祝20周年!Jside.com(ジェイサイド・ドット・コム)
エイチティーティーピーコロン スラッシュスラッシュ ダブリューダブリューダブリュー…
いまじゃすっかり不要なコレも、当時は何のことやら。インターネット上の住所を伝えるのも一苦労だった時代。
コミュニティサイト「Jside.com(ジェイサイド・ドット・コム)」を憶えている方はいるでしょうか。
ノストラダムスの大予言が示した「1999年7の月」に、Jside.comは生まれました。
1999年7月「jside.com」グランドオープン
社内にゴージャスなスタジオ構えたり色々な取組をやっていましたが、大枠でいえばコミュニティサイトだったJside.com。
ドットコムバブルの時代、ポータルサイトを目指したプレイヤーは数多く立ち上がりましたが、Jsideもご多分に漏れず、その中でもコミュニティをベースに覇道を歩もうとしていました。
軍資金は、当時時代の寵児だった光通信からの潤沢な資本金。たしか20億以上だった気が。。。
大手町の一等地に、素晴らしいオフィスを構えてのスタートアップでした。
コミュニティサイト、当時の評価は?
今でこそFacebookなどSNSという言葉で括られるようになったオンラインコミュニティ。
しかしこのような垢ぬけた存在になる前、コミュニティサイトの扱いはなかなか定まらない時代がありました。
まだ「出会い系」という言葉すら生まれる前だった1999年当時、ポータルorプロバイダーでは「コミュニティサービス=アクセス増に繋がる」というのがもっぱらの評価ではなかったでしょうか。
出会い系業者、サクラといったキーワードが全盛を迎えるのはこの2年程後のことです。
一方、商売としては「コミュニティ=アクセス増」しかしながら「一人当たりのアクセスが多いから広告的には価値が低い」といった牧歌的な評価だったことを憶えています。
※広告を配信する技術もまだまだ黎明期
2000年1月、大橋巨泉さんを起用したTVCMスタート!
冒頭に引用したCM動画、懐かしいですね。
当時、すでに他とは一線を画す大物だった大橋巨泉さんを起用したCMはインパクトがありました。
同年5月より、大橋巨泉の純金像が当たるキャンペーン開始
タイトル画像にも引用した純金「巨泉」像、ドットコムバブル感が漂いますね。
でもこの時期、すでにドットコムバブルは崩壊していましたが。。。
またこの時期、Jside.comは「ぽけぺ」(ポケットページの略)というガラケーのサービスも展開。
誤解を恐れずにいえば、ガチな出会い系でした。とはいえ、この「ぽけぺ」をはるかに凌駕したのがコレ。
ガラケー時代の最強掲示板「スター・ビーチ(スタビ)」、SNSのない時代に多くの人が集い出会ったコミュニティー! - Middle Edge(ミドルエッジ)
2001年2月、Jside.com事業譲渡
2001年2月、Jside.comは株式会社エムステーションへ事業譲渡、株式会社ジェイサイド・ドット・コムは清算されました。
ドッグイヤーなんて言葉も懐かしいインターネット黎明期、1年半を駆け抜けたJside.comは時代の徒花だったのでしょうか。あのサービス開始から20周年、もはや祝う者もいないかもしれない、そんなJside.comにスポットライトを当ててみました。
今でもサイトが!?経緯を記している方がいるようです
Jside.com│ジェイサイド・ドット・コム
大橋巨泉がCMをしていたJside.comはどうなったのか : Timesteps
jside.comのドメインはそれからどうなったか : Timesteps