「つっけんどん」は
「慳貪(けんどん)」に接頭語の「突(つ)」がついた形。
「慳」は「物惜しみをする」という意味があり
情けがない、邪険、他を思いやる気持ちがないさまを表すそうです。
「つっ」は「突っ走る」とか「突っ込む」と同じく、強調ですね。
「 ぶっきらぼう 」再録 銀土 同人 幸漫/奥村秋生/片瀬若
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かたや「ぶっきらぼう」
「打ち切り棒」から来ているとされています。
「打ち切り棒」とは文字通り「打ち切られた棒」で
きれいにカットされたのではなく、ナタとかでぶった切られた棒状のもの。
乱雑で無愛想なイメージですね。
また、金太郎飴のような棒状の飴を「打ち切り棒」とする説もあります。
どこを切っても同じような顔の飴になることから
表情に変化がなく素っ気ないさまを表しているとのことです。
金太郎飴
金太郎飴 - Wikipedia
基本どっちも「ツンデレ」の「ツン」なんですよね。
でも「つっけんどん」のほうは、
ちょっと能動的に「関わってこないで」という意思表示があるっぽい。
そこが本当に「イヤ」なのか、
なんか本心があるんだけど探られたくなくて拒否ってるのか
見えない感じがします。
「ぶっきらぼう」はもうただ単に「めんどくさい」。
相手をするのがめんどくさいのか、コミュニケーションそのものがめんどくさいのか
それはわかりませんが。
さて「デレ」につながるのはどっちなんでしょうね。
てんてこまいとてんやわんや
2つ比較バージョンその2。
どっちも「超いそがしい」んですが、忙しさの状況が違うのがこの2つ。
使用例:「あかんあかん、納期間に合わへん、てんてこまいや」
「ちゃんと指示せえへんから現場がてんやわんやになっとるで」
「てんてこまい」の「てんてこ」とは
お祭りのお囃子や神楽で使う小太鼓の音を指します。
あの太鼓の音って、ゆっくりじゃなくて
けっこうあわただしくてこてこ叩いてますよね。
あのリズムに合わせて忙しく舞う様子を「てんてこ舞い」と称し
忙しく動き回るさまを表すようになりました。
獅子てんや・瀬戸わんや
獅子てんや・瀬戸わんや - Wikipedia
一方の「てんやわんや」
「てんでん」と「わや」が一緒になった言葉とする説が有力です。
「てんでん」は東日本大震災のときに
「津波てんでんこ」という言葉が有名になりましたが
つまり「てんでんばらばら」ですね。
各々とか各自という意味になります。
それが「わや」、わいわい騒ぐ様子と合体したことで
「各自が勝手にわいわいやって騒いでいる」
ということを指します。
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「てんてこまい」は
忙しいんだけれども、目的があって、それに向かって動く
ある意味統制の取れた忙しさ。
ですが「てんやわんや」は
忙しいだけでなく、どうしたらいいのかわからず、各自がパニクってるような
統制の取れてない混乱状態を表しているんですね。
のんべんだらり
最後は
「てんてこまい」とは真逆なテイストの「のんべんだらり」。
もう語感がすべてを語っていますよね。
使用例:「温泉つかってな、のんべんだらーっとしてきたらええねん」
もう、大したことはしない、ぶらぶらだらだらする。
かと言って全く何もしないわけじゃなく、なんかしてるんですけど
そのしかたが締りがなくてゆるゆるでだらーっとしてるわけです。
語源については諸説あります。
ひとつは「弄笨怠浪哩」と記述する説。
「弄笨(のんべん)」という「バカなことをする」との意味と
それが「怠浪哩(だらり)」つまりそれをだらだらと行う、がくっついたとする説です。
もうひとつは「のんべん」そのものが「のべつ」と同義
ずっと、際限なく、ひっきりなしに、という意味で
「のんべん」+「だらり」=「ずーっとだらだらする」になったという説。
どっちにしても、ひたすらだらだらしていることに変わりはなさそう。
使用例の「のんべんだらーっとする」のように活用したり
「のんべんだらりん」と語尾を変えたり
さらに「のんべんだらりんちょ」と展開したりして遊べます(^^)