オハイオ・プレイヤーズ
オハイオ・プレイヤーズの何が素晴らしいかといえばジャケットですよ、ジャケット。とにかくエロイ。もとい、どれもこれもセクシーなんです。
まぁ、騙されたと思ってご覧になってください。

THE BEST 1200 オハイオ・プレイヤーズ
如何です?ベスト盤からしてこのクオリティ。輸入盤となると更に過激ですよ。

LOVE ROLLERCOASTER: ANTHOLOGY 1967-1988
オリジナル・アルバムのジャケットもこの勢いでガンガン攻めてきて男にとっては嬉しいことこの上ないのですが、残念なことにジャケットの女性はメンバーでも何でもありません。メンバーは野郎どもです。
こう聞いてオハイオ・プレイヤーズをご存じない方は、がっくりと肩を落とされたかと思いますが、そうガッカリすることはありません。
大丈夫、オハイオ・プレイヤーズ期待を裏切りません!音の方も十二分にセクシーなのです。
スキン・タイト
オハイオ・プレイヤーズの歴史は長い。アルバムデビューは1968年です。その後、なんだかんだとメンバーチェンジを繰り返しながらも2002年まで活動しています。因みに母体となったのはオハイオ・アンタッチャブルズで1959年の結成といいますから相当なものです。
息の長いオハイオプレイヤーズではありますが、絶頂期となると70年半ばでしょうね。乗りに乗ったその時期の名盤を3枚ご紹介します。
先ずは1974年にリリースされた「スキン・タイト」です。ここからがオハイオ・プレイヤーズの絶頂期が始まるわけですが、先ずは何と言ってもジャケットです。個人的には一番好きかもしれない最高の1枚です!お色気がありつつ、スタイリッシュですよねぇ。タイトルもイイ!

スキン・タイト
素晴らしいのはジャケットだけではありません。エロジャケに外れなし!の格言どおりに内容も最高なのですよ。
聴きどころはオハイオプレイヤーズの代表曲のひとつでもある1曲目のタイトルナンバーでしょうか。歌うはボーカル、ギターのルロイ・ボナーです。
オハイオプレイヤーズと言えばファンク。ファンクの印象が強いわけで、まぁ、実際ファンクやってるんですけど、そればっかという訳ではありません。
この「スキン・タイト」は、全6曲中、3曲がファンクで2曲がバラード、残りの1曲がゴスペルっぽいR&B曲となっています。
今回ご紹介する3枚のアルバムは、どれもだいたいそんな感じで、アルバムに対するファンク含有量は半分くらいです。なのでファンク・バントといって余り構えて聴く必要はありません。
ファイアー
全米アルバム・チャートで1位を獲得したオハイオ・プレイヤーズの代表作「ファイアー」。1974年のリリースです。
因みにビルボードのR&Bアルバム・チャートでも前作「スキン・タイト」に続いて1位を獲得している名盤です。
それにしても、こんなにセクシーな消防士がいたら消火するどころか火傷するぜってくらいにセクシーなアルバム・ジャケットですなぁ。

ファイアー
1974年のオハイオ・プレイヤーズは「スキン・タイト」に「ファイアー」と、傑作アルバムを2枚もモノにしたわけですから、如何に充実していたかが分かりますね。
オハイオ・プレイヤーズはキャリアが長いだけにメンバーチェンジも多いバンドで、とてもここでは所属していた全メンバーを書ききれない程です。
因みに、この時期のメンバーは以下のとおりです。
ルロイ・ボナー(g)
マーシャル・ジョーンズ(b)
ジェイムス・ウイリアムス(ds)
ビリー・ベック(p, org)
マーヴィン・ピアス(trumpet)
ラルフ・ミドルブルックス(trumpet)
クラレンス・サッチェル(sax)
全部で8曲収録されている作品ですが、ファンクとしての聴き所は”ファイヤー”、”ランニン・フロム・ザ・デヴィル”、”スモーク”の3曲。ですが、その3曲のクォリティーが高いのでファンクアルバムの名盤と言われているんですよね!代表作と言うだけの事はある充実の1枚です。
ハニー
そして翌1975年にリリースされた「ハニー」。全7曲中4曲がバラードとバラード多めのアルバムなのですが、”ラヴ・ローラーコースター”と”ホップ”という2大名ファンク曲を含んでいます。それもあってか本作こそがオハイオ・プレイヤーズの最高傑作アルバムだという声は多いです。

ハニー
なんとも意味深なジャケットがいいですよねぇ。内ジャケがまた良くって男心を高ぶらせます。しかし、このジャケ、単にエロイだけではありません。なんと、グラミー賞で最優秀アルバム・パッケージ賞を受賞してるんです。アートとして認められてるんですよ。アメリカの懐の深さには今さらながら感動させられます!
もしかすると彼らにとってはシングルカットされた「ラヴ・ローラーコースター」がもっとも有名なのかもしれません。しれませんが、ジャケットとなると「スイート・スティッキー・シング」の方がいい。しかも意外なことに日本版がいいんです。
今となっては日本独自のピクチャー・ジャケの方がUS版よりもレア!まぁ、ジャケを見れば納得ですよねぇ。

スイート・スティッキー SWEET STICKY THING (7")
ところでジャケットの女性はパナマ出身のエスター・コーデットと言う方で、プレイボーイ誌のプレイメイトだったそうです。納得のセクシーさですよね。
オハイオ・プレイヤーズのジャケットの素晴らしさはここに紹介しただけではありません。全てジャケ買いしたくなるようなもの多数です。欲しいのはジャケット、おまけに音源まで付いてくる!というのは言い過ぎですが、男なら集めたくなるジャケットばっかりなのは間違いありませんよ。