1991年に行われた『第33回日本レコード大賞』を振り返ってみよう!

1991年に行われた『第33回日本レコード大賞』を振り返ってみよう!

紅白歌合戦と共に行われている年末の風物詩でもある「日本レコード大賞」。レコード大賞を受賞した楽曲の売上が大きく伸びると言われた時代もありました。時代を表すレコード大賞を主な受賞作と共に振り返ってみましょう!


1991年『第33回日本レコード大賞』

制作:TBSテレビ
放送期間:1991年12月31日
視聴率:14.7%。

司会は、13年ぶりに女優でタレントの黒柳徹子が復帰。さらに初参加となる歌手・布施明と俳優・石田純一が担当した。進行はアナウンサーの山本文郎が行った。

日本レコード大賞(ポップス・ロック部門)「愛は勝つ」KAN

「愛は勝つ」
歌手:KAN
作詞・作曲:KAN
編曲:小林信吾、KAN

1990年9月1日にリリースされた、KANの8枚目のシングル。もとはテレビ朝日系クイズ番組の「クイズおもしろTV」のエンディング曲だったが、フジテレビ系番組「邦ちゃんのやまだかつてないテレビ」の挿入歌になったことで大ヒットにつながった。オリコンチャートでは8週連続で1位を独走し、累計セールスは201.2万枚を突破。第22回日本歌謡大賞・放送音楽プロデューサー連盟賞も受賞している。1991年の第42回NHK紅白歌合戦にもこの曲で初出場を果たした。

日本レコード大賞(歌謡曲・演歌部門)「北の大地」北島三郎

「北の大地」
歌手:北島三郎
作詞:星野哲郎
作曲:船村徹
編曲:南郷達也

1991年1月1日に発売した北島三郎のシングル。北島三郎の曲を数多く手がけている星野哲郎&船村徹のコンビが、北島三郎の故郷の北海道を題材にして作った楽曲。「はるかなる 北の空 木霊も叫ぶ エゾ松林」で始まる、北海道のりりしい自然を賛美した曲になっている。

最優秀新人賞(ポップス・ロック部門)「想い出の九十九里浜」 Mi-Ke

「想い出の九十九里浜」
歌手:Mi-Ke
作詞:長戸大幸
作曲・編曲:織田哲郎

1991年2月14日にリリースされた、Mi-Keのデビュー・シングル。「別れたあの夏を 忘れられないの 出逢った瞬間に この胸がふるえたの」で始まる、九十九里浜での恋を振り返って歌った楽曲。千葉県のご当地ソングとしては、「矢切の渡し」「北ウイング」に次いで35万枚を超えるヒット作品となった。

最優秀新人賞(歌謡曲・演歌部門)「やせがまん」唐木淳

「やせがまん」
歌手:唐木淳
作詞:阿久悠
作曲:吉田正
編曲:高田弘

現在は黒木 憲 ジュニアとして活動している唐木淳のデビュー曲で、1991年5月21日に発売された。「ほんのはずみから 愛の真似ごとを 春 夏 秋と 重ねて来たけど」で始まる、好きな恋人のためにいい人を演じてでもやせがまんをする男の心情を歌った楽曲。

最優秀ボーカル賞 「はじまりはいつも雨」 ASKA

「はじまりはいつも雨」
作詞・作曲:飛鳥涼
編曲:澤近泰輔

1991年3月6日にリリースされた、ASKAの3枚目のシングル。この最優秀ボーカル賞とあわせて、作曲賞とゴールド・ディスク賞も受賞した。ASKAソロ名義の作品としては最大のヒット作品で、出荷枚数は120万枚以上を突破してミリオンセラーとなった。オリコンチャートでは最高週間2位、1991年度年間5位にランクインしている。

最優秀歌唱賞 「火の国の女」 坂本冬美

「火の国の女」
作詞:たかたかし
作曲:猪俣公章
編曲:京建輔

坂本冬美の8枚目のシングルで、1991年4月12日にリリースされた。同年末の第42回NHK紅白歌合戦(第2部)には4年連続4回目の出場をして、この楽曲を歌唱した。「肥後は火の国よ 恋の国 燃える中岳よ 胸こがす」で始まる、熱い女の思いを歌った肥後の国(熊本県)のご当地ソング。

ゴールド・ディスク賞(ポップス・ロック部門)

「あなたに会えてよかった」小泉今日子

「あなたに会えてよかった」
作詞:小泉今日子
作曲・編曲:小林武史

このゴールド・ディスク賞とあわせて、編曲賞と作詞賞も受賞。TBS系ドラマ『パパとなっちゃん』の主題歌となっていた。累計セールスは105.4万枚でミリオンセラーを達成している。

CHAGE&ASKA「SAY YES」

「SAY YES」
作詞・作曲:飛鳥涼
編曲:十川知司

このゴールド・ディスク賞のほか、作曲賞も受賞した。テレビドラマ『101回目のプロポーズ』の主題歌となって大ヒットした楽曲。オリコンチャートでは1991年度年間2位を獲得。

小田和正「ラブ・ストーリーは突然に」

「ラブ・ストーリーは突然に」
作詞・作曲・編曲:小田和正

小田和正のソロとしては6枚目のシングルで、1991年2月6日にリリースされた。フジテレビ系ドラマ『東京ラブストーリー』の主題歌。オリコンチャートの1991年度年間1位に輝いた。

ゴールド・ディスク賞(歌謡曲・演歌部門)

「流恋草」香西かおり

「流恋草」
作詞:里村龍一
作曲:聖川湧
編曲:馬場良

香西かおりの3枚目のシングルで、1991年3月25日にリリースされた。第24回日本有線大賞も受賞している。1991年末の第42回NHK紅白歌合戦に初出場し、この楽曲を歌唱した。

「悲しみの訪問者」桂銀淑

「悲しみの訪問者」
作詞:荒木とよひさ
作曲:三木たかし
編曲:川村栄二

桂銀淑が1991年7月26日にリリースした9枚目のシングル。このゴールド・ディスク賞と同時に編曲賞も受賞した。同年末の第42回NHK紅白歌合戦には4年連続出場し、この曲を披露した。

新人賞(ポップス・ロック部門)

中嶋美智代「赤い花束」
槇原敬之「どんなときも。」
観月ありさ「伝説の少女」

新人賞(歌謡曲・演歌部門)

しじみとさざえ「ものまね・想い出の九十九里浜」

関連する投稿


佐良直美の現在|芸能界引退と“レズ疑惑”の真相、動物愛護活動と歌手復帰

佐良直美の現在|芸能界引退と“レズ疑惑”の真相、動物愛護活動と歌手復帰

昭和を代表する正統派歌手・佐良直美。「世界は二人のために」で鮮烈なデビューを飾り、紅白13回出場、レコード大賞も受賞。1980年の“レズ疑惑”報道を機に芸能界を離れるが、その真相や復帰の理由、現在の動物愛護活動、知られざる近況エピソードまでを紹介する。


ブルース・クリエイション『悪魔と11人の子供達』など、伝説的な日本のロックアルバム5タイトルがレコードで復刻!!

ブルース・クリエイション『悪魔と11人の子供達』など、伝説的な日本のロックアルバム5タイトルがレコードで復刻!!

日本コロムビアのカタログからカッティング・エッジな作品を世界に発信する再発プロジェクト「J-DIGS reissues」より、ブルース・クリエイション『悪魔と11人の子供達』などカルトな人気を誇る伝説的な日本のロック5タイトルがアナログ・レコードでリイシューされます。


『光と影』『家族』『光石の巨人』など、泉谷しげるのフォーライフ&エレック時代のデジタルリマスター音源が配信解禁!!

『光と影』『家族』『光石の巨人』など、泉谷しげるのフォーライフ&エレック時代のデジタルリマスター音源が配信解禁!!

シンガーソングライター泉谷しげるの初期作品群が、主要音楽配信サービスにてデジタルリマスター音源で現在好評配信中となっています。


知らないだろうな・・・💦僅か1年の活動で引退した81年組アイドル歌手『 矢野良子』!!

知らないだろうな・・・💦僅か1年の活動で引退した81年組アイドル歌手『 矢野良子』!!

1981年にシングル「ちょっと好奇心」でデビューするも僅か1年の1982年2月に引退したアイドル歌手の矢野良子さん。懐かしく思いまとめてみました。


KANを慕う豪華ミュージシャンが集った「KANタービレ〜今夜は帰さナイトフィーバー〜」が開催!最後はKANの一本締めで幕!

KANを慕う豪華ミュージシャンが集った「KANタービレ〜今夜は帰さナイトフィーバー〜」が開催!最後はKANの一本締めで幕!

2023年に亡くなったミュージシャン・KANの命日にあたる11月12日、KANと親しかったアーティスト達が集う「KANタービレ〜今夜は帰さナイトフィーバー〜」がぴあアリーナMMで行われました。


最新の投稿


キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

キン肉マン愛が英語力に!超人たちの名言・名場面で学ぶ『キン肉マン超人英会話』発売

人気アニメ『キン肉マン』の「完璧超人始祖編」の名言・名場面を題材にした英会話学習書『キン肉マン超人英会話』が、2025年11月29日(土)にKADOKAWAより発売されます。超人たちの熱い言葉を通じて、楽しみながら実用的な英語表現をインプットできます。TOEIC満点保持者やプロレスキャスターなど、豪華プロ集団が監修・翻訳を担当した、ファン必携の英語学習本です。


【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

【カウントダウン】あと2日!古舘伊知郎&友近「昭和100年スーパーソングブックショウ」いよいよ開催迫る!豪華ゲスト集結の東京国際フォーラムは「昭和愛」で熱狂へ!

開催直前!TOKYO MX開局30周年記念「昭和100年スーパーソングブックショウ」が10月16日に迫る。古舘伊知郎と友近がMC、豪華ゲストと共に贈る一夜限りの昭和ベストヒットに期待高まる!


ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブを東阪ビルボードで開催!

ギタリスト 鈴木茂が、『鈴木茂「BAND WAGON」発売50周年記念ライブ~Autumn Season~』を11月13日にビルボードライブ大阪、16日にビルボードライブ東京にて開催する。今回は、1975年にリリースされた1stソロアルバム「BAND WAGON」の発売50周年を記念したプレミアム公演となる。


【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

【1965年生まれ】2025年還暦を迎える意外な海外アーティストたち!

2025年(令和7年)は、1965年(昭和40年)生まれの人が還暦を迎える年です。ついに、昭和40年代生まれが還暦を迎える時代になりました。今の60歳は若いとはと言っても、数字だけ見るともうすぐ高齢者。今回は、2025年に還暦を迎える7名の人気海外アーティストをご紹介します。


吉田沙保里  強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

吉田沙保里 強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子の霊長類最強のタックル その奥義は「勇気」

公式戦333勝15敗。その中には206連勝を含み、勝率95%。 世界選手権13回優勝、オリンピック金メダル3コ(3連覇)+銀メダル1コ、ギネス世界記録認定、国民栄誉賞、強すぎてモテない霊長類最強の肉食系女子。