ドラマ・レッドアイズに出てきた「チャールズ・マンソン」
チャールズ・マンソンとは?

「チャールズ・マンソン」とは実在した人物で、一言でいうと『カルト系洗脳者』です。
壮絶な生い立ち
チャールズ・マンソンの母親は売春婦で彼が生まれても育児放棄し、孤児院で育てられます。親の愛情を受けずに育ったことが大きく影響しているのでしょうか、12歳頃から犯罪に手を染め始めます。
影響を受けたもの
彼が30歳をとうに過ぎた1967年以降に移り住んだのはサンフランシスコでした。そこで彼が影響を受けたとされるのがこちらです。
●多くの若者がその時代に影響を受けたヒッピー文化
●宗教哲学の「サイエントロジー」
●新約聖書の中でも預言書的性格を持つ書とされる「ヨハネ黙示録」
●世界を第二次世界大戦に導いた ドイツの独裁政治家「ヒトラー」など
1960年代末にカルト集団「マンソンファミリー」を結成します。そして殺人を犯す前のチャールズ・マンソンはロサンゼルスを拠点にシンガーソングライターとして活動しています。
世間に広く知られたきかっけ
殺害実行犯は「マンソンファミリー」、チャールズ・マンソン自身は常に指示者で殺害に直接加わってはいませんでしたが、そのカルト集団の首領の名前は世間に広く知られることとなりました。
チャールズ・マンソン殺人事件
シャロン・テート/ラビアンカ夫妻殺害事件
そしてその翌日にはロサンゼルスに住むラビアンカ夫妻が殺害されました。その残虐な現場にはまた血で「Death to pigs”(ブタに死を)」「Healter Skelter(綴りを間違えている)」と書かれていたことで当初からシャロン・テートら5人を殺害した犯人を同一である見方がされていました。
2つの悲劇のエピソード
悲劇のエピソードの1つ目。
シャロン・テートが殺されたその日、誕生を心待ちにしてた赤ちゃんの部屋が出来上がったばかりだったと言います。赤ちゃんの誕生をどれだけ幸せな気持ちで心待ちにしていたことか。
そして2つ目の悲劇のエピソードは、この殺人事件は犯人側の『人違い』で起こった事件だったということです。事件が起きた時にその邸宅を借りていたのはポランスキー夫妻でしたが、狙われていたのは、それより前にその邸宅に住んでいた歌手で女優のドリス・デイの息子のミュージシャン、テリー・メルチャーでした。
かつてミュージシャンを目指していたチャールズ・マンソンによる逆恨みだったということです。
(ドリス・デイは「ケセラセラ」の大ヒットで日本でも知られています)
カルト集団「マンソンファミリー」の実態
マンソン・ファミリーは、日常的にLSDを与えられ、言うとおりに操られていました。実際、殺人を行った日もハイ状態であったということです。そしてチャールズ・マンソンは女性蔑視の考えを持っていました。食料調達は女性たちの仕事でゴミ箱を漁る日々だったと言います。そのように調達した食料もまずは男性のファミリーが食べ、女性たちには残りものが与えられていたようです。
そのような扱いをされてもチャールズ・マンソンの元から離れなかったファミリーの女性たち。逮捕されたときもマスコミの前で堂々と笑みさえみせていた異様な光景でした。
チャールズ・マンソンの最期
チャールズ・マンソンは2017年1月1日「重病」のため収監されていた刑務から病院に移され緊急入院していますが1月6日にはその後、刑務所に戻っています。
2017年11月19日に亡くなったと発表され、一説では自然死で亡くなったと言われていますが、カリフォルニア州ベーカーズフィールドの病院にて急性心筋梗塞で死去したということです。83歳でした。
チャールズ・マンソンの死で動いた人物
哀れだな。キャリアが軌道に乗らない人物が、極悪殺人者の死のニュースに自身を結びつけ宣伝に利用しようとするまで躍起になるとは @RollingStone @UltClassicRock
https://twitter.com/PaulStanleyLive/status/932711490712252416?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E932711490712252416%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https://middle-edge.jp/middle-edge/works/v2/articles/K3AfV/edit@PaulStanleyLive
チャールズ・マンソンを題材にした映画作品
チャールズ・マンソン、そしてマンソンファミリーを題材にした映画作品もいくつかあり、その都度、同じ残虐な殺人事件の作品だとしても違った視点から作り上げられているものとして注目されました。
●マンソン事件の裁判の様子を描いた『ヘルター・スケルター(1976年)』
●ファミリーの主要女性たちに焦点を当てた『チャーリー・セズ/マンソンの女たち(2018年)』女性たちのマンソンファミリー加入の過程や洗脳、狂気の信仰心、そして恐怖の詳細が描かれている内容になっています。
●チャールズ・マンソンの実話記録映画『チャールズ・マンソン(2003年)』
実録ということでファミリーがドラッグ漬けの日々である日常、記録映画としての作品。
●ファミリーを題材にした作品の中では一番新しく、クエンティン・タランティーノ監督作として話題になった『ワンス・アポン・ア・タイム・イン・ハリウッド(2019年)』
舞台はマンソンファミリーに夜連続殺人事件が起こった1969年のハリウッドを舞台に、まさにその事件に焦点を当てた作品です。またレオナルド・ディカプリオとブラッド・ピットの2代スターの初共演としても話題になった作品です。
まとめ
それに動いたミュージシャンのツイート、そして新たに当時のハリウッドを舞台にした2代スター共演で製作された映画と、現在でもなお話題になるその注目度の高さのある殺人事件です。
日本で知らない人もこの機会で映画をみて知ってみるのもいいでしょう。興味ある方がぜひ、ご覧ください。
日本でもカルト教団が起こした大量無差別殺人事件、拉致監禁殺人事件などを起こしたカルト集団が存在しました。なぜそのような洗脳の場に身をおいてしまうのか、同じ事件が二度と起こらないことを祈るばかりです。