名作は蘇る!PC版の内容はそのまま!

もとは、あの名作「同級生」シリーズや「下級生」、「遺作」などを手掛けて、当時のPCゲーム界で一世風靡したゲームメーカー「elf(エルフ)」の作品なのです。18歳以上指定のゲームがほとんどでしたが、その知名度はすさまじく、飛ぶ鳥を落とす勢いでした。

そのエルフの『ドラゴンナイト』シリーズの第4作。前作の十数年後の世界を舞台とし、主人公を前作主人公の息子とするなどして世界観を一新しております。
また、ゲームシステムも2D・3DRPGからシミュレーションRPGへと大きく変化しており、これまでのシリーズと比べて非常に独立性の高い作品となっています。
本作のシナリオは、テーマの1つとしてタイムパラドックスが挙げられているので1周目はカケル、2周目はエトを主人公としてほぼ同一のマップ・シナリオを2周するという、シミュレーションRPGとしては珍しい展開ではります。
ストーリー

主なキャラクター紹介

カケル
主人公、神の血を引く少年。前作までの主人公ヤマト・タケルと、メインヒロインだったルナとの間に生まれた息子。容姿も性格も父親似で、好奇心が強く能天気かつスケベ。父のように強い剣士になりたいと思っている。男女問わず「何となく傍に居たくなる」と言わせる、一風変わった魅力がある。疲れない体質で、戦闘後も休息せずに歩き回る。剣士隊。

セイル
DK一族であり、かつてタケルと共に戦ったこともあるバーンの息子。カケルとは同い年。読書好きの引っ込み思案かつ泣き虫な性格で、本人曰く「知らない人が大嫌い」であるが、息子を冒険の旅へ送り出したタケルへの対抗心を持った父に、街を追い出される形で旅立つことになる。当初は戦斧隊。ドラゴンの砦でDKとして正式に認められてからはホワイトドラゴンに乗り、DK隊として闘うが、慣れない内は酔ってしまう

エト
レイモンド王国でカケルとセイルの危機に駆け付けた謎の剣士。カケルに名を訊かれた際、「えーと」と口篭ったことから「エト」と名乗り始めた。その実力は飛びぬけて高い。鎧とマントを纏った黒ずくめの格好をしており、いかなる時でも兜を脱がない。女性からの人気が高く、PC版ではカケルとセイルに「世界一のスケベ」と評されるほどの精力の持ち主でもある。カケルと同じく疲れない体質。その正体は、ゲームが2周目に入る時に明らかになる。剣士隊。

ナターシャ
カケルの幼馴染で、同い年の美少女。小さい頃からカケルの悪戯に悩まされてきたため、カケルの前ではいつも喧嘩腰になってしまうが、本当は心優しく、カケルのことが気になってしまうお年頃。魔導師の修行(は建前で、本当はカケルの後を追随)という理由で旅に出るが、行き倒れていたところをカロンに救われたことで晴れてカケル達と合流し、仲間となる。魔法隊。

マルレーネ
褐色の肌としなやかな肢体とストレートの長い銀髪を併せ持つ、エルフの美女。トリアノンの村で唯一生き残り、倒れていた所をカケル達に救われて仲間となる。戦闘においては弓手を担い、並み居る敵を打ち倒していく。なお、出会って早々からカケルに想いを寄せるそぶりを見せたり、戦闘の無い時は白昼から彼を誘惑してセックスに興じたりする。弓矢隊。

戦闘システムも多彩です!
ドラゴンナイト4の覚え書き
戦闘システム
各キャラクターは部隊長として、8人の兵を率いて合計9人で敵と戦う。 兵(の数)は回復するが、全滅すると、その部隊長であるキャラクターは死亡したことになり、 再び現れることはないので全滅は避けたいところ。
復活の泉では、次のターン開始時に戦力が完全復活する。傷ついた部隊はそこで癒そう。
次の街とは別に砦がある場合、そこには女の子が捕らえられているので救出しよう。
勝利条件
各戦闘マップにほぼ共通する勝利条件は、以下の2つ。
◦敵部隊を全滅させる
◦次の街・村に到達する
ただし、敵の中には全滅させると後々味方の不利になってしまう部隊もあるので、シナリオをよく把握してから戦闘に臨もう。
最終戦の勝利条件はもちろん、ルシフォンを倒すこと!
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皆さんの感想!
まとめました。
PC版の移植としてのシュミレーションRPGで、名作との呼び声も高い作品「ドラゴンナイト4」。
「PC版のエロ抜き」として、評価を下げる輩も多いのですが、そんなことはありません。名作です。
世界観は90年代のライトノベルやRPGにはありがちなファンタジー仕立てなものですが、
そんなありきたりの世界観のなかでのこのシナリオは、抜群に冴えていると思いました。
少年と仲間たちが冒険を繰りひろげながら成長していく王道さもさることながら、
時間の操作による仕掛けや、謎の人物の正体などを上手く利用して、見事なまでのミスリードを誘う素晴らしさ、よく出来た伏線や各キャラの使い方など、すごくよく出来ている作品でもあります。
シュミレーションRPGとしても、ゲーム性を損なわないように、某FEのような無双キャラを作るようなことは出来ないようにしています。
なので、どのステージも程良い難易度で楽しませてくれるのです。どうしてもクリアできない状況はなく、各キャラをどう成長させるかなどの工夫もちゃんと楽しめるように出来ている作品なのです。
もとはエロげーで有名なこの作品も、エロ要素を撤廃したかわりに、シナリオを少し書き替えただけで、もとのゲーム性やストーリーを損なうことなく、SFCの名作として世に送り出されたのです。さすが、バンプレスト!さすがエルフ!
エルフといえば、数々のエロげーを世に送り出したことで有名な会社です。主に「同級生」シリーズや「下級生」、「遺作」などがありますね。エルフと同時期に活躍していた大阪の「アリスソフト」も有名でしたね。そんな激戦を勝ち抜いてきた会社ですから、エロ要素なしでも当然、おもしろいゲームを作り出せる力はあったのでしょうね。
少し難しいかもしれませんが、機会があれば当時のエルフの「同級生」や「遺作」、またはアリスソフトの「闘神都市2」「ランス」シリーズなどもプレイすることをおススメします。ストーリーが充実している点でも、両者引け劣らない素晴らしいゲーム制作会社だということが分かると思います。
話がかなりそれてしまいましたが、この「ドラゴンナイト4」の最大の特徴は「絶対2周」するということです。時間操作がストーリーの醍醐味となっているので、バッドエンドからのハッピーエンドとエンディングを2回みなくてはなりません。
2回目のエンディングが真のエンディングなのですが、バッドエンドからハッピーエンドまでの流れは、完全に「2周」です。
主要キャラは一人でもやられてしまうと即ゲームオーバーなのも特徴的ですね。
そんなわけで、このゲームをただのエロ抜きのPCゲームという評価を下すか、老舗エロゲーム会社の仕掛けたファンタジーの超大作と評価するかは、あなた次第です。結論を下す前にぜひ一度体験してみて下さい。「2周」という現実に面倒だなんて思わずに、やってみて下さい。
きっとエルフやシルキーズプラスのことをもっと好きになれるでしょうから!!いや、おもしろいので十分に楽しめますから!!

注意)PC版の画像です