日本の日曜夕方の象徴であり、世代を超えて愛され続けている国民的TVアニメ『サザエさん』が、ついに海を越えて新たな一歩を踏み出しました。株式会社ADKエモーションズのグループ会社である株式会社エイケンは、2026年1月26日(月)より台湾での放送を開始することを発表しました。昭和、平成、令和と、日本の家族の姿を描き続けてきた磯野家が、ついに海外のお茶の間へと進出します。
台湾での放送詳細:平日夜のゴールデンタイムに進出
台湾での初回放送は2026年1月26日に決定しました。放送を担うのは、台湾のケーブルテレビ局「MOMOTV」です。特筆すべきは、日本のように週1回の放送ではなく、毎週月曜日から金曜日の夜7時という、家族が集まるゴールデンタイムに連日放送される点です。
この展開を支えるのは、日本アニメの配信・ライセンス事業を専門とする台湾の大手企業「MUSE(木棉花國際股份有限公司)」です。同社はこれまでにも数多くの日本コンテンツを台湾に広めてきた実績があり、今回の『サザエさん』の導入にも強い期待を寄せています。
なぜ今、台湾なのか?現地代理店が語る「ファミリー作品」の需要
MUSE社によると、台湾のコンテンツ市場ではファミリー向け作品の需要が常に高く、これまでにも『クレヨンしんちゃん』や『あたしンち』といった日本のホームコメディが長年にわたって親しまれてきました。
テレビ局側からも「家族で安心して視聴できる良質なコンテンツ」へのニーズが非常に高く、55年以上も日本で愛され続けてきた『サザエさん』は、まさに理想的な作品といえます。日本の日常生活や文化、そして普遍的な家族の絆を描くストーリーは、台湾の視聴者にとっても親和性が高く、安定した人気を獲得できると判断されました。
注目の台湾版キャスト:磯野家が中国語を話す日が到来
今回の台湾進出にあたり、現地の人気声優陣による吹き替えが行われています。台湾版のキャラクター名は漢字表記となり、以下のような布陣で磯野家の声が担当されます。
海螺(サザエ)役:馮嘉德
鱒男(マスオ)役:歐祖豪
鰹魚(カツオ)役:陳貞伃
海帶芽(ワカメ)役:謝寧
鱈男(タラオ)役:邱涵菲
波平(波平)役:陳彥鈞
舟(フネ)役:王貞令
漢字で表記された「海螺(ツァイ・ルオ)」や「鰹魚(ジェン・ユー)」といった名前に、新鮮さを感じるファンも多いでしょう。台湾の子供たちが、サザエさんやカツオたちのやり取りを通じて、どのように日本の「家族の形」に触れていくのか、非常に興味深い試みです。
『サザエさん』が歩んできた55年の軌跡とギネス世界記録
TVアニメ『サザエさん』は、長谷川町子による4コマ漫画を原作としています。1946年に「夕刊フクニチ」で連載が始まり、その後「朝日新聞」朝刊などで1974年まで連載されました。アニメ放送が開始されたのは1969年10月。以来、フジテレビ系列の日曜18時30分の枠を一度も変えることなく守り続けてきました。
2024年10月には放送55周年という金字塔を打ち立て、「最も長く放映されているテレビアニメ番組(Most prolonged animated television series back to back)」として、自らが持つギネス世界記録を更新し続けています。日本の近代史と共に歩んできたといっても過言ではないこの作品が、海外へ本格展開されることは、日本文化の輸出という観点からも非常に大きな意味を持っています。
まとめ:55周年を経て、さらなる進化を遂げる「日本の家族」
時代の変化と共に家族の形態は多様化していますが、『サザエさん』が描く「日常の何気ない幸せ」や「家族の温かさ」は、国境を越えて共通する価値観です。2024年に放送55周年という偉大な金字塔を打ち立て、次なる50年へと歩み出した磯野家にとって、今回の台湾進出はまさに「新時代の幕開け」を象徴する出来事といえるでしょう。
台湾の月曜から金曜の夜7時。テレビの前に集まる現地の家族たちが、サザエさんの明るい笑い声に包まれる光景が、これからは日常のものとなっていくはずです。日本を代表する「国民的家族」が、アジアを、そして世界を笑顔にする日はそう遠くないかもしれません。
≪関連情報≫
サザエさん公式HP:https://www.sazaesan.jp/
サザエさん公式ブログ:https://eiken-anime.jp/sazaesan/
(C)長谷川町子美術館
サザエさん - 公式ホームページ。毎週日曜よる6時30分放送。「サザエさん」がテレビで放送開始されたのは昭和44年。いつも明るく楽しいサザエさん一家と共にほのぼのとした日曜の夕方をお迎えください。