日曜のお昼の番組と言えば「あっちこっち丁稚」

日曜のお昼の番組と言えば「あっちこっち丁稚」

夕食時を笑わせてくれていたのが「8時だよ全員集合!」でしたが、昼食時を笑わせてくれたのは「あっちこっち丁稚」ではないでしょうか。


日曜笑劇場の第1回作品

朝日放送(ABCテレビ)の日曜笑劇場の第1回作品でもあり、シリーズの最長寿番組だったのが「あっちこっち丁稚」です。

1975年4月から1983年9月18日まで、日曜のお昼に放送された公開コントバラエティ番組で、元々は、1974年9月から1978年3月まで朝日放送で放送されていた演芸番組「夕やけ笑劇場」の中で週一回放映されていたものが日曜笑劇場に移行したものです。毎日放送の「番頭はんと丁稚どん」のリメイクともいわれています。

月菓粋 木金堂(げっかすい もっきんどう)

舞台は大正時代の大阪です。
老舗のカステラ屋「月菓粋木金堂」というお店で働く丁稚たちと店主とのドタバタコメディで、吉本の芸人さんもたくさん出演していたので、さながら吉本新喜劇でした。

オープニングでは、当初は丁稚3人(木松、寛松、利松)の漫才で、その後木松と伝次郎(お店の向かいに飼われている犬)が旗揚げゲームをやり、オール阪神・巨人と伝次郎が進行役で子供たちが対戦する尻相撲へと変わっていきました。

舞台となるカステラ屋の旦那さんと御寮さんに、前田五郎と山田スミ子の配役でした。
旦那さんは婿養子で気弱、御寮さんはヒステリックという設定です。

左:坂田利夫  右:前田五郎

ヤフオク! - お笑いネットワーク発 漫才の殿堂 コメディNO.1 ...

山田スミ子

ヤフオク! - ヨシモト テレテレカード 山田スミ子/吉本興業/...

そして、ドタバタを引き起こすのが3人の丁稚です。
木松役に木村進、寛松役に間寛平、利松役に坂田利夫と配役されています。丁稚の名前にはそれぞれの芸名を一文字使われています。

左:木村進  右:間寛平

ヤフオク! - 即決 1499円 EP 7'' 間寛平 木村進 かんにんな c...

画像を見ての通り、旦那さんである前田五郎と丁稚の坂田利夫は、コメディNo.1という漫才コンビでした。二人を含め、山田スミ子、木村進、間寛平は吉本新喜劇の芸人さんたちということもあり、息の合った掛け合いが楽しかったですね。

そして、カステラ屋の一人娘のこいさん役には女優やアイドルなどが起用されました。初代は麻田ルミです。ドラマ「おさな妻」でもご存知ではないでしょうか。

麻田ルミ

ヤフオク! - おさな妻 / 傷ついたばら 麻田ルミ 希少EP

その他は、
 大番頭役(谷吉):谷しげる、菓子職人(親方)役:花紀京、
 中番頭(伴吉)役:伴大吾、小番頭(黒吉)役: 室谷信雄、小番頭役:高石太、
 女中(お見江)役: 楠本見江子、
 向いのご隠居役:井上竜夫、向いの丁稚役:うのりういち、
 泉屋の旦那役:泉ひろし 、泉屋の番頭(首吉)役:淀川五郎、
 隣の若旦那役:浜裕二、
 巡査役: 由利謙、関係のない男(赤フン男)役:木村あきら
とそうそうたるメンバーです。楽しくないわけはありません。

そして、忘れてはならないのが向かいのご隠居が飼っている犬の伝次郎です。犬らしくない素振りがたまらなく印象に残っています。この伝次郎の着ぐるみの中に入っていた方が「さんまのまんま」のまんまちゃんであることは広く知られていますね。

それぞれの役者さん達にはテッパンネタというかテッパンセリフがあり、毎回これを聞かないと話が進まない、話が終わらないといった雰囲気がありました。

いつもキレる御寮さんは、
 「どこに居てるんや~!」と旦さんを探す
 「あかんて言うてんのが分からへんのんか〜!」、
 「あかん言うてますのに、どないやねんな〜!」と言い放ち、旦さんをビンタする

旦さんと御寮さんの登場前の丁稚とのやり取りでは、
 「旦さん〜! 五郎造〜! 養子〜!」「こらっ! 御店の主人つかまえて養子とはなんや!!」
 「ご寮さん~! おスミ〜! 白豚〜!」「誰や! いま白豚ゆうたんは!!」

大番頭(谷吉)の口癖には、
 「よいしょと! ああ忙し忙し」「ま〜あぁ、ごきげんさん!」

小番頭(黒吉)の口癖には、
 「ごちゃごちゃ言うとったら、しゃーきまっそー!よ、ワ~レ~」

向いのご隠居さんと伝次郎(飼い犬)が登場するときは、
 「おじゃましまんにゃわ」

隣の若旦那の登場は、「ごめんくさい」

など、テッパンネタが面白かったですね。

この他に、御寮さんがキレた後に現れる謎の「赤フン男」。セリフもなく赤い褌をつけた小太りの男が黙って平泳ぎをしながら去っていくシーンは滑稽です。

おしまいに

とても楽しい番組だったのに、これほどまでに情報がないとは思ってもみませんでした。そんな中でも自分と同じように懐かしい楽しかった思い出としてツイートしていらっしゃる方がいましたので、ご紹介します。

関連する投稿


黒田有の逆境の日々 NSCに入るまで

黒田有の逆境の日々 NSCに入るまで

メッセンジャー黒田有 壮絶な生い立ち、学生時代の悲恋、そしてNSCに入るまで。


月亭八方 借金地獄を生き延びて送る、愛と夢と希望の楽屋ニュース。

月亭八方 借金地獄を生き延びて送る、愛と夢と希望の楽屋ニュース。

大阪府大阪市福島区出身、福島区在住。天下獲る野望ナシ。1番でなくてもヨシ。借金地獄を生き延びて送る、愛と夢と希望の楽屋ニュース。


西川のりお    超尖った若手時代。怒りと嫉妬を糧にパワフルに走り続けるお笑い暴走機関車。

西川のりお 超尖った若手時代。怒りと嫉妬を糧にパワフルに走り続けるお笑い暴走機関車。

いくら時代が変わろうと「安心してみられる」なんて、西川のりおにとってはホメ言葉でも何でもない。言語同断の暴走! 気骨ある叫び! ! 針が振り切れる危なっかしさ!!!


西川のりお  それは高3の夏休み、同級生からの1本の電話で始まった。

西川のりお それは高3の夏休み、同級生からの1本の電話で始まった。

西川のりおの師匠は、なんと西川きよし。超マジメで超厳しいが一生ついていきたいきよし師と超メチャクチャで超面白い、でもついていけないやすし師。強烈な師匠に挟まれ、育まれた過激な弟子時代。


昭和のお笑い名人芸と当時の熱狂を再確認!BSよしもと「花王名人劇場」7月のラインナップが発表される!!

昭和のお笑い名人芸と当時の熱狂を再確認!BSよしもと「花王名人劇場」7月のラインナップが発表される!!

現在BSよしもとで毎週(土)①11:00~、②12:00~に放送されている、1979年から1990年に関西テレビ系列でオンエアされていた「花王名人劇場」の7月のラインナップが発表されました。


最新の投稿


連載45周年!葛飾区で『キャプテン翼』と11人のエピソード展開催。小野伸二や影山優佳も参加

連載45周年!葛飾区で『キャプテン翼』と11人のエピソード展開催。小野伸二や影山優佳も参加

漫画『キャプテン翼』の連載開始45周年を記念した特別展が、2026年2月6日より葛飾区で開催されます。小野伸二氏や影山優佳さんら「翼ファン」11名が、作品から受けた影響を名シーンと共に紹介。南葛SCの選手との交流やベイブレード大会など、聖地・葛飾ならではの多彩なイベントも同時展開されるファン必見の催しです。


全高65cmの衝撃!アシェットから『週刊 勇者ライディーンをつくる』創刊。光と音のギミックも搭載

全高65cmの衝撃!アシェットから『週刊 勇者ライディーンをつくる』創刊。光と音のギミックも搭載

アニメ放送50周年を記念し、アシェット・コレクションズ・ジャパンから『週刊 勇者ライディーンをつくる』が2026年2月18日に創刊されます。全高65cmのフルメタルボディで、必殺技の再現や「ゴッド・バード」への変形機構を実装。発光・BGM・セリフ再生など、大人の所有欲を満たす豪華ギミック満載のシリーズです。


牧伸二&立川談志の共演作も!CS衛星劇場で「映画秘宝」厳選の松竹秘蔵映画4作品を2・3月特集放送

牧伸二&立川談志の共演作も!CS衛星劇場で「映画秘宝」厳選の松竹秘蔵映画4作品を2・3月特集放送

CS放送「衛星劇場」にて、2026年2月・3月に特集『「映画秘宝」セレクション ~松竹秘蔵作品特集~』の放送が決定。雑誌「映画秘宝」が厳選したものの、諸事情により映画祭から外れた幻の4作品をピックアップ。テレビ初放送となる羽仁進監督の官能作や、牧伸二・立川談志ら豪華キャストが集結したコメディなど必見です。


揚げパン無料!クジラから3Dフードプリンターまで「学校給食タイムトラベル」イベントが東京で開催

揚げパン無料!クジラから3Dフードプリンターまで「学校給食タイムトラベル」イベントが東京で開催

懐かしの「クジラの竜田揚げ」や「揚げパン」、さらに3Dフードプリンター製の最新デザートまで!株式会社中西製作所は、2026年1月27日・28日に学校給食の無料試食イベント「第2回給食タイムトラベラー」を東京で開催します。新旧のメニューを食べ比べながら、給食の歴史と未来を親子で体験できる注目イベントです。


『りぼん』おとめチックの金字塔!陸奥A子・田渕由美子・太刀掛秀子の画業を辿る決定版書籍が発売

『りぼん』おとめチックの金字塔!陸奥A子・田渕由美子・太刀掛秀子の画業を辿る決定版書籍が発売

1970年代後半に『りぼん』で巻き起こった「おとめチック」ブーム。その中心的存在である陸奥A子、田渕由美子、太刀掛秀子の3作家を特集した決定版書籍が2026年1月23日に発売されます。カラーイラスト250点以上に加え、池野恋、水沢めぐみの特別寄稿や豪華対談も収録。乙女たちの憧れが詰まったファン待望の一冊です。