人間の身勝手さを感じさせる「平成たぬき合戦ぽんぽこ」は、いつ見ても素晴らしい。

人間の身勝手さを感じさせる「平成たぬき合戦ぽんぽこ」は、いつ見ても素晴らしい。

1994年7月に公開された「平成狸合戦ぽんぽこ」は、人間の身勝手さを浮き彫りにさせた社会風刺を描いた映画でしょう。 何年かに一度はTVで放送される映画で、いつ見ても考えさせられる映画です。 豪華キャストで作られた、この映画の記憶に残るキャッチコピー「たぬきだってがんばってるんだよ~」は糸井重里の作品でした。


本名鷹ヶ森の権太。過激派の狸たちのリーダー格。血の気が多く、故郷の森を奪った人間を激しく憎み、人間達を永久追放と抹殺しようとする。ニュータウン開発の妨害行為から凱旋後、不慮の事故で全治1カ年の大怪我を負う。その後、戦いに参加できない事を後悔し、仲間達の生温いやり方を非難した。最期は機動隊を相手に奮戦するも敗北。その後、頭に化け、デコトラに轢かれて死亡した。

権太 : 泉谷しげる

本名鬼ヶ森の玉三郎。四国に旅立ち、後に小春の夫となり金長の跡目を継いだ。男前な狸。

玉三郎:神谷明

本名水呑み沢の文太。二つ岩団三郎狸をたずねて佐渡へ旅立った。終盤で多摩に帰還した際には森の変貌ぶりに落胆していた。その後は人間として生活している。

文太:村田雄浩

正吉の幼馴染。変化できない普通の狸。怠け者だが、温厚で狸らしい性格の持ち主。

ぽん吉:林家こぶ平(現: 林家正蔵 (9代目))

多摩堀之内の変化狐。狸同様土地開発で住処を失い、人間として生活している。金長に接触し狸たちに人間として化け社会に出るように勧める。

竜太郎:福澤朗

他にも、今は亡き名優。芦屋雁之助、清川虹子、落語界の巨匠、3代目桂米朝、5代目柳家小さん、 5代目桂文枝が話の流れを湧き立てるキャラを演じてくれています。

名作を生みだしたスタッフたち

平成狸合戦ぽんぽこの評価はいろいろです・・・。

ソイヤッサ! 狸が腹叩くシーンしか覚えてなかったこちらの作品。 意外なメッセージ性の強さと生々しい狸の死活問題をPOPに描いた狸vs人間の熾烈な戦争作品。淡々としているが仲間の狸も人間たちも続々と死者が出るし、狸サイドは政治的かつ組織的に人間との戦いに挑もうとする。 これ意外と子供向けじゃないぞ?笑 五カ年計画とか言ってたし、あのナレーションは子供には難しいだろうなぁ。狸かわいいーだけじゃ済まない自然との共存を考えさせる意外と大人向け?な映画。 故郷を守るために様々な作戦を決行するもそれが微妙に可愛らしくてシリアスさを感じさせない笑。百鬼夜行のシーンは人間に楽しまれてるし、トトロやらキキやら紅豚やら混じってて観客も楽しませてくれる。 でも最後のやっぱり人間には敵わないと言ってアニメ風の絵から急にリアルな絵になったシーン、あのシーンは笑ってはいけない気がした。 どうでもいいが昔に見た映画だってのと平成生まれのくせして90年代はすでに平成だったっていう事実に違和感をずっと感じているため、タイトルに平成がついてることが不思議でしょうがない笑。自分の中では昭和狸合戦だなと思ってる(意味不明)

http://eiga.com/movie/39294/review/

平成狸合戦ぽんぽこのレビュー・感想・評価 - 映画.com

人間の業の深さを狸を通じて・・・ 「説教くさい映画」などと批判されがちな映画だが、高畑さんの映画はメッセージがストレートに内包されているというか、建築の骨組みが見える映画のような感じなのでこれはしょうがないっちゃしょうがない。だが 万人受けのいい映画には濃密なストーリーの中に宝探しのようにメッセージが含まれている気がする。 まあそのありあまるメッセージについて 映画を見て狸に同情して、里山への郷愁の念を感じることが多いのかもしれないが、この感想を抱いてはならないのかもしれない。 所詮この映画も人間の視点で自然に同情しているもので、ユートピアとして描かれてる里山も元々は人間が開発したものである。 環境保護を謳ってもそれは人間の自己満足に過ぎない。 ならどうすればよいのか? どっちが各々にとって幸せなのか考え幸せな道を選ぶという形でいいと思う。 都会に暮らしていて、里山に憧れるのであれば、その人にとって都合のいい環境保護に身を投じればいいし、今の便利な暮らしがいい人は、なにもしない。こんなスタンスでいいんじゃないかなあ 他にもこのようなメッセージ性の他に、日本の古い民謡や伝承、農民の気質などが織り込まれていて楽しかった。 特に百鬼夜行のシーンは見事! お化けがお化けではない現代人の反応がリアルだった。 作画もさすが!の一言! 失われたもの、得たものが明確に見えた映画でした

http://eiga.com/movie/39294/review/

平成狸合戦ぽんぽこのレビュー・感想・評価 - 映画.com

しっかりと狸の話ですが、見る人に考えさせてるところが、高畑、ジブリ映画の素晴らしいところだなぁと感じました。

今から見ても、あらためて見ても最高ですよ。

お家でいつでも、ジブリの狸合戦が見れますよ。

Amazon.co.jp | 平成狸合戦ぽんぽこ [DVD] DVD・ブルーレイ - 上々颱風, 野々村真, 柳家小さん, 桂米朝, 福澤朗, 林家こぶ平, 村田雄浩, 芦屋雁之助, 泉谷しげる, 清川虹子, 三木のり平, 石田ゆり子, 高畑勲

Amazon.co.jp | 平成狸合戦ぽんぽこ [DVD] DVD・ブルーレイ - 上々颱風, 野々村真, 柳家小さん, 桂米朝, 福澤朗, 林家こぶ平, 村田雄浩, 芦屋雁之助, 泉谷しげる, 清川虹子, 三木のり平, 石田ゆり子, 高畑勲

平成狸合戦ぽんぽこのまとめ

人間たちの身勝手さが浮き彫りになったこの映画は、コメディ調が満載ですので、非常に面白く、また考えながら見れる映画だと思います。

狸のキャラを、しっかりと表に出したことで重たくなく見れる映画となり、そんなフランクな狸たちだからこそ、訴える言葉が重く、心にのしかかるのではないでしょうか。

小さい頃から、大人になる今まで、何度もこの映画を見てきました。

見るたびに、映画の雰囲気が変わってくるのです。

最初に見た頃は、まだ子供ということもあって、かわいそうなことをするな。っとごく普通に映画の感想がありましたが、だんだんと年を重ねるにつれて、単純に自然破壊だけの映画ではないのかな。

っと考えるようになりました。

都市伝説のゆおうな話ですが、あの大狸たちは、政治家の大物がモデルになってるとも言われています。

それに、この映画は戦争後にアメリカが日本に押し付けるような話がモデルだとも・・・。

人間がアメリカ国で、狸たちが日本だということで、日本の地に進行して、元々の日本人は追いやられてくるといった話だとも聞きます。

本当のことが、どういった内容なのかわかりませんが、どんな生き物だって普通に暮らしているだけで、誰もえらい人などいないということです。

すぐ、なんでも忘れちゃう狸だって、どんな人でもがんばってるってことです。

関連する投稿


スタジオジブリ『海がきこえる』のリバイバル上映が決定!90年代「テレホンカード風」デザインのムビチケが発売!!

スタジオジブリ『海がきこえる』のリバイバル上映が決定!90年代「テレホンカード風」デザインのムビチケが発売!!

国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス Filmarks(フィルマークス)主催のリバイバル上映プロジェクトにて、1993年公開のスタジオジブリによるアニメ『海がきこえる』が、初の全国リバイバル上映されます。


「高畑勲展-日本のアニメーションを作った男。」が開催決定!メインビジュアル、会場のみどころ、チケット詳細などが発表!!

「高畑勲展-日本のアニメーションを作った男。」が開催決定!メインビジュアル、会場のみどころ、チケット詳細などが発表!!

麻布台ヒルズ ギャラリー、NHK、NHKプロモーションが主催する展覧会『高畑勲展-日本のアニメーションを作った男。』が開催されます。


あの頃を思い出す「ラルフ ローレン」2024年秋キャンペーン

あの頃を思い出す「ラルフ ローレン」2024年秋キャンペーン

80〜90年代に流行した「ポロ・ラルフローレン」が再び人気を集めている。ラルフ ローレンは、あの頃を思い出す、ニューヨークをテーマにした映像を発表した。また、ニューヨーク・ヤンキースとのコラボレーションによるジャケットやミドルエッジ世代が着こなせるアイテムやコーディネートなども紹介していく。


「ブートキャンプ」のビリーは、軍隊の隊長ではなく空手家だった

「ブートキャンプ」のビリーは、軍隊の隊長ではなく空手家だった

2000年代にブレイクした軍隊式ワークアウト「ビリーズ・ブートキャンプ」の隊長ビリー・ブランクスは、実は軍隊の隊長ではなく、空手のチャンピオンだった。彼の子供の頃からの障害や70~90年代の空手家としての活躍。ブランクスの結婚と離婚、日本人女性との再婚について触れていく。そして、現在68歳のビリー・ブランクスの活動や画像を紹介。


レオナルド・ディカプリオの10代から30代に至るまでの出演作を特集放送!【『タイタニック』放送記念】レオ様 大スターへの道

レオナルド・ディカプリオの10代から30代に至るまでの出演作を特集放送!【『タイタニック』放送記念】レオ様 大スターへの道

洋画専門チャンネルザ・シネマでは、『ギルバート・グレイプ』で19歳にしてアカデミー助演男優賞にノミネート、『タイタニック』の世界的大ヒットにより、トップスターへと駆け上った“レオ様”ことレオナルド・ディカプリオの、 『タイタニック』 を含む10代から30代に至るまでの出演作5作品を5月8日(水)~10日(金)に特集放送いたします。


最新の投稿


ビックリマンAI名刺メーカー爆誕!あなたの顔が「スーパーゼウス」風に?40周年記念企画

ビックリマンAI名刺メーカー爆誕!あなたの顔が「スーパーゼウス」風に?40周年記念企画

ビックリマン「悪魔VS天使シリーズ」40周年を記念し、アル株式会社とロッテが共同で「ビックリマンAI名刺メーカー」を2025年12月16日から40日間限定で提供します。ユーザーが自身の顔写真をアップロードすると、生成AIがビックリマン風のキャラクター画像に変換。公式キャラと融合した名刺デザインを作成・購入でき、ファンが物語の登場人物になる体験を提供します。


タブレット純が語り尽くす!伝説の「エレックレコード」秘話&秘蔵映像を映画館で

タブレット純が語り尽くす!伝説の「エレックレコード」秘話&秘蔵映像を映画館で

神奈川県民ホールは、音楽イベント「KANAGAWA ロックサーキット」の第3弾として「タブレット純 フォークを語る~伝説のレーベル『エレックレコード』トーク&上映会~」を2026年1月23日にイオンシネマ座間にて開催します。昭和歌謡の伝道者・タブレット純氏とMUSIC LIFE CLUBの井口吾郎氏が、吉田拓郎、海援隊などを輩出したエレックレコードの知られざるアートと音楽カルチャーの軌跡を解き明かします。


懐かしのブリキ缶が大集合!「昭和の缶に、恋してる」レトロ缶企画展開催

懐かしのブリキ缶が大集合!「昭和の缶に、恋してる」レトロ缶企画展開催

東洋製罐グループが運営する容器文化ミュージアムは、企画展「昭和の缶に、恋してる レトロブリキ缶コレクション」を2025年12月15日から2026年2月20日まで開催します。昭和100年を記念し、お菓子や贈答品などに使われた貴重なブリキ缶を展示。缶の構造やデザイン、当時のエピソードも交え、昭和の生活文化とブリキ缶の魅力を再発見できる展示内容です。


「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

「パックマン」「ゼビウス」などナムコット名作がブランケットに!ファミコン外箱を再現した「クラシックゲームブランケット」登場

株式会社KADOKAWA Game Linkageは、ナムコットブランドのファミコンソフト『パックマン』、『ゼビウス』、『ドルアーガの塔』の外箱をモチーフにした「クラシックゲームブランケット」3タイトルを2026年2月16日に発売します。両面印刷で外箱の表裏デザインを忠実に再現し、A5サイズ16ページの冊子も同梱。現在、予約受付中です。


病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

病院も映画館も煙モクモク!?自由すぎる昭和の常識を徹底図解

日本文芸社は、「昭和100年」の節目に、書籍『眠れなくなるほど面白い 図解 昭和の話』を11月27日に発売しました。庶民文化研究家・町田忍氏監修のもと、「病院でもタバコOK」「消費税なし」「過激すぎるTV」など、令和の感覚ではありえない“自由すぎた昭和の本当の姿”を、図解と豊富な資料写真で紹介。世代を超えたコミュニケーションツールとしても楽しめる一冊です。