無敗で2歳女王へ
ビワハイジのデビューは1995年の夏で、デビューから3連勝で
G1制覇、これだけ聞けば競走成績でも十分立派に見えてくる。
特にエアグルーヴを退けたレースはビワハイジのレベルの高さを感じるだろう。
牝馬黄金世代
ビワハイジの同世代の牝馬は非常にレベルが高いメンバーが揃っていた。
エアグルーヴを始め、イブキパーシヴ、ゴールデンカラーズ、ファイトガリバー
リトルオードリー、ファブラスラフインといったメンバーがいる。

エアグルーヴ

ファイトガリバー
エアグルーヴに屈する
3歳となった1996年の初戦はチューリップ賞、一番人気に支持されるも
前走で負かしたエアグルーヴに5馬身差をつけられる敗戦。
この時、競走馬としてのエアグルーヴとの格付けが済んでしまったのかもしれない。

桜花賞、そして日本ダービー挑戦
チューリップ賞では敗れたものの2着を確保したビワハイジ。
エアグルーヴの熱発もあってか、本番の桜花賞はリトルオードリーに続く
2番人気に支持される。しかし、不可解なまでの15着惨敗。
続くレースはオークスではなく、何故か日本ダービー
牡馬のカベを越えることはできず、13着惨敗。
この後、長期休養に入ることとなった
有終の美
1年以上の休養後、ビワハイジはターフに復帰、強豪相手にそこそこ好走をし
迎えた京都牝馬特別でかつて同世代で桜花賞を制したファイトガリバーを下して
復活の勝利。2年振りの重賞制覇を飾る。この後、脚部不安を発症し、引退。
結果、引退の花道を飾ることとなった。

名牝への道
ビワハイジの真価は母となってからである。3番仔のアドマイヤジャパンが
産駒の重賞初制覇を飾ると、皐月賞では3着、菊花賞では2着とクラシック戦線を賑わす。
続く産駒のアドマイヤオーラはシンザン記念と弥生賞を制し、日本ダービーでは3着と
2年連続クラシックで活躍産駒を輩出した。

ディープのライバル!?アドマイヤジャパン

クラシックを主役で迎えたアドマイヤオーラ
近藤馬(利一&英子)|サークル|競馬予想のウマニティ - サンスポ&ニッポン放送公認SNS
最高傑作
その後産まれた牝馬は母仔2代で2歳女王に輝く
言わずもがな、ブエナビスタである。ブエナビスタはG1レースを6勝
天皇賞とジャパンカップも制し、ビワハイジのライバルであった
エアグルーヴ以上の成績を残した。

G1タイトルを6つ手にしたブエナビスタ
その後も活躍馬は続く
ブエナビスタの妹、ジョワドヴィーヴルも2歳女王となり
母娘、姉妹制覇という快挙を成し遂げる。
その他、トーセンレーヴやサングレアルが重賞を制し
産駒6頭が中央競馬の重賞で勝利をあげているのはビワハイジのみである。

2戦2勝でG1を制したジョワドヴィーヴル
しっぽのりぼん さーどしーずん | ジョワドヴィーヴルが桜花賞を勝てない理由

オープンで活躍を続けるトーセンレーヴ
「トーセンレーヴ」連闘だが元気いっぱい!【有馬記念】 – うまキュレ
最後に
エアグルーヴに競走成績は敵わなかったが、繁殖牝馬としては
エアグルーヴに勝ると言える。しかもエアグルーヴも重賞勝ち馬を
4頭輩出しているのだから、ハイレベルな争いでの勝利であることを
忘れてはいけない。そして、ビワハイジはまだデビューしていない産駒もいるので
これからさらなる活躍が期待できるのだ。
