先日、高崎に行きました。高崎名物といえば駅弁「だるま弁当」♪…ではなく、いや、合ってるけども、どちらかというと達磨(ダルマ)本体が名物かと思います。多くは赤色の張子(はりこ)で製作され、目の部分は書き入れずに空白のままに残すイメージが強いかと思います。ダルマに何らかの祈願を行い、祈願が叶うと目を書き入れるという風景は行政の選挙速報などで見ている気がいたします。
ダルマ。ウィキペディアには
とあり、高崎のダルマについては
とありますから高崎恐るべしなのですが、高崎以外のダルマに目を向けてみますと、目玉があるダルマさんは勿論、手足があるダルマさんも居たりして、奥が深いです。

静岡には手足がある達磨人形がある
そもそもなぜダルマの手足が無いのか。これは先に述べた通り達磨大師が座り続けた結果手足が腐ってしまったという謂れから。ですが。静岡県浜松のダルマ(浜松張子)は今日、手足があります。浜松張子は一度は断絶したらしいのですが、戦後復活。その張子玩具の中に「酒買いだるま」というユニークなダルマさんがありまして、これが、手足があるダルマさん。浜松張子を復活させた女性がおられるのですが、その方のお孫さんにあたる鈴木伸江さんが生み出しました。

手足があるダルマがある一方、こちらは毛があるダルマ。これはいくつかあるのですがここでは京都府と神奈川県をご紹介します。
まず、京都の嵯峨。化野念仏寺の参道(愛宕街道)・小堀和装前に「良縁ひげだるま」が売られております。その名の通りヒゲがあるんですが、ヒゲだけではなく眉毛も垂れ流し状態です。良縁がどうのこうの言うより、京都にアバンギャルドなダルマがあると思う自分です。
いやいや手足は無いけどヒゲと眉毛あるよ、縦に
手足があるダルマがある一方、こちらは毛があるダルマ。これはいくつかあるのですがここでは京都府と神奈川県をご紹介します。
まず、京都の嵯峨。化野念仏寺の参道(愛宕街道)・小堀和装前に「良縁ひげだるま」が売られております。その名の通りヒゲがあるんですが、ヒゲだけではなく眉毛も垂れ流し状態です。良縁がどうのこうの言うより、京都にアバンギャルドなダルマがあると思う自分です。

うちもヒゲと眉毛あるよ、横に
もうひとつのヒゲだるまは神奈川県平塚市の荒井だるま屋さんのダルマ。こちらも「ひげだるま」というお名前ですが、長い髭以外にも金色にピカーっと輝く目が印象的。お店のサイトによりますと、普通の達磨よりパワーがあるそうで、商売をしている方々に人気があるとか。京都のひげだるまの毛が縦に伸びているのに対し、こちらは横に伸びております。

ヒゲも眉毛も無いけど、頭髪の左右側面の部分に「8」を書くんだよー
最後に。眉毛とヒゲはないけども、頭髪部分に特徴があるダルマをば。これがまた静岡にあったりしまして、静岡も恐るべし、です。
静岡県の藤枝には頭髪の左右側面の部分に「8」を書くダルマさんです。藤枝は旧東海道・藤枝宿として栄えた街。このダルマも街道同様に歴史が古く、江戸時代から伝統を受け継いだ「藤枝だるま」と言われます。今、私の手元にある五代目長橋秀明さんが記したペーパーによると明治の文豪「小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)」が好んだことから別名「八雲だるま」などとも呼ばれたそうです。

今回は自分の独断と偏見でセレクトしましたが、ダルマ人形は全国各地に民芸品として伝わっております。それでも個人的には、やはり、高崎駅のだるま弁当が一番好きですね♪