20世紀を代表するコメディ映画「ピンク・パンサー」。その人気の秘密は???

20世紀を代表するコメディ映画「ピンク・パンサー」。その人気の秘密は???

印象的なテーマソングに愛嬌溢れるアニメのキャラクター。1964年の劇場公開以降コメディ映画として今なお人気の「ピンク・パンサー」で忘れられないのは、ピーター・セラーズ演じる初代のクルーゾー警部。その人気の秘密をたっぷりと知って頂きましょう。


ピンク・パンサー

イギリス映画でシリーズものといえば、真っ先に思いつくのは007シリーズでしょうか?最近であればハリーポッターかもしれませんね。が、しかし、ピンクパンサーを忘れてはいけません。一度見てしまうと忘れようにも忘れられない映画、それがピンクパンサーです。

先ずヘンリー・マンシーニのテーマ曲が印象的ですね。

テーマ曲と共に出てくるアニメのキャラクターも大人気となり、ピンクパンサーとして知られていますが、そもそもピンクパンサーとは内部にピンクの豹が浮かび上がるダイヤモンドのことなんです。
そして、主役はピーター・セラーズ演じるクルーゾー警部です。

本名:Richard Henry Sellers
生年月日:1925年9月8日
没年月日:1980年7月24日(54歳没)
国籍:イギリス

ピーター・セラーズ

クルーゾー警部、テーマ曲、アニメとどれも大ヒットしたピンクパンサーは、ピーター・セラーズが亡くなるまで6作作られ、その後も主役を変え現在のところ2009年まで作られ続けています。

ピンクの豹 The Pink Panther

「ピンク・パンサー」といえば、やはりクルーゾー警部。演じたピーター・セラーズを抜きに語ることは出来ません。第1作は1964年に公開された「ピンクの豹」。ですが、主役はピーター・セラーズのクルーゾー警部ではなく、名優デヴィッド・ニーヴン演じるイギリス貴族のチャールズ・リットン卿です。

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:モーリス・リッチマン
ブレイク・エドワーズ
製作:マーティン・ジュロー
出演者:デヴィッド・ニーヴン、ピーター・セラーズ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:フィリップ・H・ラスロップ
編集:ラルフ・E・ウィンタース
製作会社:ミリッシュ・カンパニー映画
公開:1964年2月29日
上映時間:125分

ピンクの豹

デヴィッド・ニーヴンはこの時すでにアカデミー主演男優賞も受賞し数々の名作に出演していました。「ピンクの豹」は彼の映画です。しかし、脇役であったクルーゾー警部のインパクトが、あまりにもインパクトが強かったんですねぇ。

怪演といって良いでしょう。
まさに20世紀を代表するコメディ映画の歴史はここから始まるのでした。

暗闇でドッキリ A Shot In The Dark

好評を博したということですね。何が?もちろんピーター・セラーズ演ずるクルーゾー警部がです。主役を食ったと言ってもいいかもしれません。
早々にクルーゾー警部を主役に据えた、まぁ、言ってみれば「ピンク・パンサー」のスピンオフ作品「暗闇でドッキリ」が1964年6月に公開されています。

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:ブレイク・エドワーズ、ウィリアム・ピーター・ブラッティ
原作:ハリー・カーニッツ、マルセル・アシャール
製作:ブレイク・エドワーズ
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:クリストファー・チャリス
編集:ラルフ・E・ウィンタース、バート・ベイツ
公開:1964年6月23日
上映時間:102分

暗闇でドッキリ

「ピンクの豹」の公開から4か月後です。早い!チャンスは逃がすなということでしょうが、「ピンクの豹」の反響がそれだけ大きかったということですね。
また、クルーゾー警部だけではなく、アニメーションのピンク色の豹のキャラクターも大人気となり、以降独立したアニメーション作品として映画、テレビアニメとして数多く制作されることになります。

ピンク・パンサー2 The Return of the Pink Panther

2作目の「暗闇でドッキリ」。タイトルにピンク・パンサーと入っていなかったことが原因でしょうか?!まぁ、確かに原題(A Shot In The Dark)にもありません。だからでしょう。3作目であるにも関わらず邦題が「ピンク・パンサー2」となってしまいました。

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:ブレイク・エドワーズ、フランク・ウォルドマン
製作:ブレイク・エドワーズ
出演者:ピーター・セラーズ、クリストファー・プラマー、カトリーヌ・シェル、ハーバート・ロム、バート・クウォーク
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:ジェフリー・アンスワース
編集:トム・プリーストリー
製作会社:ジョエル・プロ / ピムリコ・フィルム
公開:1975年5月21日
上映時間:113分

ピンク・パンサー2

前作から11年ぶりとなった「ピンク・パンサー2」。実は前2作はアメリカ制作なんです。本作以降制作はイギリスとなります。

ピンク・パンサー3 The Pink Panther Strikes Again

本当はシリーズ4作目なんだけど、前作同様3作目のような邦題が付いた「ピンク・パンサー3」は1976年に劇場公開されました。

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:フランク・ウォルドマン、ブレイク・エドワーズ
製作:ブレイク・エドワーズ
出演者:ピーター・セラーズ、ハーバート・ロム、レスリー=アン・ダウン、バート・クウォーク
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:ハリー・ワックスマン
編集:アラン・ジョーンズ
製作会社:ブレーク・エドワーズ・プロ
公開:1976年12月15日
上映時間:104分

ピンク・パンサー3

前作、前々作とクルーゾー警部の上司として登場していたドレフュス主任警部(ハーバート・ロム)と戦うこととなるという正真正銘の続編(笑)となっています。

ピンク・パンサー4 Revenge of the Pink Panther

「ピンク・パンサー4」とはいえシリーズ5作目。マフィア映画のパロディ満載で本作も絶好調です。
しかし、1978年に劇場公開されたのですが、残念なことにピーター・セラーズ急死の為、生前に製作された最終作となってしまいました。

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:フランク・ウォルドマン、ロン・クラーク、ブレイク・エドワーズ
原案:ブレイク・エドワーズ
製作:ブレイク・エドワーズ
出演者:ピーター・セラーズ、ハーバート・ロム、バート・クウォーク、ダイアン・キャノン、ロバート・ウェッバー
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:アーニー・デイ
編集:アラン・ジョーンズ
製作会社:セラーズ=エドワーズ・プロ
公開:1978年7月13日
上映時間:99分

ピンク・パンサー4

ピーター・セラーズの急死により実現しなかったものの、次回作として「Romance of the Pink Panther」が企画されていたのだそうです。観たかったですね。

ピンク・パンサーX (トレイル・オブ・ザ・ピンクパンサー) Trail of the Pink Panther

ピーター・セラーズの死後、過去の映像を再編集して制作されたのが1982年に公開された「ピンク・パンサーX」です。追悼作ですが、まさかこのような作品が出来るとは驚きでした。クルーゾー警部的ではありますけどね。

監督:ブレイク・エドワーズ
脚本:ブレイク・エドワーズ、ジェフリー・エドワーズ、フランク・ウォルドマン、トム・ウォルドマン
製作:トニー・アダムス、ブレイク・エドワーズ、ジョナサン・D・クレイン
製作総指揮:ジョナサン・D・クレイン
出演者:ピーター・セラーズ、デヴィッド・ニーヴン、ハーバート・ロム、バート・クウォーク
音楽:ヘンリー・マンシーニ
撮影:ディック・ブッシュ
編集:トム・プリーストリー
公開:1982年12月3日
上映時間:97分

ピンク・パンサーX

日本では劇場未公開でしたが、クルーゾー警部が、ピーター・セラーズが、いかに愛されていたかが分かりますよね。

この後、テッド・ワスが演じたスレイ刑事を新たな主役として「ピンク・パンサー5 クルーゾーは二度死ぬ(1983年)」、ロベルト・ベニーニが演じたクルーゾー警部の隠し子ジャック・ガンブレリ巡査を主役とした「ピンク・パンサーの息子(1993年)」、更にはスティーブ・マーティン主演による新たな「ピンクパンサー」シリーズが2006年から始まっています。

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