『ガンプラり歩き旅』その66 ~「最初の」新世代ガンダム! 1/144 Zガンダム旧キット登場!~

『ガンプラり歩き旅』その66 ~「最初の」新世代ガンダム! 1/144 Zガンダム旧キット登場!~

ガンプラ! あの熱きガンダムブーム。あの時代を生きた男子であれば、誰もが胸高鳴り、玩具屋や文房具屋を探し求め走ったガンプラを、メカ単位での紹介をする大好評連載。 新展開第一弾の第66回は、ひさびさに「ガンプラ」に帰ってまいりましたということで、いきなり『機動戦士Zガンダム』の主役・Zガンダムの、それも1/144の旧キットからのご紹介になります!


各関節にポリキャップは一通り仕込む仕様にはなってはいるし、肩のスウィングや開脚も設計段階で盛り込まれており、この時期には革新的に、手首ブロックも独立しながら内側へ可動までする。
肩の回転も、背中のバインダーとの干渉をギリギリ逃して、360度回すことは可能になっている。

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シールドは左前腕に、比較的自由な角度でホールドできる

しかし、肩アーマーと肩プレート(肩付け根の、白い六角形の板)が、最初の素立ち状態から干渉しあっているので、肩は殆ど開くことはできない。

開脚は、見栄えを無視して股関節軸から脚部を左右に引き出せばある程度は開けるが、腰アーマーを設定画からの解釈そのままに、脚部側に固定してしまったので、それが腹部と干渉してしまい、脚を踏み出す事すらままならない。

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せっかくサーベルが2本ついているので二刀流で

膝関節も、変形してウェイブ・ライダーになるときのフレームプレートが、わざわざ別パーツで(ディテール部分は徹底的にアニメ設定画に忠実)膝裏に付くので、これが可動領域を占領するので、ほぼ曲がらない結果を呼んでいる。

アニメデザイン至上主義がある種の絶対的な価値観となってしまえばこうなるという見本。それが「全身にポリキャップを仕込みながらも、首と肩の回転と、肘と手首以外は殆ど可動しないデクノボー」という1/144 Zガンダムという結果を生んだ。

キットには、ビーム・ライフル、ビーム・サーベル(2本)、シールドと、ガンダムお約束の三種の神器は付属してくる。

パーツ分割は細かく、背部腰アーマーのバーニアが全部別パーツになっているところなどは、MSVで培われてきたバンダイのディテール主義が良い意味で結実しているといえるだろう。

なので、ポージングしようにも、どうしても腕の角度や武器の持ち方で印象を変える程度の小技しか通用しないのである。

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この時代の、このデザインの立体化という部分では、充分及第点ではないだろうか

では、そもそもシミルボンの『機動戦士ガンダムを読む!』再現画像用にガンプラを集めている市川大河が、なんの目的でこのキットを入手したのか?
それはまぁ、シミルボンのためというよりは、この『ガンプラり歩き旅』連載で、かなり長い事イデオンやらスーパーロボットの紹介を続けてきたので、『Zガンダム』以降編再開においては、やっぱり主役ガンダムをまずは紹介しなければなぁと思ったというのもあるが、そこは転んでも大河さん(笑)「シミルボン連載での再現に、このキットでこそ」という使い道を思いついたからでもある。

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キットをもう一つ用意して、ボディを丸ごと新たに作る。コクピットハッチ部分は切り欠く

このキットは、先ほども書いたように無変形キットであり、アニメ版に一番忠実なキットでもある。その利点は何かで活かせないか?
そうだ、と思いついたのが、まずは「『Zガンダム』作品内の再現」ではなく、むしろ次作『機動戦士ガンダムZZ』冒頭時の再現であった。

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ハッチを改めて開放状態で接着し、ジュドーに見立てた1/144フィギュアをそれっぽく塗装して接着する

上でも書いたが、この時期のサンライズ(だけではないが)ロボットアニメの多くは、シリーズが1年ある場合、初期と中期以降で主役メカを交代させるビジネスを展開していた。
それが『Zガンダム』の場合は「ガンダムMK-ⅡからZガンダムへ」だったのだが、新作続編の『ガンダムZZ』では、その露払い前座役を、『Zガンダム』では主人公メカだったZガンダムが務め、真の主人公ガンダムのZZガンダムは早くも第11話『始動!ダブル・ゼータ』から登場するのであるが、それまでの間主人公ジュドーは、前作後半の激闘で半分壊れかけのZガンダムに乗り込んで活躍するのである。
前作と打って変わったコメディタッチの演出や作風を推し出すためと、Zガンダム自体がガタがきてボロボロなのを画で示すため、第2話などのジュドー初出撃では、Zガンダムは「肝心のコクピットハッチが閉まらない」状態で、敵ネオジオンの美形艦長・マシュマーのガルスJ(こちらも整備不良でハッチが閉まらない辺りがギャグ)と、チグハグな戦闘を行うという辺りが『ガンダムZZ』初動の印象的な演出なのである。

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顔と手足は共通なので、これでZガンダムジュドー初陣Verの出来上がり

そこで「ハッチが開いたままのポンコツZガンダム」に、このキットのカスタムを使えばいいのではないかと考案。
なぜなら、90年代の初代HG Zガンダム以降のZガンダムキットは、全てなにかしらの手法でウェイブ・ライダーやウェイブ・シューターに変形させられるので、コクピットハッチを開ける加工をしても、その内部が何かしらのパーツが埋まっていて、狙い通りの加工がしづらいというのがまず挙げられる。
その上で、多少は拙い(筆者の)工作である方がポンコツ度合いがちょうど醸し出せるし、何より「アニメ設定への忠実度」でだけなら群を抜くこのキットにも、出番があるというのはシミルボン再現画像的にも意義がある。

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ブライトの前で「ガンダムに乗り込む民間人少年」3人目だったジュドー

なので、差し替えで「『ガンダムZZ』初期ハッチオープン状態」パーツだけでも作って再現すれば……と考えて、腕を動かしてしまっていきなり後悔(笑)
このキット、胸のコクピットハッチがそのまま、腰や腹部や背部のバインダーと一体になる構造で、完成後の差し替えをポリキャップ接合部分で逆算すると、結局頭部と腕部と脚部以外は、ボディは背中のバインダーとスラスター含み、全部をもう一個作り足す羽目になった(笑)

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ズタボロのアーガマから、今出撃する!

その上で、コクピットハッチだけを切り出し、内部を少しコクピットっぽくディテールを詰め込んで、その上で一番の肝として、『ガンダムZZ』の主人公であるジュドーを、同じ1/144のNゲージから、ストラクチュアとして売られているフィギュアを購入してきて、ジュドーの服の色に塗って、ハッチが開いたコクピット部分に固定して立たせてみる。

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ジュドーに見立てたフィギュアはNゲージの物だが、Nゲージの方が先んじて、1/144国際標準スケールなので、サイズはちょうどよくコクピットに収まる

ジュドーのせいでせっかく作り込んだコクピットがほぼ見えなくなったが、それでも『ガンダムZZ』序盤のZガンダムらしさは出せたように思える。
キット本来の可動範囲の狭さも、ジュドーの慣れてない操縦の拙さの表現ということでカバーできる。

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ライフルの長さ、大きさはこの時点ではベストであろう

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