ミニ四駆の「改造あるある」!ボディの肉抜きやシャフトの火あぶりetc.

ミニ四駆の「改造あるある」!ボディの肉抜きやシャフトの火あぶりetc.

第四次ブームの到来が噂されているミニ四駆。80年代「ミニ四駆」の流れをまとめつつ、ミニ四駆の「改造あるある」を特集しています。


YouTube動画で「ミニ四駆改造あるある」をテーマに製作しました!

第四次ブームの到来が噂されているミニ四駆。ミドルエッジ世代にとっては第一次、第二次ブームが懐かしいですね。

ミニ四駆にまつわる『改造あるある』を集めて動画にしています。「あったあった!」と昔を思い出しながら楽しんでいただければ嬉しいです!もし良ければ下記よりご覧ください!

80年代「ミニ四駆」の流れ

まずはミニ四駆の歴史を簡単におさらいします。国内において最多の販売数を誇る自動車型ホビーであるミニ四駆。その販売台数は1億8000万台以上とされています。
当初から子供向けに開発されたミニ四駆。小学生のお小遣いでも買えて、接着剤不要のスナップフィットタイプのキットを作るというコンセプトのもと、開発が進められました。

そして、1982年に試行錯誤の末完成したのがフォード・レンジャー4×4とシボレー・ピックアップ4×4を車種に選んだ初のミニ四駆でした。

フォード・レンジャー

「レーサーミニ四駆」と「ワイルドミニ四駆」の発売

その後、1984年にコミカルミニ四駆シリーズの発売や田宮模型の一社提供だったテレビ番組「タミヤRCカーグランプリ」(テレビ東京)が放送開始。

1986年にはオンロードタイプのミニ四駆の先駆けとなった「レーサーミニ四駆」が発売されるなど、ミニ四駆ブームへの土台作りが徐々に整っていきます。この時期に「ホーネットJr.」や「ホットショットJr.」が登場します。

レーサーミニ四駆「ホットショットJr.」(限定復刻版)

そして、1987年にオフロード走行向きとなる「ワイルドミニ四駆」が発売されます。大きな中空タイヤに加えて、複数のギヤが内包されたインパクトのある商品となりました。また、定価は1000円と定価が600円だった「レーサーミニ四駆」と比較して割高感はあるものの、シンプルで丈夫な設計のシャーシのシリーズは人気を獲得していきます。

ワイルドミニ四駆「ランチボックス Jr.」

第一次ミニ四駆ブームの象徴!「ダッシュ!四駆郎」の連載開始

コロコロコミック誌上において、ミニ四駆を題材にした漫画「ミニヨン竜太」や「前ちゃんのミニ四駆大作戦」が掲載された1987年。同年末にはミニ四駆にとってエポックメイキング的な作品となる徳田ザウルスの漫画「ダッシュ!四駆郎」の連載が開始されています。

同作は1988年頃に始まったとされる”第一次ミニ四駆ブーム”をけん引。たちまち人気を獲得し、それに比例するようにミニ四駆ブームも加速していきます。

1988年7月には第1回となる「ミニ四駆日本選手権(ジャパンカップ)」が全国各地で開催され、約5万人を集客。さらに9月には「ダッシュ!四駆郎」の主人公・日ノ丸 四駆郎が操るメインマシン「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)」がミニ四駆化されています。

「ダッシュ!四駆郎」第1巻

漫画「ダッシュ!四駆郎」は連載されていたコロコロコミックを飛び出し、1989年10月にテレビ東京系でアニメ化され、人気の絶頂を迎えます。この時期にはレーサーミニ四駆の「ダッシュ3号・流星(シューティングスター)」「ダッシュ4号・弾丸(キャノンボール)」などが続々と発売されていきます。

また、1990年に開催された「1990グレートジャパンカップ」は約9万人の集客に成功しています。その後は、「ダッシュ!四駆郎」のアニメ終了もあり、人気は下降線を辿り、ブームは沈静化していきました。

なお、同アニメは唐突に打ち切られるような形で終了していますが、視聴率が原因ではなく、製作(広告代理店)側の都合に原因があったとされています。しかし、ブームの象徴だったアニメの終了はインパクトが大きく、ブーム終了の引き金になった側面も大いにあったようです。

VHS「ダッシュ!四駆郎」

第二次ミニ四駆ブームは漫画「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」から始まった!

1994年、こしたてつひろの漫画「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」が月刊コロコロコミックにて連載開始となり、ミニ四駆は再びブーム化していきます。「ミニ四駆というのは、競争がテーマ」という考えのもと、兄弟マシンのマシンを主軸に据え、レース描写が展開していきました。

その後、作者のこしたもデザイン製作に加わった「フルカウルミニ四駆」や「エアロミニ四駆」が発売され、連動するように「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」はアニメ化、ゲーム化されメディアミックスが成功。第二次ミニ四駆ブームを発生させることとなりました。

「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」1巻

第二次ブームは3年程続き、1997年3月期時点で480億円の売上高を達成しています。しかし、その後はプレイするメインターゲットの年齢の上昇や同時期に登場した「遊☆戯☆王オフィシャルカードゲーム」やゲーム機の台頭もあり、売り上げは半減。

1997年にミニ四駆シリーズの累計販売台数が1億台を突破するも、売上高は1998年3月期で200億円台、1999年で200億円と下降線を辿っていき、ブームは落ち着いていきました。

エアロミニ四駆「ライジングトリガー」

ミニ四駆にまつわる『あるある』はコレだ!!

数多くの子供達を熱狂させたミニ四駆。熱くなるが故に改造やパーツ集めが白熱しました。今では何でそこまでして...という『あるある』も良い思い出として振り返ってみます!

オフロードタイヤの突起部分をカットしてツルツルのオンロードタイヤにする

ミニ四駆のイメージは人それぞれですが、イボイボでゴツゴツしたオフロードタイプのタイヤを想起する方も多いのではないでしょうか。

イメージ

「このイボイボ取ったらスピードが出るのでは?」とニッパーやハサミでせっせと突起部分をカット。作業があまりにも地味で、カットが終了した際には、スピードうんぬんよりも見た目のスッキリ感に満足することも。

ノーマルシャフトはとりあえず火であぶってみる

チューンナップモーターと同様に身近な存在だったシャフト。ステンレスやチタン合金が素材に用いられたものもありますが、かつては強度を高める為に火であぶる小中学生も多数存在しました。

イメージ

ライターを使用した場合は熱を持ったライターで火傷を負うこともあり、多少リスクのあったシャフトの火あぶり。また、実家のキッチンのガスではより強力な火力を得られますが、熱し過ぎてシャフトが赤くなってしまい、ヒヤリとしたことも...。熱することで硬度が上がり変形防止にもなるとされていましたが、実際の効果は今もって不明です。

軽量化を求めてボディの肉抜きをしてみる

マシンの限界までスピードを増す為には軽量化が重要と、ボディに穴を開けるいわゆる肉抜きを行う人が続出しました。

イメージ

運転席のカバー部分など肉抜きしたい部分をマジックで囲い、無数に小さな丸穴を開け、ニッパーなどでカットしていくという改造。精密ピンバイスやドリル刃などを駆使すれば比較的容易に肉抜きができるのですが、道具にお金を使う余裕がある訳もなく、実家にある大きなニッパーやカッターでやる人も多かった印象。繊細さが求められる作業でしたが、大雑把な仕上がりとなってしまうことも多々あったようです。

親に買ってきてもらったら同じタミヤの四駆だけどワイルドミニ四駆だった

クリスマスや誕生日に親におねだりして買ってもらったミニ四駆。中にはざっくりミニ四駆が欲しいとだけ伝えていたばっかりにプレゼントの中身がワイルドミニ四駆だったというエピソードも。想定外のプレゼントへの予防策としては、ミニ四駆のシリーズ名と車種名まで伝えておくべきだったでしょうか。

イメージ

実際にはワイルドミニ四駆シリーズも人気はあり、漫画「ダッシュ!四駆郎」にも登場しています。また、シンプルで丈夫な設計のシャーシシリーズとして、レーサーミニ四駆に続くヒット作となっていました。

グリスの使い方がイマイチ分からず、多めに塗って詰まらせてしまう

ギヤや回転する軸の軸受けに塗るグリス。軽量化やモーターの変更などとは違い、地味でイマイチその効果や使い方が分からないアイテムではなかったでしょうか。

イメージ

多めに塗れば相応の効果もあるだろうと、適量を超えて塗ってしまい詰まらせてしまうこともしばしばあったグリス。キットに標準で入っているグリスは粘度が高く抵抗を生んでしまうこともありました。こだわるならラジコン用の低粘度グリスでの対応もオススメです。

同じミニ四駆好きでも「ダッシュ!四駆郎」世代と「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」世代で話が嚙み合わない時がある

1989年から放映が開始されたアニメ「ダッシュ!四駆郎」。そして、1996年から放映開始となったアニメ「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」。両者には実に7年もの開きがあり、同じミニ四駆好きで懐かしい話に花を咲かせようとすると浮き彫りになる世代による会話のズレ。

マグナムセイバー

ある人は「ダッシュ!四駆郎」の主人公・四駆郎のメインマシンである「ダッシュ1号・皇帝(エンペラー)」の話をする。また、ある人は「爆走兄弟レッツ&ゴー!!」の主人公・星馬豪がスピード重視型にセッティングした「マグナムセイバー」の話をする...。

それぞれに自分のハマった時代こそ至高という矜持もあり、譲れない部分もあるのも事実。それでも同じミニ四駆を愛する者同士、お互いをリスペクトしてギャップを楽しむこともミニ四駆ラバーならではないでしょうか。

2000年代以降も人気のミニ四駆

第一次、第二次ブームを経験したミニ四駆。2000年代に入ってまたも息を吹き返しています。バンダイがミニ四駆に似た「バクシードシリーズ(通称:爆シード)」を成功させると、本家のタミヤも商機を逃さず、新製品「ミニ四駆PRO」シリーズを市場へ投入します。

以降は一時姿を消していたタミヤ主催の公式レース大会も再開されていきます。そして、本格的なブームとなりかけていた2012年には、13年ぶりに「ジャパンカップ」を再開させ、第三次ブームの到来を決定付けています。

関連する投稿


80年代の空気が蘇る!ビジュアルで時代を振り返る豪華図説『The 1980s 80年代ビジュアル・アーカイブ』発売

80年代の空気が蘇る!ビジュアルで時代を振り返る豪華図説『The 1980s 80年代ビジュアル・アーカイブ』発売

東京書籍は、ジョン・レノン暗殺からポップカルチャーまで、80年代の決定的な視覚イメージを315カット収録した書籍『The 1980s 80年代ビジュアル・アーカイブ』を発売しました。ファインアートと大衆メディアを並列させた刺激的な構成に加え、ロマンポルシェ。の掟ポルシェ氏による日本語版解説も話題の一冊です。


横浜赤レンガ倉庫が巨大ディスコに!石野卓球ら人気DJ集結

横浜赤レンガ倉庫が巨大ディスコに!石野卓球ら人気DJ集結

横浜赤レンガ倉庫に、海と夜景、音楽を一度に楽しめる新たな夜の遊び場が誕生する。初開催の『Disco Brick YOKOHAMA』は、2026年8月8日から23日までの16日間開催。石野卓球やCAPTAIN VINYLら人気DJが出演し、1970~80年代のディスコを思わせる空間で本格的な音楽体験を届ける。バーや有料BOXシート、ミストなどの暑さ対策も用意され、世代を超えて楽しめる夏のナイトイベントとなる。


アニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』30周年記念展のグッズや特典公開!渋谷で7月3日から開催

アニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』30周年記念展のグッズや特典公開!渋谷で7月3日から開催

東京アニメセンター in DNP PLAZA SHIBUYAにて、2026年7月3日から開催される「アニメ『爆走兄弟レッツ&ゴー!!』 30周年記念展」の最新情報が公開されました。つなぎ姿の描きおろしキービジュアルをはじめ、全10種の豪華な入場特典や購入特典、注目の限定グッズの詳細が明らかになっています。


小学生男子にも「平成レトロ」の波!過半数が親世代の玩具で遊ぶ、1位は懐かしのファミコン【小学館調査】

小学生男子にも「平成レトロ」の波!過半数が親世代の玩具で遊ぶ、1位は懐かしのファミコン【小学館調査】

小学館の『コロコロコミック研究所』が男子小学生を対象に「平成レトロ」に関する調査を実施。過半数の53.8%が「親世代の玩具で遊んだことがある」と回答しました。人気の玩具トップ3は「ファミコン」「ミニ四駆」「DS」となり、現代のデジタルネイティブな子どもたちにもレトロブームが広がっています。


昭和名曲の魅力を再発見!石井明美、天童よしみ、山川豊が語る名曲秘話「そのとき、歌は流れた」がBS日テレで放送決定!!

昭和名曲の魅力を再発見!石井明美、天童よしみ、山川豊が語る名曲秘話「そのとき、歌は流れた」がBS日テレで放送決定!!

BS日テレにて、昭和の名曲を特集した音楽番組「そのとき、歌は流れた ~時代を彩った昭和名曲~」が放送されます。放送スケジュールは7月16日(水)よる8時より。


最新の投稿


伝説の文学賞「団鬼六賞」が15年ぶりに復活!CAMPFIREにてクラウドファンディングがスタート

伝説の文学賞「団鬼六賞」が15年ぶりに復活!CAMPFIREにてクラウドファンディングがスタート

昭和・平成の文学界に不滅の足跡を残した作家・団鬼六の名を冠する「団鬼六賞」が15年ぶりに復活。株式会社大航海は、CAMPFIREにて本賞の復活に向けたクラウドファンディングを開始しました。名入り原稿用紙や未亡人による書き下ろし小冊子など、お宝感溢れるリターンが用意されています。


神保町シアターで80年代日本映画の特集上映が10/10開幕!薬師丸ひろ子・松田優作らの名作がスクリーンに結集

神保町シアターで80年代日本映画の特集上映が10/10開幕!薬師丸ひろ子・松田優作らの名作がスクリーンに結集

東京・神保町シアターにて、1980年代公開の日本映画にスポットを当てる特集上映「80年代ノスタルジア III」が2026年10月10日より開催されます。薬師丸ひろ子、安田成美、富田靖子、松田優作らの名作や話題作が35mmフィルム等で上映されます。


特撮ファンの夢が実現!ウルトラマン防衛隊音楽の決定版『ワンダバ!』が10月28日に発売決定

特撮ファンの夢が実現!ウルトラマン防衛隊音楽の決定版『ワンダバ!』が10月28日に発売決定

日本コロムビアは、大人気企画の第3弾となるアルバム『ワンダバ! ウルトラマンシリーズ防衛隊 バトル・ミュージック・コレクション』を2026年10月28日に発売します。昭和から令和まで、歴代防衛隊の名曲や“ワンダバ”コーラス楽曲を網羅した3枚組の完全保存版です。


祝・生誕50周年!手塚治虫『ユニコ』×ゆかしなもん監修の昭和レトロでかわいい限定コラボグッズが登場

祝・生誕50周年!手塚治虫『ユニコ』×ゆかしなもん監修の昭和レトロでかわいい限定コラボグッズが登場

手塚治虫の名作『ユニコ』が生誕50周年を迎えることを記念し、昭和的ガーリー文化研究所のゆかしなもん所長とのスペシャルコラボグッズが登場。サガラ刺繍トートバッグや御朱印帳など、ユニコの世界観と昭和レトロなカルチャーが融合したファン必見のアイテムが展開されます。


伝説のギャグ漫画『おぼっちゃまくん』が35年ぶりに復活!完全新作アニメ『おぼっちゃまくん REBORN』が2027年放送決定

伝説のギャグ漫画『おぼっちゃまくん』が35年ぶりに復活!完全新作アニメ『おぼっちゃまくん REBORN』が2027年放送決定

小林よしのり原作の伝説的ギャグ漫画『おぼっちゃまくん』の完全新作アニメ『おぼっちゃまくん REBORN』が2027年にテレビ朝日系列で放送決定。インドでの空前の大ヒットを経て日印合作で誕生した今作は、神代知衣が茶魔役を続投し、35年の時を超えて地上波に帰ってきます。