入団当時は背番号3だった
投球フォーム(平松政次) : 野球史探求
平松が大洋に入団した時の背番号は「3」だった。普通はピッチャーがつける背番号ではないが、長嶋茂雄に憧れていたことこともあり、長嶋と同じ背番号だった。
前出の金田正一は、長嶋のプロデビュー戦の対戦投手で、長嶋から4打席連続三振を奪ったことが有名だ。次の対戦でも第1打席で三振を奪っており、5打席連続で三振に仕留めていた。この話から、金田も長嶋キラーだったのかと思うのだが実はそうではなかった。金田と長嶋の対戦成績は金田が巨人に移籍するまでの7年間で、打率.313、18本塁打、長嶋は金田が最も多くの本塁打を打たれた打者だった。
長嶋茂雄がおかしな打ち方をした理由
苦手な平松政次との対戦 長嶋茂雄がおかしな打ち方した理由│NEWSポストセブン
平松は巨人のV9時代カミソリシュートを武器に、巨人に対し滅法強く長嶋を手玉に取っていた。その活躍の背景にはドラフトで巨人に裏切られたことが根にあったのだろうか。そんな因縁があったればこそだが、平松と巨人、長嶋との対戦はプロ野球を面白くしていた。
筆者が小学生の頃(1972、3年頃)、近所に、平松とライオン丸の愛称で知られたシピン(ともに大洋)に似た店員さんがいるラーメン屋があった。巨人ファンで長嶋ファンの筆者からすると平松は憎っくき相手だったのだが、その店のラーメンと平松に似た店員さんが好きだった。