今でも日本のポピュラー音楽界を牽引する存在の元祖「三人娘」の一人、雪村いづみを振り返る

今でも日本のポピュラー音楽界を牽引する存在の元祖「三人娘」の一人、雪村いづみを振り返る

2014年にはデビュー60周年、そして喜寿を迎え、現在もますます活発に活動している雪村いづみ。1953年に16歳でデビューし、以来数々のヒット曲を飛ばした。故人の美空ひばり、江利チエミと共に元祖「三人娘」としても人気を博し、半世紀以上にわたり、日本のポピュラーミュージック界を牽引してきた。そんな彼女を振り返ってみよう!!


$(ドル)を稼いだ始めての日本人歌手!!

いづみはあるインタビューで、「アメリカでいわゆるオーディションを受けなくちゃいけなくて、そのために先生を捜してレッスンを受けたわ。自分で探さなきゃいけなかったから大変だったけど、ラスベガスのホテルのラウンジで歌っていた時、ナンシー・ウイルソンのピアニストが、「1日25ドルで3日間レッスンしてみませんか?」と声をかけてくれて、喜んでレッスンを受けたの。そうしたら最初は真ん中のCが出るか出ないかだったのが、その3日間で上のCまで出るようになっちゃったの。1オクターブ上まで。そこで声の響かせ方が全然変わっちゃいました。」と回想している。

実際、同じ曲でも1950年代のものと1970年代以降のものを比べると、音の領域が全然違うことに気づいたのは私だけでしょうか??

1960年、ニューヨークのタイムズ・スクエアにあるナイト・クラブ、ラテン・クォーターで行われた雪村いづみ出演の『ホリデー・イン・ジャパン』は連日大盛況となり、ラテン・クォーターでは8週間の契約が成立し。その後、フィラデルフィアやデトロイトなど各地から申し込みが殺到し、シカゴでは半年以上の契約の申し込みがあり、最終的に1年に渡り全米12都市を回る大評判のツアーとなった。1961年5月にはあの『LIFE』誌の表紙を飾り、「ドルを稼げる初めての日本人歌手」と賞賛された。
その後、全米で人気のTV番組『エド・サリバン・ショー』、『ダニー・ケイ・ショー』、『アンディ・ウィリアムス・ショー』、『パット・ブーン・ショー』などにゲスト出演し、その歌唱力は大絶賛された。

『LIFE』誌の表紙として

私生活もそんな甘くはなかった!!

1959年(昭和34年)頃には「ロカビリー3人男」の一人として一世を風靡したミッキー・カーチスとの熱愛が話題を呼び、婚約にまで至った。しかしミッキーとはその後、進展がなく1960年には、ミッキーに相談することなくアメリカ公演「ホリデイ・イン・ジャパン」のため渡米してしまい、それを知ったミッキーが慌てて出発直前に婚約指輪を贈ったとかいう裏話があるが、後に婚約解消している。

1961年(昭和36年)には、アメリカ公演時に知り合ったテンプル大学の学生ジャック・セラーを日本へ連れ帰り電撃結婚。長女・朝比奈マリアをもうけるが、1966年(昭和41年)に離婚。翌1967年(昭和42年)にはアメリカでバリトンサックス奏者の原田忠幸と再婚するも、後に離婚。1970年代には劇団四季の飯野おさみとの同棲も話題を呼んだが、これも後に破局し、以後は独身を貫いている。

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