『赤い運命』とはどんなドラマだった?
1976年4月23日 - 10月29日 に放送された、赤いシリーズとしては、3作目の「赤い運命」です。
山口百恵さん主演としては、「赤い疑惑」に続き、2作目なのがこの「赤い運命」になります。
「赤い疑惑」でキーワードになったのが、白血病という血液のがんでした。
この病気が世間一般にも広く認知されたキッカケを作ったことでも有名なドラマです。
そして「赤い運命」のキーワードは、1959年(昭和34年)9月26日に上陸し、のちに「伊勢湾台風」と呼ばれ、大きな被害をもたらすことになる台風がありました。
白血病と大きな台風というそれぞれの状況の中で人々の関係や心模様がドラマのストーリーの中で交差していく作りというのは、やはり似ているところがあるように感じます。
ただ、赤いシリーズの中で「赤い疑惑」の方が有名だったり、人気が高かったのですが、筆者的には、ここで紹介する「赤い運命」がより印象的だったドラマとしておすすめします。
人の心の奥底にあるものを浮き彫りにしたからこそ、こんなにも観ていて、時として嫌な気持になり、時として安堵にも似た気持ちになりました。
または、どうしてそこで!!と思わず、自分とは違うものに対して憤りを感じたこんなドラマがあったかと、今思い返しても感じます。
「赤い運命」というドラマはそんなドラマなのです。
「赤い運命」の主なキャスト
| 役名 | 俳優名 |
|---|---|
| 吉野信人 | 宇津井健 |
| 若杉京子島崎直子吉野いずみ | 山口百恵 |
| 青山圭子吉野いずみ島崎直子 | 秋野暢子 |
| 大竹由美子(吉野世津子) | 岸田今日子 |
| 吉野俊介 | 南条豊 |
| 島崎栄次 | 三國連太郎 |
| 吉野剛造 | 志村喬 |
| 山村美矢子 | 有馬稲子 |
志村喬さんは第15話で降板、有馬稲子さんも 第17話で降板しています。
「赤い運命」のストーリー
こうしてストーリーを回想していくだけでも、あの時にどうして、行き違ってしまったの!?
どうして間違いだってわかった後もそんな風に出来るの?
世の中には、本当の事だからと言ってその通りにして、すべての人の気持ちが収まるという事がないという事実もあるというのを知ったドラマでした。
でも真実とまっすぐな思いだけは何よりも勝ることも納得するドラマでもありました。
『赤い運命』の見どころ
『赤いシリーズ』のエピソード
ここで紹介している特に「赤い運命」、そして、『赤いシリーズ』のエピソードとして、当時は知らなかったことでも、後になって披露された裏話などを集めてみました。
ドラマ途中で消えた大物俳優たち
多忙スケジュールの百恵さんにセリフ配慮
当時、特にアイドル歌手として、または女優としての山口百恵さんのスケジュールは、とにかく多忙だったということで、「赤い運命」でも百恵さんのセリフに配慮がされていたというエピソードがあります。
他の方のセリフに比べて百恵さんのセリフは「・・・・・が多く、どちらかというと、表情で魅せる演技になっていた様です。