時限爆弾のコード、切るのは赤?それとも青?これを初めてやった70年代映画とは?

時限爆弾のコード、切るのは赤?それとも青?これを初めてやった70年代映画とは?

「赤のコードを切るか、それとも青のコードを切るか?」そう、過去のアクション映画で何度と無く繰り返されて来た、もはや映画ファンにはお馴染みのこの設定。このスリリングな展開を最初に持ち込んだ映画は何か?


突然だが、いつも観ているアクション映画でこんなシーンに覚えは無いだろうか?

そう、過去のアクション映画で何度と無く繰り返されて来た、もはや映画ファンにはお馴染みのこの設定。
観ている方も手に汗握り、イヤでもサスペンスが盛り上がると言う、アクション映画には欠かせない重要なシーンだ。
ところが先日、たまたまこの手の映画を見ていた時、ふとある疑問が涌いた。
「そう言えば、この設定を最初に持ち込んだ映画って、何だったのか?」

そこで今回は、アクション映画における爆弾解体シーンの定番設定、通称「赤と青のジレンマ」のルーツについて紹介してみようと思う。
果たして、この定番のシーンを最初に持ち込んだ映画とは何だったのだろうか?

実は意外にも、そんなに昔の映画では無かった?

「赤のコードを切るか、それとも青のコードを切るか?」このスリリングな展開を最初に持ち込んだ映画は何か?
実はこの疑問に関しては、既に明確な答えが出ている。
この「赤と青のジレンマ」を最初に映画で描いた作品は、1975年日本公開のリチャード・レスター監督によるイギリス映画、「ジャガーノート」だとされているのだ。

映画「ジャガーノート」日本版ポスター

ここまで読んで、「あれ、007ゴールドフィンガーの方が先じゃ無いの?」そう思った方はかなりの映画マニア!

「007ゴールドフィンガー」日本版ポスター

そう、確かに「ゴールドフィンガー」のクライマックスでも、爆発寸前での爆弾解体シーンは出て来るし、タイマーギリギリで解除成功!となるのだが、残念ながら赤と青どちらを切るか?という描写では無いのだ。
実は「ゴールドフィンガー」の場合、他の色も混じった複数のワイヤーの束をボンドが引き抜こうとした時、脇から爆弾の専門家が現れて、おもむろにタイマーの進行を止めるスイッチを切る、という展開。しかもタイマーの数字が僅か7秒前で止まって、カウンターの表示が「007」になるという素晴らしさ!

この「赤と青のジレンマ」、恐らく「リーサルウェポン3」の冒頭シーンが一番有名で記憶に残っている方が多いと思うのだが、その他に過去作での爆弾解体シーンでは、かなりの頻度でこの描写が登場する。

「ブローンアウェイ復讐の序曲」日本版ポスター

例えば「ブローン・アウェイ復習の序曲」内の大学に仕掛けられた爆弾の解除シーン。
その他にも「スピード」や「ザ・ロック」に「ライブワイヤー」などなど。

ちなみに「ブローン・アウェイ復習の序曲」では赤か白のコードとなっている。

最近では、正月にテレビで放映されたドラマ「都庁爆破!」の様に、爆弾解除のためのパスワードを打ち込むという展開も一般的となって来ている。この場合はパスワードを打ち込める回数に上限が設定されていて、「残りあと1回!」という展開でスリルを盛り上げる場合が多い。
では、何故これほどまでに「赤と青のジレンマ」が映画界で流行することになったのだろうか?

何故この「赤と青のジレンマ」が、こんなに流行し一般化したのか?

赤を切るか、青を切るか?究極の決断を迫られる主人公!

映画「ジャガーノート」より

このシーンが定番化した理由、それは爆弾解体の専門家による作業が最終段階まで進んだ時、最終的に長年のカン、或いは運に頼らざるを得ないという点にある。知識や技術の及ばない部分で、最後の決断を迫られるというそのサスペンスの盛り上がりと、一か八かのギャンブルに出ると言うそのスリルが、これだけ一般に浸透した理由だろう。もちろん、ここで間違って爆発してしまっては映画が成立しないので、普通は見事に正しい色を切って爆弾は解除!という結果に終わることになるわけだ。

「リーサルウェポン3」

Amazon | リーサル・ウェポン3 [DVD] | 映画

但し、コメディ映画やパロディ映画などでは、この設定を逆手に取って大爆発という場合もある。前述した「リーサルウェポン3」などは、アクション映画でこれをやった、非常にレアなケースだと言えるだろう。
更に、最後の段階でこうした意地の悪い選択を用意することで、犯人の異常性や偏執的性格を表現する効果もあるなど、スリルを盛り上げる以外にも映画自体に深みを与える効果は極めて高いと言える。

最後に

こうして駆け足で振り返って来たが、今まで映画を見ていて当たり前だと思っていた定番シーンでも、実はそのスタートがある映画が「発明」した物だったことが判る。皆さんも機会があれば、お気に入りの映画から是非こうした発明を見つけてみては?

関連する投稿


「地獄の黙示録」から「スター・ウォーズ」まで!N響の極上の演奏で映画音楽にひたる『N響オーチャード定期』が開催決定!!

「地獄の黙示録」から「スター・ウォーズ」まで!N響の極上の演奏で映画音楽にひたる『N響オーチャード定期』が開催決定!!

株式会社東急文化村が、コンサート『N響オーチャード定期2025/2026東横シリーズ 渋谷⇔横浜 <魅惑の映画音楽>』(全4回)を開催することが明らかとなりました。


90年代名作上映「Filmarks 90’s」第12弾!『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』が全国リバイバル上映!!

90年代名作上映「Filmarks 90’s」第12弾!『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』が全国リバイバル上映!!

国内最大級の映画・ドラマ・アニメのレビューサービス Filmarks(フィルマークス)主催のリバイバル上映プロジェクトにて、ガス・ヴァン・サントが監督を務め、マット・デイモンとベン・アフレックが脚本でアカデミー賞®を受賞、ロビン・ウィリアムズが助演男優賞を獲得した名作『グッド・ウィル・ハンティング/旅立ち』の全国リバイバル上映が決定しました。


【1975年生まれ】2025年に50歳を迎える意外な人気女優たち!

【1975年生まれ】2025年に50歳を迎える意外な人気女優たち!

2025年(令和7年)は、1975年(昭和50年)生まれの人が50歳になる年です。ついに、昭和50年代生まれが50代を迎える時代になりました。今の50歳は、一昔前とは大違いで若々しく、まだまだ人生これからという雰囲気があります。今回は、2025年に50歳となる12名の人気女性俳優をご紹介します。


『七人の侍』のハリウッドリメイク!西部劇の金字塔『荒野の七人』シリーズ5作品がBS12トゥエルビで無料放送!!

『七人の侍』のハリウッドリメイク!西部劇の金字塔『荒野の七人』シリーズ5作品がBS12トゥエルビで無料放送!!

全国無料放送のBS12トゥエルビが毎週土曜日の夜7時から放送中の「土曜洋画劇場」にて、『荒野の七人』『続・荒野の七人』『新・荒野の七人/馬上の決闘』『荒野の七人/真昼の決闘』『マグニフィセント・セブン』の「荒野の七人」関連作品5本が放送されます。


【1975年】50年前に一番売れた曲は『昭和・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

【1975年】50年前に一番売れた曲は『昭和・・・』オリコン年間トップ10を振り返る!

今から50年前の1975年、歌謡界ではどのような曲がヒットしたのでしょうか。今回は、オリコンの年間シングルチャートトップ10を紹介し、ミドルエッジ世代の方にとって、恐らく聴きなじみがあるであろう10曲を振り返ります。第1位は、・・・・あのデュオの曲です。


最新の投稿


『頭文字D』の世界が千葉に!名車モチーフの雑貨が揃うポップアップストアが期間限定オープン

『頭文字D』の世界が千葉に!名車モチーフの雑貨が揃うポップアップストアが期間限定オープン

人気漫画『頭文字D』のポップアップストアが、グランサックス イオンモール千葉ニュータウン店に登場。伝説のハチロク(AE86)を再現したウェットティッシュケースや、RX-7型の無線マウス、366日分のバースデーキーチェーンなど、ファン垂涎の公式ライセンスグッズが勢ぞろい。日常を彩る名車アイテムの魅力を紹介します。


昭和の大横綱「千代の富士」の肉体がスーツから甦る。NY発OVERCOATが挑む究極のパターンメイキング

昭和の大横綱「千代の富士」の肉体がスーツから甦る。NY発OVERCOATが挑む究極のパターンメイキング

ニューヨーク発のブランド「OVERCOAT」が、昭和の名横綱・千代の富士との異色のコラボレーションを発表。生前愛用したテーラードスーツから身体寸法を逆算し、伝説の肉体をパターン(型紙)として再現。特別展示や限定アイテムの販売を行うポップアップイベントを、2026年3月より東京・ニューヨークで順次開催します。


伝説の「プロレスリング・マスター」武藤敬司、その足跡を網羅。『Gスピリッツ選集』第3巻が待望の発売!

伝説の「プロレスリング・マスター」武藤敬司、その足跡を網羅。『Gスピリッツ選集』第3巻が待望の発売!

辰巳出版は2026年3月6日、プロレス専門誌『Gスピリッツ』の証言集第3弾『Gスピリッツ選集 第三巻 武藤敬司篇』を発売しました。平成の新日本プロレス黄金期を支え、日米を股にかけて活躍した武藤敬司のキャリアを、本人や関係者の貴重なインタビューで振り返る一冊。新録インタビューも追加された、全プロレスファン必携の保存版アンソロジーです。


没後30年、俳優・渥美清の軌跡を辿る。神保町シアターで「寅さん」から知られざる名作まで12本を特集上映

没後30年、俳優・渥美清の軌跡を辿る。神保町シアターで「寅さん」から知られざる名作まで12本を特集上映

東京・神保町の名画座「神保町シアター」にて、2026年3月14日より特集上映『没後30年 俳優・渥美清』が開催されます。国民的映画『男はつらいよ』シリーズの人気作をはじめ、主演を務めた貴重なラブコメディや社会派人間ドラマなど、全12作品をフィルムで上映。日本映画界に多大な足跡を残した稀代の名優、渥美清の多才な魅力を再発見する貴重な機会です。


『ドラゴンボール』亀仙人の「カメハウス」が超精巧フィギュア化!内装まで再現した豪華セットが登場

『ドラゴンボール』亀仙人の「カメハウス」が超精巧フィギュア化!内装まで再現した豪華セットが登場

バンダイスピリッツより、ドラゴンボールの聖地「カメハウス」を立体化した『ワールドコレクタブルフィギュア PREMIUM-カメハウスセット-』が登場。全高約22cmのハウス本体は室内まで作り込まれ、悟空や亀仙人など7体のフィギュアが付属。日常シーンから名場面まで自由に再現可能なファン垂涎のアイテムです。