前回の記事「土曜9時の男、丹波哲郎!」をごらんくださってありがとうございました!
記事アップ後、NHK「ファミリーヒストリー」で丹波さんの息子さんの丹波義隆さんがゲストで丹波家の歴史が紹介されてましたね。もちろん丹波さんの懐かしい映像がたくさん出てました!
「なんてタイムリー」と自画自賛してしまいました(笑)
さて、TBSの黄金期を支えた俳優さんはもう一人いらっしゃいます。
「金曜9時の男」と呼ばれた「宇津井健」さんです♪
■宇津井健さんって?

このお顔は誰でもご存じですよね。
宇津井健さんはいろいろな役を経て映画「思春の泉」で初主役を演じました。
■映画『思春の泉』

宇津井さんは大学時代に馬術部だったので乗馬についてはお手の物。
この作品の主役は馬に乗れることが必要だったので宇津井さんが抜擢されたとか。
やはり俳優に特技・芸事は大事なんですね!
その後、宇津井さんは「リングの王者 栄光の世界」「スーパージャイアンツ」などで主役を務めます。「スーパージャイアンツ」はバラエティなどでネタにされがちなのでご存じの方も多いとは思いますが、これについては次の機会に詳しくお話できればと思います。今回はTBS金曜9時がメインなので…
さて上記「思春の泉」「リングの王者~」「スーパージャイアンツ」は新東宝の制作なんですが、宇津井さんは新東宝倒産後は大映テレビで活躍します。
その最も有名なのが「ザ・ガードマン」といっても間違いではないでしょう。
■宇津井健を「金曜9時の男」にした「ザ・ガードマン」
「ガードマン」という言葉は今では誰でも知っていますが、実はこの番組は日本警備保障(現在のセコム)がモデルとなっています。まだ「警備・保障」が一般的に知られていない時代なので番組タイトルは紆余曲折して「ザ・ガードマン」に決まりました。
「ガードマン」というのはこの番組で作られた和製英語なんです!
「ザ・ガードマン」の人気はものすごかったですよね。最高視聴率は40.5%だったそうです。
劇場版も2本あます。
人気が出ると文句を言う人が出るのも世の常。
アクションシーン、お色気シーンにクレームが出始め、また大映も倒産したことから1971年で終了してしまいます。
終了して40年近くたってもこんなCMができてます♪
見てるだけでほほえましくなってきますよね。
「ザ・ガードマン」は終了しましたが引き続き金曜9時台にほとんど同じキャストで「シークレット部隊」「が始まります。

シークレット部隊

燃える兄弟
さて、「燃える兄弟」が終了して半年後、宇津井さんはこの金曜9時台に帰ってきます。「顔で笑って」です。

顔で笑って
これ、山口百恵さんの連ドラデビュー作なんですよ!
「顔で笑って」のあと半年を開けて「赤い迷路」が始まります。
ここから宇津井さんが「金曜9時の男」として本格的に復活です!

赤い迷路
この枠は「白い滑走路」~「赤い迷路」~「白い地平線」と「紅白」で続きますがこの次が名作・「赤い疑惑」なんです!

赤い疑惑
当時とっても人気のあった作品ですよね。
当時、内出血のいたずら書きをして「赤い疑惑」ごっこをした人たちもいるんじゃないでしょうか。。
今のご時世では不謹慎きわまりないことしていたんですねぇ。。

赤い運命
伊勢湾台風が物語の鍵になるドラマでしたが、これも今のご時世ではなかなか地上波の再放送は難しいかもしれませんね。
これにつづく「赤い衝撃」は主役は百恵・友和コンビとなり、宇津井さんは特別ゲストとしてし初回と後半に出演されています。
…というか!この記事を書くことになっていろいろと確認して初めて知ったのですが「赤い疑惑」「赤い運命」は主演は百恵友和ではないんですね!
主役はあくまで宇津井さんだったというわけです。
「顔で笑って」「赤い迷路」は宇津井さんが主役というのはわかりますが…
それだけ、百恵ちゃんの存在は強烈だったんですねぇ。。
そして次の「赤い激流」「赤い激突」で主演に返り咲きます。

赤い激流

赤い激突
宇津井さんは「赤いシリーズ」は「赤い激突」で卒業しましたが、続く「薔薇海峡」「ひまわりの詩」でも宇津井さんは主演します。

薔薇海峡

ひまわりの詩
TBS金曜夜9時台の連続ドラマ枠はこの「ひまわりの詩」で終了します。
いかがですか?1965年の「ザ・ガードマン」から1981年「ひまわりの詩」まで、何度か間は空いたものの、約16年間にわたり「金曜夜9時の顔」として出演され続けてきた宇津井健さん。
他局のドラマや映画にもたくさんご出演されましたが、やはり宇津井さんといえば「金曜9時の男」という称号が一番ふさわしいのではないでしょうか。
残念なことに宇津井さんは2014年に亡くなってしまわれましたが作品はいつまでも語り継がれていくのですね。
最後に、宇津井さんがなくなったときにセコムが寄せたツィートをご紹介してこのコラムを〆させていただきます。