神様に性交渉のノウハウを教えた鳥が私たちの身近に今もいます。それは…?

神様に性交渉のノウハウを教えた鳥が私たちの身近に今もいます。それは…?

夏といえば思い出すテレビCMがあります。“キンチョーの夏、日本の夏”そう、“金鳥”こと大日本除虫菊株式会社さんのCMです。ミドルエッジ世代にはお馴染みだと思います。今回は、その金鳥さんの商標「鶏」を思い出し、日本神話の鳥のコネタです。


夏といえば思い出すテレビCMがあります。

“キンチョーの夏、日本の夏”

そう、“金鳥”こと大日本除虫菊株式会社さんのCMです。ミドルエッジ世代にはお馴染みだと思います。今回は、その金鳥さんの商標「鶏」を思い出し、日本神話の鳥のコネタです。

日本神話に登場する鳥といえば

日本神話に登場する鳥といえば、多くの方が「八咫烏(ヤタガラス)」を思い出す気が致します。神武天皇が熊野から大和へ向かわれる際の道案内をした鳥として、そして日本サッカー協会のシンボルマークとして知られているかと。

が、その八咫烏ばりに多大なる貢献をした鳥がおります。しかも私たちの身近に居ます。
それは「鶺鴒(セキレイ。スズメ目セキレイ科セキレイ属))」。

日本ではセグロセキレイ、キセキレイ、ハクセキレイが棲み分けていますが、1930年代までハクセキレイの姿を見ることができたのは北海道であったことや、キセキレイが暮らす地域が九州など南に集中していることから、日本神話で取り上げられる鶺鴒はセグロセキレイかしら?という気がいたします。あくまで個人的な想像の範疇ですが。

日本の「国生み」神話と密接な関係が?

いずれにせよ、道路をチコチコチコチコと走り回りながら尾っぽを常に上下させており、「あー。見たことある」と思うに違いない鳥です。

その尾っぽをピチピチたたいている姿から「石たたき」とか「庭たたき」とも呼ばれる一方で、オシエドリ(教鳥)、コイオシエドリ(恋教鳥)などの俗称があります。この「恋教」が日本神話に由来します。

ちなみに、日本的婚礼の式場に「鶺鴒台(セキレイダイ)」という飾りをおくことがあります。鶺鴒の雌雄1組を飾るモノなのですが、「なんでこの飾りを婚礼の場に飾るか」がポイント。セキレイが日本神話の「国生み」の(はっきり書くと)セックス師匠として関わるからです。そう、恋というより行為を教えてくれた鳥なのです。

非常に大雑把に書かせていただくと、日本の「国生み」神話というのは、イザナギノミコト(男神)とイザナミノミコト(女神)がお互い「余っている部分(男神)」と「足りない部分(女神)」を交わらせて日本の島々を御生みになられた…という内容です。お互いの凹凸を交わらせるという表現で大体想像いただけると思いますが、まあ、すこぶる生命的な誕生です。

この誕生逸話は『古事記(日本最古の歴史書。太安万侶 編 和銅5年(712年))』『日本書記(奈良時代の歴史書。六国史の一つ。舎人親王ほか 編。養老4(720)年)』ともに同じ内容なのですが、「交わった」部分の具体的な記述が『古事記』と『日本書記』で異なります。

日本書記だと

漢文だと読み難いので、必要な部分だけ現代語訳をしますと、「イザナギノミコトとイザナミノミコトが出会って、とりあえず男から声をかけることになり、そしてさてそれでは、交合しようということになり、イザナギが『私の体の陽のところで、あなたの体の陰のところをふさぎたいと思う』と言い、いざそれをしてみようとしたところ、陰を陽でふさぐのは頭では理解しているものの、実際のところどうしていいか知らなかった。すると、そこに鶺鴒(セキレイ)がやって来て、尻尾を上下に振って見せた。『お!そうすればいいのか!』と行為のやり方を理解し、そして無事に交合をしましたよ、というお話です。

古事記だと

これも大雑把に訳しますと、「イザナキノミコトが『私の身体はだんだん成り整って、成り余った所が一所あります。それで、この私の身体の成り余っている所を、おまえの身体の成り合わない所にさしふさいで、国土を生み出そうと思う』と言ってイザナミノミコトが『それはよいですね』と返事して、交わって国が生まれましたよ」という内容。行為のやり方に悩んだ様子は描かれておりません。ですので、古事記にはセキレイは登場しません。

が。どちらの神話が正しいかという話ではなく、どちらの神話も後世に伝わり、結果としてセキレイの逸話が婚礼グッズに反映されていることが大事なのかな、と思います。

個人的には「神様にも分からないことはある」「神様も自然から学ぶことがある」という点が心に刺さります。コンビニで買い物をする時、駐車場でよく見かけるセキレイ。君らが居なければ、日本列島は生まれなかったかもしれない…小さいけど大きい存在です★

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