昔はゲーム機が色々あった!今はなきハード機たち

昔はゲーム機が色々あった!今はなきハード機たち

最近は、スマホゲームが普及していることもあるのか、ゲームのハード機の種類はかなり絞られていますよね。ですが昔は色々ありました。イマイチ普及しなかったものから一世風靡したものまで90年代までに発売された昔のハード機を集めました。


ディスクシステム/任天堂

家庭用ゲーム機は1983年に任天堂から「ファミリーコンピューター」略してファミコンが発売されたことで一気に普及していきますよね。

そして1986年2月には「ファミリーコンピューター ディスクシステム」が発売されます。略して「ディスクシステム」「ディスク」と呼ばれることも多かったです。

こちらはファミコンに接続して遊ぶものなので、今の間隔でいうと外付けハードディスク適菜感じですね。当時、ファミコンに使用されていたロムカセットよりもディスクカードと呼ばれるゲームソフトを入れることでプレイできます。音もファミコンよりも良かったんですよね。

ディスクカードは当時高価だったフロッピーディスクの廉価版という感じでした。

とはいってもファミコンよりも容量が多く、新しいゲームとして注目されました。しかし、ヒットしたゲームはあるもののあまり普及せずに他のゲーム機に代わっていきました。

ゲーム好きなら分かりますが、ちょっとやってみようかなという感じでファミコンとディスクシステムの二台を購入するのはハードルが高いですよね。

ツインファミコン

1986年7月にはソニーから「ツインファミコン」が発売されます。これはファミコンとディスクシステムが1つになったゲーム機。1台で2つのゲームが楽しめるのですが、価格はファミコンとディスクシステムの両方を買うよりも高かったです。数年間発売はされていましたがそれほど普及しませんでしたね。

PCエンジン/NEC

1987年には、ハドソンと日本電気ホームエレクトロニクス(NECホームエレクトロニクス)の共同開発でNECから「PCエンジン」が発売されます。

ファミコンの発売から数年が経ち、ハドソンの社内で「より高性能なゲーム機を作りたい」という声が上がったこととNECでCD-ROM機開発がされていたことがきっかけで共同開発、NECから販売されました。

初期のソフトはハドソンやナムコなどが多く、ファミコン市場から新たな市場を求めたメーカーが次々と参入してきました。ファミコンでは難しかったアーケードゲームの家庭用ゲーム化もここから始まりました。

日本だけでなく、海外でも発売され世界累計出荷数は1,000万台を記録しています。

メガドライブ/セガ

1988年にはセガから「メガドライブ」が発売。「時代が求めた16ビット」というキャッチコピーで16ビットということを売りにしていたゲーム機でした。任天堂や他のメーカーに先駆けて16ビットのゲーム機を出していたんですよね。

日本だけでなく海外でも発売されていて北米では「SEGA GENESIS」という名前で売り出されていました。北米では1991年に「ソニック・ザ・ヘッジホッグ」が大ヒットして普及していくのですが日本ではそれほどのひっとにいたりませんでした。

出荷のピークは1990年で70万台を出荷しましたが、当時はゲーム機の競合が多く他のゲーム機には今一歩届きませんでした。マニア向けのゲーム機というイメージもありました。

2004年から「メガドライブ プレイTV」、「メガドライブミニ」などの名前で復刻もされています。

セガサターン/セガ

1994年にはセガから「セガサターン」が発売。「SS」や「サターン」と呼ばれることが多かったですね。セガサターンはセガから発売された6番目のゲーム機だったため、太陽系第六惑星である土星から「セガサターン」という名前が付けられました。覚えやすいしかっこよく、ネーミングもよかったですよね。

この後発売される「PlayStation」、「NINTENDO64」などと併せて「次世代ゲーム機」と呼ばれていました。中でも最初に発売されたのがセガサターンで、32bit機でした。

この頃から任天堂主導だったゲームハード機が変わってきますよね。セガサターンは長年ライバルだった任天堂のゲーム機を初めて国内販売台数で上回りました。

一世風靡したゲーム機ではあるのですがすぐに後続機が出たということもあり、セガのゲーム機では珍しく世界累計販売台数1000万台を下回っています。

PlayStation/Sony

そして1994年12月にはソニーから「PlayStation」が発売されます。「プレステ」と略されることが多いですがソニー側は「捨て」というイメージがあるため「プレステ」と略されるのは不本意だそうです。

元々、ソニーと任天堂でCD-ROMドライブを拡張する共同開発が行われていました。その頃からソニーは「PlayStation」という名前で開発を行っていたのですが、任天堂がフィリップス社との提携でCD-iでのゲーム開発を発表します。ソニーとの交渉は決裂し、ソニーは独自でゲーム開発を勧め、1994年に発売になりました。

今までのハード機に比べて価格も高かったのですが3Dゲームで最高の性能が得られるように設計されていてまさに次世代ゲーム機!という感じでしたよね。最終的には世界出荷台数1億240万台と今までのゲーム機の記録を大きく上回りました。もちろん、次世代ゲーム機の中でも販売台数1位となりました。

「PlayStation」は名前を替えずに「2」「3」と新しいものが出ているので今でも新しくずっとヒットしているようなイメージがありますよね。

NINTENDO64/任天堂

1996年には「NINTENDO64」が発売。略称は「64(ろくよん)」です。次世代ゲーム機の中で後発ではありますが、64bitを搭載したゲーム機。本格的な3Dゲームに対応し、その操作性が売りでした。

ですが、「スーパーファミコン」の人気シリーズだったドラゴンクエストシリーズ、女神転生、ファイナルファンタジーシリーズなどがPlaystationから発売されたり、新規参入が難しかったことからソフト不足になり、売上は今までのゲーム機に比べて低迷しました。次世代ゲーム機の中でも出荷台数が少なかったですね。

「ゲームが変わる、64が変える。」というキャッチコピーだったのですが、セガサターンやPlaystationから2年も遅れて発売されたことからすでに市場は埋まっていたという感じでしたね。

任天堂のゲーム機はその後の2001年の「ニンテンドーゲームキューブ」もいまいちでしたが、2006年の「wii」で新しい市場を見つけた感じがしますね。

ドリームキャスト/セガ

1998年にはセガから「ドリームキャスト」が発売。「セガサターン」の次の第六世代のゲーム機の先駆けとして発売されました。

自社の社員である湯川英一専務がCM等に登場し、崖っぷちなどの自虐的なネタでインパクトのあるCMでした。その効果もあってか発売前に大きな注目が集まっていました。

ですが肝心の供給が追いつかず、発売日を1週間延期。キャンペーンも中止して「売りたくても売れない」という状況になってしまいます。この責任を取って発売15日後に湯川専務が降格。「湯川元専務」という名前でその後も宣伝に関わっていました。

ですが最初のドタバタも影響し、結局はPlayStationとのシェア争いに惨敗。「ドリームキャスト」を最後にセガはゲームハード機開発から撤退しています。

振り返ってみると様々なハード機が発売されていて、好きなシリーズのハードが変わってしまうと消費者は大変でしたよね。現在は平和でよかったです。

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