【源平討魔伝】とは?
1986年にナムコが発表したアーケードゲーム。
後にファミコン版・PCエンジン版・X68000版・Windows版・PS版・バーチャルコンソールアーケードにも移植。(ただし、ファミコン版は全く別の内容)
横スクロールモード・俯瞰モード・BIGモードの3種類の視点がステージ毎に切り替わる、画面を占拠する巨大キャラクター、サンプリングボイスの導入など、当時としては斬新なアイディアのてんこ盛りで強烈なインパクトを残しました。
【ゲームの概要】
地獄から蘇った平家の落武者・平景清を操り、義経や弁慶らと闘いながら三種の神器を集め、鎌倉にいる源氏の棟梁・源頼朝を討ち取るのが目的。
モチーフは、歌舞伎の演目『出世景清』。
元々はスタッフが空き時間に非公式で作っていたゲームがナムコの社内で話題になり、最終的に正式採用になったんだそうです。
オープニング
筐体にコインを入れると、老婆の声で「ありがたや」。
これが三途の川の渡し守、安駄婆の声。
コインが景清を地獄から蘇らすための「お布施」、という設定なのです。
「滅びし平家のうらみ、わすれたわけではあるまいな。
行け、そして頼朝をうて」
安駄婆
景清は実在した!
主人公・景清のモデルは、平安時代末期に実在した武将・藤原景清。
藤原氏の出身ながら平家に仕え、数々の武勲を挙げたため「平景清」の名で知られています。
伝・平景清像(滋賀県近江八幡市・旅庵寺蔵)
【ゲームのルール・アイテム】
8方向レバーに剣による攻撃、ジャンプと、アクションゲームとしては王道の形。
剣で敵を斬りながら右方向に進み、前方にある鳥居を目指します。
鳥居に入ると、次の国(ステージ)に移ります。
なお、国によっては複数の鳥居が存在し、入る鳥居によって次に向かう国が変わります。
画面左下、ろうそくの本数と長さがライフを表しており、ダメージを受けると短くなっていき、ロウソクの本数が0になるとゲームオーバー。
剣には攻撃力が設定されており、アイテムを取ると上昇し、要石・浮島・鉄球など硬いものを切り付けると低下します。
(ただし三種の神器の一つ「草薙剣」を取ると低下しなくなる)