ザ・ビートルズ解散後のポール・マッカートニー

Sir James Paul McCartney
それでは、全米チャートのトップをとった9曲を順に見ていきましょう。
アンクル・アルバート~ハルセイ提督
ソロとして初の全米1位でアルバム『ラム』からシング・カットされています。
B面は、「トゥ・メニー・ピープル」。
1971年8月2日発売。
また、この曲で、1972年度のグラミー賞で最優秀編曲賞と最優秀歌唱賞を受賞しています。
マイ・ラヴ
アルバム『レッド・ローズ・スピードウェイ』からのシングル・カット曲で、1973年3月23日に発売。
ウイングス4曲目のシングルです。
バンド・オン・ザ・ラン
同名のアルバムのオープニング曲です。シングルは1974年6月28日発売。
ジョン・レノンのザ・ビートルズ時代の作品「ハッピネス・イズ・ア・ウォーム・ガン」に触発されて作られたと言われている3部構成からなる多彩なメロディを持った曲です。
あの娘におせっかい
タイトルを直訳すると「あの男の言う事に耳を傾けよう」ですが、「あの娘におせっかい」の方が断然いいですよね。
アルバム「ヴィーナス・アンド・マース」に収録されており、シングルは1975年5月16日発売。
ゲストでギターのデイヴ・メイソンとサックスのトム・スコットが参加しています。
心のラヴ・ソング
タイトルを直訳すると「愚かな愛の歌たち」ですが、これは評論家のリチャード・ゴールドシュタインに「ポール・マッカートニーはバラードしか書けない」と批評された事に対して「馬鹿げたラヴ・ソングの何が悪いんだ?」と切り返した曲といわれています。
1976年4月30日 発売。
しあわせの予感
1978年3月23日発売。
当初の邦題は「愛の幸運」でした。シングル・タイトルとしてははやり「しあわせの予感」の方がいいですよね。
カミング・アップ
特筆すべき点はプロモーション・ビデオで、"The Plastic Macs"(ジョン・レノンのプラスティック・オノ・バンドのもじり)という架空のバンド演奏になっています。
ジョン・レノンはこの曲を気に入り、現役復帰のきっかけになったと言われています。
1980年4月11日発売。
エボニー・アンド・アイボリー
スティーヴィー・ワンダーとの共作曲で、1982年3月29日発売。
セイ・セイ・セイ
マイケル・ジャクソンとの共作曲で、1983年10月3日発売。
マイケル・ジャクソンと共演しているということもありますが、プロモーション・ビデオをみると、なんとも80年代的です。
音からも映像からもそれを感じますね。
ビートルズ解散後の最大のヒット曲であり、2016年現在で最後に全米ナンバーワンを獲得した曲でもあります。
ザ・ビートルズ、ウイングス時代を含めて29曲目の全米ナンバーワン曲です。
そして、ポール・マッカートニーはこんなふうに発言しています。
きっとポール・マッカートニーは死ぬまで素晴らしい曲を作り続けてくれることでしょう。