西川のりお    超尖った若手時代。怒りと嫉妬を糧にパワフルに走り続けるお笑い暴走機関車。

西川のりお 超尖った若手時代。怒りと嫉妬を糧にパワフルに走り続けるお笑い暴走機関車。

いくら時代が変わろうと「安心してみられる」なんて、西川のりおにとってはホメ言葉でも何でもない。言語同断の暴走! 気骨ある叫び! ! 針が振り切れる危なっかしさ!!!


西川のりおは、師匠である西川きよしの盟友で10歳上の坂田利夫と
「兄弟分で仲がいい」
という。
妹の結婚式でスピーチを頼まれた坂田利夫が、式のかなり前から
「ふつつかな妹ではありますが・・・・」
「至らぬ兄ではありますが・・・・」
と暇さえあれば練習していた。
西川のりおがリラックスしたほうがいいと思い
「そんなマジメにやらんでもエエやんか」
といっても、
「イヤイヤ、ピシッとせなアカンやろ。
妹に恥かかせたらかわいそや。
アッ、背広も新しくあつらえんと・・・」
と決して緊張を崩さない。
西川のりおは
(「アホの坂田」と呼ばれているが根はマジメ)
と思った。
そして当日、スピーチの順番が回ってきたとき、カチカチに緊張する坂田利夫をみて、西川のりおが
(舞台はあんなに長いのになんでアガるんやろ?)
と不思議に思っていると
「ふしだらな妹ですが・・・」
といって思い切り妹に恥をかかすのを目撃した。

後輩の結婚式で、花月で出番があった坂田利夫は、会場が近かったので途中で抜けて、
「舞台がありますので挨拶だけでもと顔出させてもらいました。
本日は誠におめでとうございました」
とだけいって颯爽と帰っていった。
西川のりおが
(そんなあわてて帰らんでも十分間に合うのにエエカッコして)
と思っていると、すぐに
「ドカーン」
とすごい音がした。
出口と厨房口を間違えて飛び込んでウエイターと激突し、顔からソバをダラリと垂らした坂田利夫が出てくると会場は大爆笑。
あまりの惨めさに、その後の出番を休んでしまった坂田利夫をみて、西川のりおは
(アホや)
と思った。

坂田利夫は、お通夜の前にも
「ええ、この度はどうもご愁傷様でした。
ええ、この度はどうもご愁傷様でした」
と何度も練習。
そして会場に着くと
「ええ、この度はどうも・・・」
とマジメにお悔やみをいおうとしたが、葬儀を仕切っていた芸人仲間に、
「そんなんいわんでエエがな。
坂田さんが来てくれて、おもろい話でもしてくれたら、それで故人も喜んでくれる。
ご飯食べてないやろう?
寿司でも食べ」
といわれ、
「ボク食べに来たん違います」
と断ったが、
「まあ、そういわずに」
とすすめられ、結局、寿司を食べ、酒を飲んだ。
そして焼香をするために遺族の前に進んだ坂田利夫は、
「ええ、この度はどうもごちそうさまでした」
西川のりおが
(あんなに練習してたのに・・・)
と思っていると、さらに焼香の仕方がわからず、あわてて灰をぶちまけて遺族の喪服を真っ白にしてしまい、
(アホや)
と思った。

漫才がブームになると落語家は仕事が激減。
関西のトップを走っていた明石家さんまですら追い越された感があった。
しかしさんまは、魔術師のようなトークで漫才師と絡み、イジり、仕切ってお笑い界の好位置をキープ。
島田紳助は
「漫才ブームが来て、やった、これでアイツを引き離せると思うて。
ブームが終われば絶対にさんまの方が有利になるから、2馬身はリードせなアカンかったのにアイツはくっついて来よって。
関係ないくせに・・・」
とその適応力に驚き、西川のりおは、
「ずーっとさんまがおるなあ、なんでや?」
と周囲に漏らし
「いや、あんだけのメンバー仕切ろうと思ったらさんまさんくらいしかアカンのとちゃいます」
とナダめられると
「なんで俺やったらアカンねん」
と嫉妬心ムキ出しでヒガんだ。
こうして売れない時代を経て「ヤングOh!Oh!」と「漫才ブーム」で全国区へ進出した西川のりおは、この後、アニメ「じゃりン子チエ」のテツ、「俺たちひょうきん族」、深夜ラジオ「ヤングタウン」のパーソナリティと独特のキャラクターで、ますますブレイクしていった。

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