ」が語源ではないとのこと。
1作めのボス戦会話で「生き物の性(さが)か…」というセリフがあるがそれも後付けらしい。
ゲームボーイ初の本格RPGと言うこともあり斬新なゲームシステムや物語を盛り上げる音楽に当時のゲーマーやこどもに大ヒット。
私自身も幼少期、大ハマリして小さいゲーム画面にかじりついてプレイしました。
思い出深いゲームソフトの1つです。
音楽も素晴らしかった、ゲームボーイSa.Ga3部作!
サガシリーズを語る上で忘れてはいけないのが「音楽」。
1作目の魔界塔士SaGaは「植松伸夫」さん。
2作目の SaGa2秘宝伝説は「植松伸夫」さん、「伊藤賢治」さん。
3作目の時空の覇者SaGa3は「笹井隆司」さん(引き継ぎ曲以外)が作曲。
ゲームボーイのシンプルな音源を可能な限りフル活用した音源はプレイヤーの耳に今でも力強く残っている。
それぞれの作品の作風に合わせた音楽はどれも完成度が高く特にボス戦の音楽はゲーマーの中では神曲として今でも伝説となっている。
同世代の人間と好きなゲームソングの会話をすると高確率でサガシリーズは話題に上がるほど人気。
第一作「魔界塔士SaGa」

1989年にスクウェアより発売。
平和だった世界にモンスターが蔓延るようになり徐々に世は荒れていった。
世界の中心に立つ塔の頂上には「楽園」があると言う。
人々は楽園を求めて塔に挑み消えて行く…そしてまた1人…という物語。
23階(意外に低いw)塔の階層には玄武、青龍、白虎、朱雀の四天王が君臨しておりそれぞれの物語とともに待ち構えている。
各階層によって世界観も異なり、不安と期待を煽る演出が楽しめた。
ワンダースワン版、携帯ゲーム版とリメイクされた。
種族ごとに成長が異なるゲームシステム。

人間、エスパー、モンスターの3種の種族があり、人間とエスパーは性別も選べた。
主人公、パーティメンバーともに自由に選択することが出来る。
人間は最も多くのアイテムを所持装備できるが成長は「ちからのもと」「すばやさのもと」「HP200」薬を使ったものとなるためコストがかかる。
エスパーは所持装備枠が少ない分、特殊能力を覚える。戦闘後に突然変異として各種パラメーターや特殊能力の変化が行われる。
モンスターは一切装備が出来ないが、倒した敵の肉を食べることにより別のモンスターへと変化。特殊能力枠は最も多い8枠あるが、よく考えないとかえって弱くなってしまうこともある。
武器等のアイテムは使用回数が決まっている。
数字としてレベルが上がるシステムではなく、基本的には戦闘による熟練度による強化、アイテムでの強化となっている。
プレイヤーを震撼させたラスボス「神」伝説。
今まで現れていた謎の紳士の正体がラスボスの「神」だった。
なんだかよくわからないけど最後の神との会話は印象的でした。
「やっときましたね。おめでとう!」
「これもいきもののサガか…」
BGMの「怒闘」のカッコよさとともにその強さが当時話題に。

しかしその後、チェーンソーで1撃で仕留められるというバグ?技がさらに伝説となってしまいました……。
植松伸夫氏の神曲メドレー
植松伸夫さんによる音源は当たり前ですが、FFの曲に近いものがあり、メリハリの効いた音楽は思い出補正もプラスしてジーンと来ます。
エンディングソングが特にお気に入りでした。達成感を味わえる名曲。
今後の作品にも使われる「涙を拭いて」が組み込まれているのもにくいです…!
第二作「 SaGa2秘宝伝説」

1990年にスクウェアより発売。
魔界塔士と大きなつながりはなく、全く新しい世界観となっている。
殺伐とした一作目の魔界塔士に比べ、キャラクター・物語ともによりPRGらしく冒険浪漫色が強くなった。
古き神々の77個の遺産を求めて多くの冒険者が争う中、秘宝の1つを父親から託された主人公が父を探すため仲間とともに旅に出るというストーリー。
秘宝を1つに合わせた時、大きな力を持つという。
一作目からブラッシュアップされたゲームシステム。

種族に「メカ」が追加され、他種族もブラッシュアップ!より個性的に。
戦闘によりステータスが上昇するシステムがおもとなり、アイテムのステータス依存や特殊能力の耐性なども強化されよりゲーム性が高くなった。
手に入れた「秘宝」を各1つずつ装備でき、様々な力を得ることも出来る。
新しき神たちとの戦い。
アシュラ、アポロン、ビーナス、オーディンの秘宝によって力を手に入れた「新しき神」と呼ばれる支配者が各世界に存在し、時にノンプレイヤーキャラクターである仲間を加え、戦いに挑んでいく。
最も印象的なのは戦闘前のイベントも含めたビーナス戦。
「今のあんたが1番醜いぜ!」っていうあのイベントです。
「ビーナス」を倒せないプレイヤーが発売当時は続出しましたね〜。
しかしラスボスかと思うくらい中ボス戦の音楽「死闘の果てに」が最強ですね。
イトケンさんの曲でも1番好きかも…!テンションMAX!
最終防衛システムとの最終決戦!
秘宝伝説のラスボスは「最終防衛システム」でした。
今作はメカモノが目立ちますが、結構際どいネーミングの武器や能力が多かったような…核爆弾とかハッキリ言っちゃっていいもんなんでしょうか…。
メカ相手に体術とか柔道技とか結構シュールでしたね。
最終防衛システムは2体いましたが、そのうち1体はプレイヤーキャラクター「女神」が引き受けてくれましたね。女神強すぎ(笑)
音楽は「死闘の果てに」「必殺の一撃」「Save the world」と神戦闘曲メドレーですね。
伊藤賢治さんと植松伸夫さんの夢の豪華コラボレーション!
秘宝伝説、神曲メドレー
DSリメイク版「サカ2秘宝伝説 GODDESS OF DESTINY」

2009年にDSソフトでスクウェア・エニックスより発売。
世界観・ストーリーはそのままにキャラクターデザインを一新、グラフィックも全面的に描き直した完全リメイク。追加シナリオや追加BGMも。
様々な追加要素、システムの改良が行われ、性別によるキャラクターの個性も強化された。
戦闘の連携システムによりパーティメンバーの人間関係に変動が起こったり時に恋愛関係になったりと面白い。
あの殺伐としたセリフ回しも健在です!そこはちょっと直してもよかったような…(笑)
Amazon.co.jp: サガ2 秘宝伝説 GODDES OF DESTINY(ゴッデス オブ デスティニー): ゲーム
第三作「時空の覇者 SaGa3」

1991年にスクウェアより発売。
ゲームボーイのサガシリーズ最後の作品となった。
はるか昔、サガ世界に異次元の神々の侵略してきた。
サガ世界の神ソールは、戦闘機ステスロスを用い、異次元の神々を封印した。
しかしその後の未来で異次元の神々が復活し、世界は再び滅亡の道へ。
滅亡しかけた世界を救う為、サガ世界の戦士の1人ボラージュは3人の幼児に希望を託しタイムマシンに乗せ過去に送り込んだ。
成長した3人の若者とギルの孫娘シリューは歴史を変える為、ステスロスを復活させる旅に出る。
過去・現在・未来と時間移動を繰り返しながら戦い続ける物語。
キャラクター設定された主人公たち。

メインキャラクターである4人の若者に名前と個性が設定された。
人間の男・主人公「デューン」、エスパーの男「ポルナレフ」、エスパーの女「ミルフィー」、人間の女で、長老ギルの孫娘ヒロイン「シリュー」の4名。
設定され名前まで与えられたのにポルナレフとミルフィーにはセリフはなかった…切ない。
ゲームボーイ版はイラストを見ても誰が誰かわかりにくい(笑)
戦闘時に小さなアイコンで主人公たちが表示されるようになったのも新しかった。
新たに一新されたゲームシステム。

「時空の覇者 SaGa3」は今までの独自システムはほぼ廃止され、新たなゲームシステムが導入された為、今までのファンから「サガらしくない」と称されることも多々。
数字によるレベルアップが導入され普通のRPGに近くなった。
樹族は全6種に増え、「肉」「パーツ」の組み合わせで種族が決定・変身するシステムとなり、
「人間、エスパー」「獣人」「モンスター」「サイボーグ」「ロボット」に分類された。
能力はより細かく分類され、アイテムや種族によって大きく成長が異なる。
戦闘機「ステスロス」

昔、異次元の神々とソール神が闘った際、使われた戦闘機「ステスロス」。(画像はリメイク版のもの)
時間を操ることが出来、タイムマシンとしても活躍。
ステスロスのパーツはソールにより世界に散りばめられており、主人公たちは序盤、パーツを集めることになる。
飛行時は戦闘でも活躍。
波動砲、メビウス砲、ステルスバリアなど特殊能力が使える。
カプセルホテルや浄化マシンも搭載され、時空の覇者 SaGa3では重要な位置にいる戦闘機。
創造神「ソール」「異次元の神々」の壮大な歴史がドラマチック!

異次元のみずがめは子供心に怖かった記憶が…!
異次元の魔物と大量の水…魔物に水攻め…なんて恐ろしい!
時間旅行をしながらそれぞれの世界で様々なキャラクターと出会い、異次元の神々と闘っていくが、過去未来のつながりなどストーリーも面白かった。
創造神ソール神のもう1つの姿がラスボスのラグナ神であることが判明し、ソール神は自らを倒しラグナもろとも滅ぼうとするが最終的にはラグナ神に取り込まれた。
三作目の楽曲は「笹井隆司氏」が担当。
1,2とはまた違った魅力を放った笹井隆司氏の音楽も素敵でした。
神話的だったり未来的だったりと幅広く楽しませてくれました。
シリーズとして過去作品の曲もしっかり残っています。
大胆リメイク「サガ3時空の覇者 Shadow or Light」

2011年にDSソフトとしてスクウェア・エニックスより発売。
原作を忠実にリメイクされた秘宝伝説に比べ、別のゲーム?!と思わせるくらい改変されリメイク発売された「サガ3時空の覇者 Shadow or Light」。
音楽に伊藤賢治氏も加わり、笹井隆司氏とともにアレンジを担当。
サガらしさを追求し、ゲームシステムはほとんどが改変された。
原作の「時空の覇者 SaGa3」を元にした全く新しいゲームとなっている。
ポルナレフとミルフィーにもセリフが与えられた…!よかったね(笑)
Amazon.co.jp: サガ3時空の覇者 Shadow or Light: ゲーム
進化を続けるサガシリーズ…!

みなさんはどの作品が1番好きですか?
私はなんだかんだで1でしょうか…リメイクが多かったこともありますが、ゲームボーイでRPGを楽しめてうれしかった思い出が残っています。
サガシリーズはロマンシングサガなどに引き継がれてさらに個性的なゲームとして成長を続けていますが、原点であるゲームボーイ三部作もお忘れなく…!