名牝と聞くとどうしても競走成績に目が行きがちで 牡馬に混じってG1レースをいくつも勝ったであったり 海外のG1を制覇したであったりしたというところに注目しがちである。 しかし、名牝の価値はもう一つあり、それは産駒の成績。 そこに注視すれば、ビワハイジは間違いなく名牝であることがわかる。
ウオッカ、ブエナビスタ、ジェンティルドンナと近年牡馬と互角に渡り合う牝馬の 活躍が目立つ。これらの女傑も偉大だが、その扉を開いた馬がいる。それがエアグルーヴだ。牝馬が牡馬に混じってG1を勝つことができるのはせめてマイルまで、そんな時代に天皇賞を制し、牡馬と互角のレースを繰り広げたエアグルーヴの軌跡を追っていきたい。