6ラウンド、ジョーのパンチがテンプルに決まり、力石がダウンした。
力石は転倒する際、ロープに後頭部を打ちつける。
そして力石はノーガード戦法でジョーに迫る。
ジョーもノーガード戦法を取り、互いにリングでにらみ合う。
そして力石はジョーのカウンターをかわし、
ジョーは力石のアッパーをまともに食らい、
テンカウントKO負けとなる。
試合後、ジョーが力石に握手を求めるが
力石はそのまま倒れてしまう。
ジョーが控室に戻ったとき力石の死が知らされ
ジョーは大きなショックをうける。
さっきまで死闘を繰り広げていた力石が…
ライバル、友、目標を失ったジョーは失意に暮れる
力石の死
この後のジョー
この後、ジョーの失意は晴れることなく
ジョーの心にぽっかり穴が開いた状態が続く。
それを見かねた葉子が懸命にバックアップし、
ジョーは世界チャンピオンへ挑戦していく。
やっぱりジョーはかっこいい!
街の荒くれ者だったジョーがボクシングに出会い、のめり込み、
初めは反発していた丹下段平にも信頼を寄せ、
不器用ながらも真っ直ぐに、情熱的に、熱く、力石への闘志を燃やす。
そして、その力石を失う。
やり場のない空虚感、喪失感…。
だが、ジョーは周囲の声援を受け、再び世界のマットを目指す。
当時、日本の少年たちがジョーに抱いていた感情は
「憧れ」でもあり「共感」でもあった。
いや、
あんな風に自分を熱くさせる【何か】に出会えたジョーを
うらやましく思っていたのかもしれない。