怨みはらしますの映画「さそり・シリーズ」の梶芽衣子は美しすぎっ!

怨みはらしますの映画「さそり・シリーズ」の梶芽衣子は美しすぎっ!

伝説の映画といっていいでしょう。目を覆いたくなる暴力シーンと、目を見開いて凝視せずにはいられないエロシーン。それを美しいにも程がある70年代の梶芽衣子が演じているんです。そりゃ、もう、観ない手はありませんね。


女囚さそり けもの部屋

シリーズ3作目となった「女囚さそり けもの部屋」は、主人公の名前こそ同じですが、ストーリーは独立しており続編とは言い難い内容となっています。そりゃ、そうですよね。そう何度も何度も脱走と収監を繰り返すわけにはいきませんからね。警察の信用問題にも関わりますし。

監督:伊藤俊也
脚本:松田寛夫
製作:吉峰甲子夫
出演者:梶芽衣子
音楽:菊池俊輔 
撮影:清水政郎 
編集:田中修 
公開:1973年7月29日 
上映時間:87分

女囚さそり けもの部屋

続編とは言い難いとはいえ、暗い過去を持つ主人公、松島ナミのイメージはそのままですし、内容も相変わらず辛い目にあい怨みを抱くというところはそれまで同様です。
なので、ファンは安心して観ることができますよ。

残念なことに本作を持って監督の伊藤俊也は降板となります。先鋭的、実験的な演出が映画会社に嫌われたというのがその理由のようです。
芸術性よりも娯楽性を求められたということなのでしょうが、いつの時代もクリエーターはそこで悩まされるんですね。しかし、しかしですよ。時間が経ってみれば、芸術的なものが娯楽性をも伴っていたということはよくありますからね。伊藤俊也監督の鋼板は返す返すも残念としか言いようがありません。

女囚さそり 701号怨み節

1973年12月に公開された4作目の「女囚さそり 701号怨み節」がシリーズ最終作となりました。監督は長谷部安春が務めています。長谷部安春は日活で活躍していた監督で、「女囚さそり 701号怨み節」は東映での1作目となります。

女囚さそり 701号怨み節

娯楽路線となったことで賛否が分かれ物議をかもした本作。最終作となったことから考えると否定派の方が多かったのでしょう。
松島ナミはこれまで同様のイメージ設定ですが、ロマンスが描かれているあたりが娯楽路線ならではといえますね。
それにしても松島ナミ。刑事殺し8件、脱獄3回(未遂28回)とは、どのような理由があったとしても死刑でしょう。ロマンスやってる場合ではないように思いますが。。。

ところで、「女囚さそり701恨み節」のポスターが最高なんです。

ポスター

女囚さそり701恨み節

篠原とおるのイラストが冴えてます。なかなか入手は難しいですが、ファンならずとも欲しくなる逸品ですね。

さて、梶芽衣子主演の「さそり」はこれで最後ですが、リメイク版が1976年から制作され、多岐川裕美、夏樹陽子、水野美紀など錚々たる女優が松島ナミを演じていくことになるのです。「さそり」よ永遠なれ!ですね。

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