松任谷由実
ニューミュージックの代名詞と言ってもいいユーミンこと松任谷由実ですが、数々の大ヒットを飛ばす一方で多くのミュージシャンに楽曲提供をして大ヒットさせていることでも知られていますよね。

松任谷由実
他のアーティストに提供した曲は、それらの代表曲をセルフ・カバーしたアルバム「Yuming Compositions : FACES」などで聴くことが出来ます。

Yuming Compositions : FACES
Amazon | Yuming Compositions : FACES (初回) | 松任谷由実 | J-POP | 音楽
口ずさめる曲ばかりですね。
スゴイの一言ですが、そんな松任谷由実が呉田軽穂名義で他のアーティストに提供した曲をご紹介します。
荒井由実
ユーミンは結婚する前、荒井由実の時から素晴らしい曲を提供していましたが、その代表といえば、やはりこの曲でしょう。
「いちご白書をもう一度」いい曲ですよね。タイトルからしてシャレています。
しかし、荒井由実時代にはそれよりも素晴らしい提供曲があります。「まちぶせ」です。
三木聖子のデビュー・シングルとして1976年に発売された曲ですが、5年後に石川ひとみも歌い大ヒットしました。
ユーミン自身も1996年にセルフカバーしています。
松田聖子
ユーミンは本名の他に呉田 軽穂(くれだ かるほ)というペンネームを使って楽曲提供を行っています。
呉田軽穂名義での最初の曲は松田聖子に提供した「赤いスイートピー」です。
作詞は松本隆が担当していて、カップリング曲の「制服」もこのコンビです。
この曲以降も松田聖子には呉田軽穂名義で数々の曲を提供しています。それにしても松田聖子さすがにカワイイですね。まさにトップアイドルといった感じです。
1984年の「Rock'n Rouge」。聖子スカート短すぎないか?!と心配になりますが、これも良い曲ですね。
しかし、松田聖子への提供曲としては「瞳はダイアモンド」が最高かもしれません。しっとりとしていて、思わず胸キュンとなるメロディ。
楽曲も素晴らしいですが、松田聖子の歌いっぷりも見事です。
呉田軽穂
楽曲提供する際に呉田軽穂と松任谷由実をどのように使い分けているのかは不明ですが、松田聖子にだけ呉田軽穂として提供しているわけではありません。
薬師丸ひろ子に提供した「Woman」は、呉田軽穂としての代表曲ですね。
一般にはあまり知られてはいないようですが、1982年にリリースされた須藤薫のアルバム「Amazing Toys」には呉田軽穂名義で「さよならはエスカレーターで 」と「セカンド・ラブ 」(共に作詞のみ)が収録されていて、どちらもぜひ一度聴いて頂きたい良い曲です。

須藤薫 Amazing Toys
意外な感じということでは、宮本典子に提供した「エピローグ」でしょう。
宮本典子というソウルフルなシンガーと呉田軽穂の組み合わせ。一見ミスマッチとも思える組み合わせですが、実際に聴いてみると、やっぱりこれは相性が悪かったんじゃないのかという気がします。
ボーカルは素晴らしいし、曲もいい。しかし、ここはハイファイセットあたりに歌ってほしかったです。
そして最後に、呉田軽穂としての最高傑作は何か?!ご紹介したいと思います。
現時点でのそれは、1979年のアルバム「レイト・レイト・サマー 」に収録されているブレッド&バターが歌った「あの頃のまま」ではないでしょうか?!

レイト・レイト・サマー
細野晴臣が中心となってアレンジを担当しているだけあって、ティン・パン・アレーやYMOのメンバーも参加しており、このアルバム自体が素晴らしく、名盤といってよい出来ですね。
しかし、その中でもユーミンのこの曲「あの頃のまま」は光ってます!
それにしても、名義が何であれ、誰が歌おうとも、ユーミンの才能は巨大だということを再認識させられます。