大傑作であるというのに日本において「市民ケーン」という映画は、一般的にはあまり知られていないように思えます。市民権を得ていないという感じでしょうか(うまい!)。
とまぁ、冗談はともかく、これもまた観ないと損をする1本であること間違いなしです。
この年には、ジョゼフ・ロージー監督「銃殺」、ルイス・ブニュエル監督「小間使の日記」、フェデリコ・フェリーニ監督「魂のジュリエッタ」などが公開されています。
1967年
ATGの第1期最後の年。ヌーヴェルヴァーグといえばこの人。ヌーヴェルヴァーグを、いえ、フランスを、いえいえ世界の映画界を代表する監督ジャン=リュック・ゴダールの登場です。しかも作品は「気狂いピエロ」。彼の場合、他にも素晴らしい作品が多数ありますから、本作をゴダールの最高傑作と言い切るのは難しいのですが、いや、まぁ、やはりこれは最高傑作でしょう。
気狂いピエロ
映画『気狂いピエロ』公式サイト|7/23(土)公開
「気狂いピエロ」には、他の多くのゴダール作品と同じように脚本といったようなものがなく、ほとんどのシーンは即興で撮影されています。が、安心してください。この映画にはしっかりとしたストーリーがあります。ATG初心者の方でも楽しめますよ。カラー作品でもありますしね。それにしても、このビビットな色彩は、なんと美しいことでしょう。
う~む、素晴らしい。是非とも本編をじっくりと観ていただきたいです。
ところで、ATGは映画の配給だけを行っていたのではありません。この年に今村昌平が映画「人間蒸発」の企画を持ち込んだことがきっかけとなり、以降1000万円(独立プロと費用折半)程度の低予算の実験映画ではあったとはいえ、ATGはいよいよ製作に参加することになるのでした。
これ、続きます。