人間の身勝手さを感じさせる「平成たぬき合戦ぽんぽこ」は、いつ見ても素晴らしい。

人間の身勝手さを感じさせる「平成たぬき合戦ぽんぽこ」は、いつ見ても素晴らしい。

1994年7月に公開された「平成狸合戦ぽんぽこ」は、人間の身勝手さを浮き彫りにさせた社会風刺を描いた映画でしょう。 何年かに一度はTVで放送される映画で、いつ見ても考えさせられる映画です。 豪華キャストで作られた、この映画の記憶に残るキャッチコピー「たぬきだってがんばってるんだよ~」は糸井重里の作品でした。


平成狸合戦ぽんぽこのあらすじ。。。

昭和40年代の舞台は東京多摩ニュータウン。戦後の経済成長から土地開発として、多摩の丘陵が切り崩されて宅地造成されていきます。

東京都とはいえど、まだま自然が残っていた多摩の奥地。

人間の住み処を作る代わりに、元々そこに暮らしていた動物たちが犠牲になっていくのです。

特に、狸たちが犠牲になり、住んでいた所がどんどん切り開かれていきます。

住み処や餌場がどんどんと狭まっていく狸たちは、とうとう狸どおしで争いを始めてしまいました。

元々、争いを好む種族ではないのですが、過激になっていく様を見て、ある狸がいったん、休戦して人間たちを追い出そうという作戦を練ることになるのです。

その作戦とは、狸の先祖代々からの秘術!「化学」ばけがくの能力を復活させて、人間たちを怖がらせ追い出してしまおうという作戦です。

それと同時に、四国、佐渡の古狸に力を貸してもらう作戦も進めるのです。

化学が出来てきた一部の狸は、四国や佐渡の答えを待っていることが出来ません。

そこで、工事現場に怪談話を流したり、工事現場の車を事故に巻き込ませることで、なんとか、開発工事を遅らせることが出来ました。

喜んだ狸の宴もつかの間、人間たちはすぐに工事をする人間を補充し、すぐに開発工事が再開してしまうのです・・・。

落胆した狸たちのまえに、四国から大狸様たちの助っ人がやってきます。

盛り上がる狸たちは、人間たちをこらしめるためにいろんな作戦を繰り広げるのです。


そのあとは、見てのお楽しみ♪

平成狸合戦ぽんぽこの豪華声優陣とキャスト

人間たちと戦う勇気ある狸たちをご紹介します。

左から、太三朗禿狸、六代目金長、鶴亀和尚、青左衛門、おろく婆、権太、正吉、おキヨ、お玉

奥多摩で人間たちと戦う狸たち

終盤で、正吉が回想して語っていることが判明する。

語り:3代目古今亭志ん朝

本名影森の正吉。冷静な性格で思考が人間臭い。狸たちの実質的なリーダー的存在。終盤では人間のサラリーマンとして生活している。

正吉 : 野々村真

本名縁切り寺のキヨ。正吉の妻となり、4匹の子狸を授かる。終盤ではスナックで働いている。なお、正吉とおキヨが演じた「双子の星作戦」の名称とその時の台詞は、宮沢賢治の童話「双子の星」からとったものである。

おキヨ : 石田ゆり子

本名鷹ヶ森の権太。過激派の狸たちのリーダー格。血の気が多く、故郷の森を奪った人間を激しく憎み、人間達を永久追放と抹殺しようとする。ニュータウン開発の妨害行為から凱旋後、不慮の事故で全治1カ年の大怪我を負う。その後、戦いに参加できない事を後悔し、仲間達の生温いやり方を非難した。最期は機動隊を相手に奮戦するも敗北。その後、頭に化け、デコトラに轢かれて死亡した。

権太 : 泉谷しげる

本名鬼ヶ森の玉三郎。四国に旅立ち、後に小春の夫となり金長の跡目を継いだ。男前な狸。

玉三郎:神谷明

本名水呑み沢の文太。二つ岩団三郎狸をたずねて佐渡へ旅立った。終盤で多摩に帰還した際には森の変貌ぶりに落胆していた。その後は人間として生活している。

文太:村田雄浩

正吉の幼馴染。変化できない普通の狸。怠け者だが、温厚で狸らしい性格の持ち主。

ぽん吉:林家こぶ平(現: 林家正蔵 (9代目))

多摩堀之内の変化狐。狸同様土地開発で住処を失い、人間として生活している。金長に接触し狸たちに人間として化け社会に出るように勧める。

竜太郎:福澤朗

他にも、今は亡き名優。芦屋雁之助、清川虹子、落語界の巨匠、3代目桂米朝、5代目柳家小さん、 5代目桂文枝が話の流れを湧き立てるキャラを演じてくれています。

名作を生みだしたスタッフたち

平成狸合戦ぽんぽこの評価はいろいろです・・・。

ソイヤッサ! 狸が腹叩くシーンしか覚えてなかったこちらの作品。 意外なメッセージ性の強さと生々しい狸の死活問題をPOPに描いた狸vs人間の熾烈な戦争作品。淡々としているが仲間の狸も人間たちも続々と死者が出るし、狸サイドは政治的かつ組織的に人間との戦いに挑もうとする。 これ意外と子供向けじゃないぞ?笑 五カ年計画とか言ってたし、あのナレーションは子供には難しいだろうなぁ。狸かわいいーだけじゃ済まない自然との共存を考えさせる意外と大人向け?な映画。 故郷を守るために様々な作戦を決行するもそれが微妙に可愛らしくてシリアスさを感じさせない笑。百鬼夜行のシーンは人間に楽しまれてるし、トトロやらキキやら紅豚やら混じってて観客も楽しませてくれる。 でも最後のやっぱり人間には敵わないと言ってアニメ風の絵から急にリアルな絵になったシーン、あのシーンは笑ってはいけない気がした。 どうでもいいが昔に見た映画だってのと平成生まれのくせして90年代はすでに平成だったっていう事実に違和感をずっと感じているため、タイトルに平成がついてることが不思議でしょうがない笑。自分の中では昭和狸合戦だなと思ってる(意味不明)

http://eiga.com/movie/39294/review/

平成狸合戦ぽんぽこのレビュー・感想・評価 - 映画.com

人間の業の深さを狸を通じて・・・ 「説教くさい映画」などと批判されがちな映画だが、高畑さんの映画はメッセージがストレートに内包されているというか、建築の骨組みが見える映画のような感じなのでこれはしょうがないっちゃしょうがない。だが 万人受けのいい映画には濃密なストーリーの中に宝探しのようにメッセージが含まれている気がする。 まあそのありあまるメッセージについて 映画を見て狸に同情して、里山への郷愁の念を感じることが多いのかもしれないが、この感想を抱いてはならないのかもしれない。 所詮この映画も人間の視点で自然に同情しているもので、ユートピアとして描かれてる里山も元々は人間が開発したものである。 環境保護を謳ってもそれは人間の自己満足に過ぎない。 ならどうすればよいのか? どっちが各々にとって幸せなのか考え幸せな道を選ぶという形でいいと思う。 都会に暮らしていて、里山に憧れるのであれば、その人にとって都合のいい環境保護に身を投じればいいし、今の便利な暮らしがいい人は、なにもしない。こんなスタンスでいいんじゃないかなあ 他にもこのようなメッセージ性の他に、日本の古い民謡や伝承、農民の気質などが織り込まれていて楽しかった。 特に百鬼夜行のシーンは見事! お化けがお化けではない現代人の反応がリアルだった。 作画もさすが!の一言! 失われたもの、得たものが明確に見えた映画でした

http://eiga.com/movie/39294/review/

平成狸合戦ぽんぽこのレビュー・感想・評価 - 映画.com

しっかりと狸の話ですが、見る人に考えさせてるところが、高畑、ジブリ映画の素晴らしいところだなぁと感じました。

今から見ても、あらためて見ても最高ですよ。

お家でいつでも、ジブリの狸合戦が見れますよ。

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平成狸合戦ぽんぽこのまとめ

人間たちの身勝手さが浮き彫りになったこの映画は、コメディ調が満載ですので、非常に面白く、また考えながら見れる映画だと思います。

狸のキャラを、しっかりと表に出したことで重たくなく見れる映画となり、そんなフランクな狸たちだからこそ、訴える言葉が重く、心にのしかかるのではないでしょうか。

小さい頃から、大人になる今まで、何度もこの映画を見てきました。

見るたびに、映画の雰囲気が変わってくるのです。

最初に見た頃は、まだ子供ということもあって、かわいそうなことをするな。っとごく普通に映画の感想がありましたが、だんだんと年を重ねるにつれて、単純に自然破壊だけの映画ではないのかな。

っと考えるようになりました。

都市伝説のゆおうな話ですが、あの大狸たちは、政治家の大物がモデルになってるとも言われています。

それに、この映画は戦争後にアメリカが日本に押し付けるような話がモデルだとも・・・。

人間がアメリカ国で、狸たちが日本だということで、日本の地に進行して、元々の日本人は追いやられてくるといった話だとも聞きます。

本当のことが、どういった内容なのかわかりませんが、どんな生き物だって普通に暮らしているだけで、誰もえらい人などいないということです。

すぐ、なんでも忘れちゃう狸だって、どんな人でもがんばってるってことです。

エンディング曲を口ずさみながら、もう一度、狸の合戦を見てみてはいかがでしょうか。

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