『後ろから前から』 エロ度数:★★★★★
1978年に発売した、恩師である平尾昌晃とのデュエット曲『カナダからの手紙』で一躍スターの仲間入りを果たした畑中葉子。

『カナダからの手紙』
翌年にはソロデビュー曲『ロミオ&ジュリエット’79』を発表。その後は結婚と離婚というスキャンダラスな期間を経て、1980年に満を持して発売された楽曲が『後ろから前から』でした。

『後ろから前から』
<歌詞の一部を引用>
タイトル同様、露骨にSEXを連想させる歌詞は、セクシー系歌謡の代表的な曲として扱われ大ヒットに。しかし、楽曲のヒットとは裏腹に要注意歌謡曲指定制度の適用を受けていたとみられ、流れるのは深夜時間帯の放送のみに限られていました。

『もっと動いて/テキーラ』
また、畑中は同年9月には、にっかつロマンポルノ「愛の白昼夢」で主演女優として映画デビューを果たしています。この清純派歌手からの転向は世間に大きな衝撃を与えました。さらににっかつロマンポルノの第二弾となった「後から前から」は大ヒットを記録しています。
『E気持』 エロ度数:★★★★☆
竹の子族であった沖田浩之は、一般人の頃から注目を浴びる存在でした。そして、芸能事務所に所属し、ドラマ「3年B組金八先生」の第2シリーズにツッパリの松浦悟役で出演したことで全国区の人気者に。

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いじめや校内暴力が吹き荒れる校内で「腐ったミカンの方程式」のシーンなど、今も語り継がれる同シリーズ。学ランから覗く赤いTシャツが印象的だった沖田演じる松浦は、腕組みをし不機嫌そうな印象。しかし、そんな不愛想な役柄の青年が出したデビュー曲が『E気持』でした。

『E気持』
<歌詞の一部を引用>
恋愛におけるABCを歌った同曲。恋愛の進捗具合をアルファベットで表した、80年代に一般的となった言い回しでした。言わずもがな「A」はキスのことであり、「B」はペッティング(愛撫)のことでした。そして、沖田が”Cまでスムース ア…♪”と歌う「C」はSEXを指しています。

アルファベット「C」のイメージ
歌番組ではチアガールに囲まれながら、テカテカのTシャツにタイトなホットパンツ姿でアイドル然として歌い上げていた沖田。デビュー曲ながらも沖田の若くして纏っていた独特の色気は、お茶の間の女の子を虜にしました。親衛隊も数多く存在したという沖田のファンにとっては、とてもエロティックな楽曲だったのではないでしょうか。
『モーニングコーヒー』 エロ度数:★★★☆☆
1998年に発売されたモーニング娘。のメジャーデビュー曲『モーニングコーヒー』。1期のオリジナルメンバー5人(中澤裕子、石黒彩、飯田圭織、安倍なつみ、福田明日香)で出された唯一のメジャーシングルでもあった同曲。

『モーニングコーヒー』
オリコンチャートでは最高6位となり、まずまずのスタートを切ったモーニング娘。でした。しかし、同曲は一見恋愛における女心を歌っているのですが、ついついHな深読みをしてしまう歌詞が特徴でもありました。

インディーズでのデビュー曲『愛の種』
<歌詞の一部を引用>
作詞と作曲はつんく(当時♂は付かない)で、奥手な彼氏とついに結ばれるまでを描いた楽曲となっています。歌詞冒頭で”あなたの言葉 「モーニングコーヒー飲もうよ 二人で」”とあるように、普段は門限をしっかりと守りながらデートを重ねる二人が、ついに門限を破り、ドキドキする感情を抑え、なんとかSEXを経験するに至ります。

アサヒ飲料 ワンダ モーニングショット
そして、翌朝大人の階段を上った二人が、ホッとひと息つくかのようにモーニングコーヒーを飲むというシチュエーションがイメージされます。当時10代も在籍していたモーニング娘。にとっては、ある意味で等身大の世界観を描いた楽曲でした。

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同曲が自身にとって初プロデュース作品となったつんくは後年、「バラエティ豊かな5人をそろえたのはいいけど、世の中にどうアプローチすればいいか、すごくむずかしかった。」としつつも、「『モーニングコーヒー』はそのうちの1曲(※他にも候補曲があった)で唯一輪唱ができる楽曲だった。最低でもふたりの顔が見えてくる楽しさがあったんです。当時としてはベストだったと思います。」と述懐しています。
『青い果実』 エロ度数:★★★★☆
1973年に発売された山口百恵の2枚目のシングル『青い果実』。山口にとって初めてオリコンのベストテン入りした楽曲でした。

『青い果実』
同曲のあまりにも大胆でアダルトな歌詞は注目を集めヒット曲となります。そして、「青い性路線」(性典ソング)としてシリーズ化され、「女の子の一番大切なものをあげるわ」の歌詞で知られる『ひと夏の経験』を発売した1974年にひとつのピークを迎えています。

『15歳のテーマ ひと夏の経験』
また、『青い果実』発売当時の山口はまだ14歳の少女でしたが、年齢と見合わない情事を連想させる売り方は見事にハマり、山口は時代を代表するトップアイドルに上り詰めています。
<歌詞の一部を引用>
明らかに性行為を連想させる楽曲を14歳の少女が歌う姿を想像すると驚愕しますが、実際に教育上の影響を訴える声もあったようです。
また、山口自身も同世代のアイドルがミニスカート姿で軽快なポップソングを歌っているのに、自分はこんな詩を歌うのかと罪悪感にも似た意識があったようです。しかし、メロディに乗せて歌ってみるとためらいはすっかり消え、同曲をとても好きになったと本人が述懐しています。

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『雨上がりの夜空に』 エロ度数:★★★★☆
1980年発売されたRCサクセション9枚目のシングル『雨上がりの夜空に』。忌野清志郎が盟友・仲井戸麗市(CHABO)と共に作り上げた同曲は、ロックのスタンダード・ナンバーとして今も愛されています。

『雨上がりの夜空に』
当時、忌野と仲井戸はよくギターを弾きながら遊び半分で曲作りをしていたそう。そんなある日「ライブの最後に歌って盛り上がる曲を作ろうぜ」ということから本格的に楽曲制作が始まりました。
同曲は女性を車に例えた歌詞が特徴的。これはブルースの典型的なパターンともされ、忌野が乗っていたボロボロのサニーがモデルとなっています。

サニーのイメージ
<歌詞の一部を引用>
説明するまでもなく「ビンビンだぜ」は勃起、「すぐにいい音させて」は喘ぎ声、「発車できないなんて」は射精を言い表しています。卑猥なフレーズが並ぶ同曲はヒットには繋がらなかったものの、狙い通りライブでは大盛り上がりとなる定番曲に成長しています。

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仲井戸がギターのリフを弾き、忌野が歌詞を乗せながら形になっていった同曲。仲井戸は後年、「『発射』『ビンビン』とか、ちょっとセクシーなタッチがいいとかね。あいつのソングライティング力だね」と亡き盟友の作詞の実力を認めています。

ヒマワリ
『Body & Soul』 エロ度数:★★★☆☆
SPEEDのデビューシングル『Body & Soul』。1996年当時、小中学生であったメンバーの若さ溢れるダンスナンバーでしたが、歌詞には非常に意味深な部分があるのです。

『Body & Soul』
<歌詞の一部を引用>
”Body & Soul 全部脱いじゃえば”と終始心も体もshape upしてMake upすることを問い掛けている同曲。おそらく処女であった彼女達に”痛い事とか恐がらないで♪ もっと奥まで行こうよ”と歌わせている状況に恐ろしさを覚えますが、当時の彼女達にとっては特に違和感を覚える歌詞では無かったと予想されます。
楽曲全体はポジティブな仕上がりとなっているものの、一部の感度の高いリスナーには強烈な内容となっていました。

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